CSOラーニング生がレポート 市民のための環境公開講座
- 2016/03/15
- カテゴリー:市民の市民のための環境公開講座

【実施期間】2015年10月3日(土)、25日(日)
【主催】損害保険ジャパン日本興亜株式会社、(公財)損保ジャパン日本興亜環境財団JEEF
※CSOラーニング制度
(公財)損保ジャパン日本興亜環境財団が大学生・大学院生を8ヶ月間環境分野の
CSO(市民社会組織、NPO・NGOを包含する概念)にインターン生として派遣する制度です。
10/3(土)
特別講座
社会を変えるシゴト・ワークショップ
ファシリテーター,川野 寛 さん
ゲストスピーカー,岩附 由香さん(認定NPO法人ACE 代表),岩間 敬 さん(遠野馬搬振興会 事務局長),吉岡 龍一さん(ヨシオカ農園 代表)
ワークショップを通じて、社会と自分を考える

国際基督教大学教養学部 物理メジャー専攻 3年
特に印象に残っているのが、ゲストスピーカー3人の、自分の「シゴト」についてとても生き生きと語る姿です。やりたいこと・こうあるべきだと信じることに対して真っすぐ進む生き方をしています。自分のしたいことを貫き通せる姿勢ももちろん素晴らしいですが、その上で自然や地域の人々、世界の子どもたちに還元できるような「シゴト」を選択していることも素敵だと感じました。
大学を出たら企業に就職することが一般的である社会システムの中で、そうではない生き方もたくさんあるのだということを知ることができたのはとても良かったと思います。
また、お互いに近い問題意識をもった人との意見交換を通じて、新しい考え方を得られたことや、自分から考えを発信することで、社会や将来についてもやもやと考えていたことが明確になりました。
中でも、「いつからやりたいと思うようになったか振り返ることが、重要なのではないか」という言葉が強く心に残っています。「いつ」からやりたかったのかを考えることで、あることを思い立つきっかけとなった情景が思い浮かび、動機や根底にある価値観に、たどり着けるのではないかと思いました。今後、重要な進路を決定していく中で、またこの先もたくさんの選択に迫られる人生を見据えていく上で、この一言はとても大きいものになると感じました。
他の人と意見を交換するディスカッションの意義は、単なる意見交換にとどまらず、このような何気ない一言にもあるのだと感じました。
10/25(日)
野外講座
在来種の枝豆を食べる
メイン講師,蓮池 陽子さん
講師,加藤 大吾さん
自分にできることから少しずつ

東京学芸大学 教育学部
F類環境総合科学課程環境教育専攻 3年
美味しい嬉しい!
野外講座「在来種の枝豆を食べる」の主なプログラムは枝豆を収穫し、調理して食べるというプログラム。マヨネーズも手作りでき、「まさかマヨネーズが作れるとは!」と参加者の皆さんと驚きました。
次々にテーブルを埋めていく手作り料理たちを見ていると、お腹の前に胸が幸せでいっぱいになります。テーブルには沢山の料理が並びました。ただでさえ豪華メニューなのに、皆で収穫した、作ったという気持ちがプラスされてさらに美味しい昼食でした。収獲した在来種の枝豆は、単なる甘さ以外にも旨みと言うか、青臭さと言うか、自然の強さのような味がギュッと詰まった枝豆でした。きっと、あれは人間の甘やかしの無い自然な枝豆の味でした。
在来種とF1種(※)
プログラムの最後に講師の加藤さんから在来種についてのお話を伺いました。初めて知る野菜の事実に驚き、品種改良とは何と人間のためだけのものなのかと思いました。しかし加藤さんの次の言葉にハッとさせられました。「でも、F1種がなければ飢えて死んでしまう人もいるのが難しいところ」。
自然に反する事を人のエゴだけで進めていく事はとても良くないことだと思います。しかし人の命を天秤にかけられた時、やはり人の命をとってしまうのが人間。とても難しい問題ですが、自分にできる事から少しずつ、という事が私にできる事だと思います。私は現在教育学部で学んでいるため、このような事実を子どもたちに伝えていき、共に考える機会をつくりたいと思いました。
人や自然により良い生活、農業についてこれからも、より考えていきたいと思います。
※F1種:交配によって作られた新品種の一代目。
一世代に限り、収量が安定して形がそろった作物ができる品種。
2016年1、2月号
- 環境教育はもう古い? 中国における自然教育の台頭
- 「母なる大地」を大切にするボリビア環境教育
- 韓国環境教育の現状
- JEEFインドネシア事務所 矢田所長にインタビュー!
- ネパールの人間開発2
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- キーワードは『そば』と『ヤク』!? 地域に眠る素材でお土産開発
- アジアの開発途上地域で国際環境教育活動を目指す人のために 4
〜成果と評価 編〜 - 考えるっておもしろいかも!?パート2:第2回「考える力」を育てる最初の一歩
- 〜阿部先生に訊いてみました〜日本の環境教育の始まりから、日中韓の環境教育ネットワーク構築まで
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