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機関誌「地球のこども」

プレシャス・プラスチック・プロジェクト

文:テンダー(ヨホホ研究所

そこら辺にあるプラごみを拾ってきて、砕いて投入すればプラ製品が作れてしまう! そんなインジェクションマシンのオープンソースプロジェクト「プレシャス・プラスチック」に出会った筆者。実際にマシンを作って、試してみてどんなことが起きたのでしょう。

プレシャスプラスチックってなに?

2016年の4月末、私は通訳をしている友人からオープンソースプロジェクト「プレシャス・プラスチック」のウェブ動画(※1)を教えてもらいました。これは、オランダのデザイナーであるデイブ・ハッケンス氏が考案・公開したものです。

個人でもプラゴミを破砕し、別の製品に作り変えるためのもので、公開内容はプラの集め方から、プラごとの性質の違い、さらにはプラゴミの破砕機、金型に溶かし流し込む射出成形機などの設計図までもが、無料で公開されていました。

この動画を見ていたく感銘を受けた私は、公開されている図面を地元・鹿児島の鉄工所に持ち込んで破砕機と簡単な六角タイルの金型を個人的に発注。

さらには予算3万円の射出成形機(見開き中央※2)も自作しました。めでたく日本初となるプレシャス・プラスチックの機材が手元に揃い、いよいよ個人で射出成形を楽しむ準備が整ったのです。

貯まったプラごみを破砕し、破砕くずを射出成形機に投入、溶かし金型へと流し込む。先ほどまではゴミ以外の何物にも見えなかったものが、素敵なマーブル模様のタイルへと生まれ変わる。うーん、これは面白い!

さらにこのタイルをイベントに持っていくと、なんと飛ぶように売れました。街や海岸からゴミを拾ってくると、街や海は綺麗になり、商品ができて収益にもなる。素晴らしいことなのでもう少し研究してみることに。

混ぜるプラによっていろんなマーブルカラーになる!

「プラ」にもいろいろ

その後、調べ続けるうちに「プラスチック」という語の曖昧さが気になってきました。
例えば、ペットボトルラベルなどに使われる「ポリエチレン(PE)」や、コップやスプーンなど食品関係に使われる「ポリプロピレン(PP)」は、それ自体は炭素と水素だけでできているので燃やしても特に有害なものは出ません。かたや塩ビ管などに使われる「ポリ塩化ビニル(PVC)」や、車にも使われる万能「ABS」などは燃焼時に有毒なガスを発生させるのでした。

つまり、燃やしていいものといけないものが「プラ」という言葉で一括りになっているのです。これは見分けられるようにならないと自分の健康が危ういと思い、五感を駆使してプラとにらめっこする日々が続きました。

調べながら較べながら1ヶ月ほど経つと、なんとプラごみをペコペコ潰した音で、プラの素材を判別できる「利きプラ」の技を私は身につけました。例えばポリスチレン(PS)はバキバキと金属的な音が鳴り、握ると裂き切れる。ポリプロピレンはペコペコと音がしてくぐもった色をしている、など。そして私は気がついたのです。私に足りなかったのは「プラ愛」だと。

プラスチックは人類憧れの物質

知ることは愛に属します。
これまで、私にとってのプラスチックは「大量消費の」「大量生産の」「チープな」代名詞でした。ところが利きプラができるほどのプラ愛を持った今、ようやく私はプラスチックの意味を理解し始めたのです。

プラスチックの語源はギリシャ語の「プラスティコス(可塑性がある=自由に成形できる)」です。プラスチックは何度でも再成形ができて多機能な、きっと人類憧れの物質だったのでしょう。

もし私たちが望むなら、今後地下資源を掘らずとも、現在地表に出回っている捨てられたプラごみから、何世代にもわたって運用できる量のプラ製品を延々と作り直し続けられるはずです。プラスチックは決して「使い捨て」のための素材ではありません。

だから私は、改めて知ってほしいのです。プラスチックを悪者とする態度からは「ゴミ化する物質文明」を超える思想には、永遠にたどり着けないでしょう。
プレシャス・プラスチックというプロジェクトは、プラスチックを個人の工芸素材として扱えるように、必要な情報を発信し、世界を再定義したのです。
だから今日から皆さんもプラゴミをペコペコさせて、どうぞ音を聞いてみてください。なかなか楽しいですよ、利きプラ。

テンダー

人間が地球を壊さないためにはどうしたらいいかを考えて、1万年以上前のインディアンの技術から、ハイテクな3Dプリントまで学んだ人。地球のためにどうしたらいいかがだんだんわかってきて、現在は鹿児島県の廃校にダイナミックラボという市民工房を創設。

2018年9、10月号

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