機関誌「地球のこども」

受講生からの声

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【事業名】平成28年度東京シニア自然大学 本科

東京シニア自然大学は、自然や環境のことを改めて学んでみたいと考えているシニア向けの入門講座です。現在受講の真っ最中にある4期のお二人に、感じていることを書いていただきました。

シニア自然大学は発見の連続 第4期:原 誠一郎

ご近所の方から、面白いからどうかと誘われたのがきっかけで受講しました。
第1回は、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」でした。最初から大きなショックでした。受講の理由も、勧められたからという受け身の姿勢で臨み、ちょっと知識を身につけられれば、などという気楽な気持ちでした。それが、50年たっても公害や農薬などの問題がまだ今も存在していることを考えさせられ、ずっしりと重く心に残りました。その後の講座も、環境や自然保護などの内容が次々と準備されていました。気持ちが追いつくのに、少し時間がかかりましたが、ピザ作りなど美味しい講座もありました。

第17回。沢山の子どもたちの団体と一緒になった葛西臨海水族園では、水族館という施設の持つ役割や教育力など、今までに思いもしなかったことを学び、考えました。講師の先生の「子どもたちに、もっとしっかりと目的を持って水族館を利用させたいのだが」という言葉が印象的でした。

ここでは、通路を作り、バックヤードをちゃんと見せています。しかし、子どもたちはさっさと通り過ぎます。水槽を上から見ると、電球が沢山ぶら下がっているのがわかります。海藻が良く茂るためです。水槽の中で魚たちが生活できるのは、さらに裏で大きな循環装置が働き、適切な水質が保たれているからです。

「水槽の維持はこれだけ大変です。私たちも水槽の魚と同じ生物です。では、私たちにとっての電球や循環装置はなんでしょう」

電球は太陽、循環装置は地球そのものです。それが本当に良くわかります。でも、今まで水族館に来ても考えたこともありませんでした。走って通り過ぎる子どもたちを見て、学ぶチャンスを逃して、もったいないなと思いました。
振り返れば、私も同じです。シニア自然大学を受講して、初めて考えることができました。年齢的には遅いかもしれませんが、これからも、ものの見方や考え方を学ぶ講座を頑張りたいと思っています。

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自然を通してシニアを満喫 第4期:野村 光伸

私たちは、自然の中の生態系の一員として、何十年も生活してきましたが、自然に関することは知らないことが多いように感じます。知識は、学校での理科、または専門書、テレビ等から得て蓄積はしてきましたが、興味のあること以外は曖昧な記憶になってしまっています。

東京シニア自然大学に興味を持ったのは、東京農大グリーンアカデミーの専科に通っていた頃でした。知人がこの両方の学校の講座を受講していました。その熱心さに感心し、私も自然に関して幅広く知りたいと考えてましたので、是非行ってみようと入学を決心したのです。

4月からの講座は、自分の趣味にも直結して役立っています。例えば、山歩きでは、「歩き方入門」の座学で快適な衣類・装備・地図の見方・歩き方を学びました。そして翌週に「里山歩き高尾山」の野外実習で高尾山へ。歩き始めはストレッチからスタートし、上り段差では段のすぐ下まで足を運び、小幅な上りを実行。休憩も多く取り、下の石畳はややきつかったものの、下山後もしっかりストレッチを実施。おかげさまで翌日の筋肉痛は全くなく、快適な山歩きができました。

「日本の山はなぜ美しいのか」の講座では、疑問にも思わなかった「日本の山に高山植物がなぜあるのか」という問題が挙げられました。この不思議についての最大の原因は、「冬山の世界一強い季節風と多雪」にあるということを知りました。自然という幅広い分野の一般的な昆虫学、植物学、植物・野鳥・海洋生物の生態、火山、宇宙天文、自然保護、応急救護、アウトドア関係等、野外活動での観察・体験を仲間と楽しんでいます。

現在私は、二箇所でボランティア活動をしており、樹木の剪定・刈込み・竹林の間伐・国分寺崖線の緑地保全活動等に僅かでも寄与していければと思っています。シニアという言葉、響きは良いですが年齢に幅があって、曖昧で便利な言葉ですね。

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シニア自然大学事業ページ

 

2017年1、2月号

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