都内でわくわく自然体験!
- 2015/06/30
- カテゴリー:きのこたけのこ里山学校, 事業レポート

【事業名】明治きのこ・たけのこ里山学校
【実施日】2015年3月28日(土)
【実施地】高尾の森わくわくビレッジ(東京都八王子市)
【主催】(株)明治
【共催】JEEF
【協力】高尾の森わくわくビレッジ
東京で桜の開花宣言がされた週の3月28日(土)、高尾の森わくわくビレッジにて、(株)明治と共催で「きのこ・たけのこ里山学校 <高尾校>」を開催しました。 「きのこ・たけのこ里山学校」は、明治が2009年から実施しているCSR活動「チョコレートで応援します(※)」の一環として実施している親子向けの自然体験プログラムです。自然体験や調理体験を通して、親子で「笑顔の思い出」を作ってもらい、親子のつながりを再確認していただくとともに、自然環境への関心を高めるきっかけにしていただくことを目的にしています。
チョコレートを通して、お客様に「しあわせや元気」をお届けしている会社として、世の中のためにもっと役に立ちたい・チョコレートで応援したい、という思いを込めた(株)明治のプロジェクトです。
はじまりに、紙芝居の1ページを見てもらいました。このお話わかるかな? と聞いてみたところ、すぐに元気な声で「かぐや姫!」。かぐや姫に出てくる『竹とりのおきな』は、竹を切ってカゴなどの日用品をつくって暮らしています。というわけで、今回の里山学校のテーマは『竹』です。
「はじめて」がいっぱいのカレーとピザづくり
プログラムの進行は、高尾の森わくわくビレッジの皆さん。ゲーム大会で心と体をほぐした後は、さっそく外に出てお昼のカレー作りです。
初めての火つけ、初めての包丁。いつもはボタンひとつで火がつきますが、今日はコンロなんてありません。リーダーに薪を組んでもらったところに、自分たちでマッチを擦り、こわごわ手を伸ばして、何とか火をつけることができました。
初めてがいっぱいのカレー作りの後は、お待ちかね。明治のお菓子をたくさん使って、デザートピザを作ります。みんながカレーを煮込んでいる間、スタッフがお菓子の準備をしていると、待ちきれない子たちが順番に顔をだし、様子を見に来ました。明治の方からトッピングのコツを教えてもらったら、いよいよみんなの番。ホイップクリームを接着剤にして、好きなお菓子を自由に飾っていきます。


午後は少しの間、親子が分かれて活動します。保護者はゆっくり飲み物を飲みながら、明治のCSRの取組についてお話を聞く時間。子どもたちは、外に竹を切りに出発しました。竹林の問題や、里山って何だろう? というお話を聞いた後、竹林に入っていきました。そこにはいろいろな種類の木が生えていますが、竹もたくさん生えています。
このまま放っておくと、竹がどんどん増えて、竹以外の木がなくなってしまいます。そうならないため、みんなで手入れをします。初めに『切っていい竹』を教えてもらった通り、グループごとに竹を選んで、ノコギリで切り倒しにかかりました。ひとりだったら大変ですが、みんなで交代しながら切っていきます。天高く伸びた竹が倒れる瞬間、湧きあがる子どもたちの歓声! 切った後は、竹の切り口や株を観察していました。自分たちが協力して倒した跡がどうなっているのか、興味津々な様子です。
竹を使ってモノづくり
離れ離れだった親子が合流し、竹を使った工作の時間。たけぽっくり、コップ、ネームプレート、名札、などなど。それぞれ好きなものを選んで、作業開始! 子どもたちは先ほど竹を切り倒した経験を活かし、上手にノコギリで竹を切っていきます。どうやらナンバーワン人気はたけぽっくりの様子。天狗のゲタような高いぽっくりを作る子もいます。


出来あがってさっそく遊んでみるものの、はじめは立つのも難しくて、大人に手伝ってもらって… やっと乗れた! と思ったら、手が離れた途端、落ちてしまいました。でも、「落ちちゃった~」と言いながらも表情はいい笑顔。また、違う子は綺麗にやすりをかけた竹コップに、マーカーで絵を描きました。「今日こられなかったから、お父さんにあげるんだ」と、なかなか上手なお花の絵。きっとお父さんも喜ぶね。そして工作に夢中なのは、大人も同じ。一心不乱に竹を切っているお母さんは、太い竹を切ってお椀づくり。「竹って思ったより切りやすいんですね」と、切り落とした竹のやすりがけを始めました。その脇を通り抜けたのは、先ほどのたけぽっくりの子。あっという間に乗りこなし、ひとりで乗り降りができるようになって部屋を1周するほどに上達していました! たけぽっくりマスターが誕生です。

人気ナンバーワンのたけぽっくり
工作の時間は1時間程度でしたが、その短い間にさまざまなドラマが起こりました。今日は竹を切り倒して、加工して、『竹とりのおきな』と同じお仕事をしました。昔の人は竹からコップやお椀、カゴを作ったり、ご飯を炊いたり、お弁当を包んだりとさまざまなことに使いながら、竹と仲良く暮らしていたんですね。明治のお菓子と1日分の思い出をたくさんもらって、みんな笑顔で帰っていきました。
文責:垂水恵美子(JEEF職員)
2015年7、8月号
- 地域に根ざした農業を1からはじめる
〜ヨシオカ農園 吉岡 龍一さんの場合〜 - 住民による自然資源の適切な利用を通した、生計向上と環境保全型農村を目指して
- 科学を伝え、市民と共に考える
〜科学館勤務 科学技術インタープリター 小川 達也さんの場合〜 - 美しい砂浜が美術館
〜NPO砂浜美術館理事長 村上 健太郎さんの場合〜 - いのちの営みを「ひとつのおさら」にのせて
〜カラーズジャパン株式会社 西村 和代さんの場合〜 - よい師匠に出会おう!
〜青木将幸ファシリテーター事務所 青木 将幸さんの場合〜 - アジアの開発途上地域で国際環境教育活動を目指す人のために 1
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