パート2:バングラデシュ現地からの環境レポート第4回 〜小学生・中学生が描くスンダルバンスの 生物多様性編〜
- 2017/02/12
- カテゴリー:国際事業コラム

文:佐藤秀樹
第4回目は、バングラデシュのスンダルバンス(ユネスコ世界自然遺産登録)と対岸に接する村の小学生・中学生が、地域の自然環境や自然観察路をテーマに描いた絵画を紹介します。

Kultoli Government小学校の4、5年生3名の生徒の住むDakkin Kadamtola村から
船で15分程に位置するツーリストスポット周辺の様子を描きました。矢印は、自然観察コースを示します。

Munshiganj中学校の6名の生徒がKalagachiaエコツーリズムセンター周辺を描いたものです。矢印は、自然観察コースを示します。
2つの絵を観ると、川、緑や木(主としてマングローブ)が多く、自然豊かな場所であることが想像できます。どちらの絵にも描かれているベンガルタイガーは、めったに遭遇することはありませんが(遭遇したらたいへん危険です!)、スンダルバンスを象徴する野生動物の一つです。
巨大なワニ、シカ、ヘビ、サギ、様々な種類の魚やカニ等も生息し、その多様性が観てとれます。ここは、天然蜂蜜がとれることで有名で、蜂の巣も描かれています。
スンダルバンスは、バングラデシュで唯一のユネスコ世界自然遺産に登録されている場所です。この地域と対岸に接している地域の住民は、320万人くらいと推定されています。その多くは漁師で、スンダルバンスの自然が生み出す、豊かな漁場の恩恵を受けながら生活しています。
この素晴らしい自然を後世に残していくために、小中学校の子どもたちが地域の自然環境保全に大きな役割を果たすことは間違いありません。
JEEFとしても次世代を担う若い人たちが、この豊かな自然環境を残していけるよう、スンダルバンスの生物多様保全を題材とした、教材開発や普及啓発の活動を展開しているところです。
皆さんも、この絵をご覧頂き、小中学生が描いたスンダルバンスの豊かな自然の醍醐味を感じて頂ければと思います。
2017年1、2月号
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