機関誌「地球のこども」

最先端マーカーを使ってエネルギーを考えよう!

【事業名】豊島区再生可能エネルギー講座
【実施日】9月10日(日)
【実施地】豊島区役所
【主催】豊島区

私たちの生活を支えている電気はどこから来ているの? 地球に優しいエネルギーってなんだろう? 「再生可能エネルギーについて考える」をテーマに、豊島区役所で小学生の親子を対象とした環境講座を行いました。

豊島区では、環境負荷の低減と都市の活力が両立する「環境都市」の実現を目指し、様々な事業に取り組んでいます。その一環として、GEMS(ジェムズ※)の『電気回路』をアレンジしたオリジナルプログラムを通して、環境とエネルギーについて考えました。

まずは、電気の流れる仕組みを学んでいきます。取り組むのは、描いた線が電気回路になる特殊なマーカーを用いたオリジナル電気回路作り。紙に銀色の線を引き、ボタン電池とLEDを置くと…「電気がついた!」と子どもたちだけでなく大人も大はしゃぎ!

さらにクリップや王冠などを使って「スイッチ」のデザインにもチャレンジします。回路のどの部分を繋げると電気が流れるのか、どのような回路にすれば、より多くの電球を点けることができるのか…。親子で協力してこだわりのスイッチを作る子や、一人でじっくりと回路の構図を考えている子など、それぞれが自分のやり方で熱心に取り組んでいました。

 

回路の中にスイッチがあることで、回路の必要な部分にのみ電気を流すことができるようになります。エネルギーの無駄を省き、消費量が少なくなれば、太陽光や風力などの自然の力(再生可能エネルギー)で電力をまかなっていくことも可能になります。

「電気」や「エネルギー」は目には見えないため、一見すると子どもたちに伝えるのは難しいと感じてしまいがちです。しかし、実際に自分の手を動かして体験してみることで、驚きと楽しさをもって印象深く考えることができます。参加者からも「遊びのような感覚で、とても大切なことを学ぶことができました」という感想をいただき、充実のワークショップとなりました。

文:木村佳葉(GEMSリーダー)

2018年1、2月号

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