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機関誌「地球のこども」

日本はもったいない大国!? 食品ロス問題の現状と私たちにできること

文:井出 留美(食品ロス問題専門家)

ハンバーガー1個を捨てるのは浴槽15杯分の水を捨てること!

目の前にハンバーガーがあります。牛肉、レタス、トマトがはさんであって、美味しそう。このハンバーガーが作られるまでにどれくらいの水が使われているでしょう?

それぞれの原料が作られるまでに使われた水の合計は2千400リットル〜3千リットルにも及びます。一般家庭の標準的な浴槽が200リットルですから、仮に3千リットルとすると、家のお風呂15杯分に及びます。1キログラムの米を作るには3千リットルの水が必要で、牛肉1キログラムを作るには2万リットルの水が必要です。

これは「仮想水(バーチャルウォーター)」という考え方です。食料を輸入している国が、その食料を自国で生産するとどのくらいの水が必要になるかを計算したものです。ロンドン大学名誉教授のアンソニー・アラン氏が提唱しています。ハンバーガー1個を捨てると、家のお風呂15杯分もの水を捨てることになるのです。

東京都民が1年間に食べる量を捨てる日本

まだ食べられるにも関わらず、賞味期限接近など、さまざまな理由で捨てられる運命にある食品のことを「食品ロス」と呼びます。

日本で一年間に捨てている食べ物の量は646万トン(2015年度。農林水産省2018年4月17日発表)。これは東京都民が一年間に食べている量に匹敵すると言われます(東京都環境局公式サイトより)。世界の食料援助量(320万トン)の2倍に匹敵します。

家庭ゴミの現場

 

ハンバーガー1個でお風呂15杯分の水を捨てているのですから、これだけ捨てていれば一体どれだけの水を無駄にしているのでしょう。世界では真水に到達できない人が10億人いると言われています。一方、水そのものを豊富に使うばかりか、食べ物を捨てることでさらに水を捨てている日本。

無駄にしているのは水だけではありません。食べ物を作るのに使われた電気やガスなどのエネルギー、食材もです。その食材は動物や農産物の命かもしれません。それに関わった人の命でもあります。労働時間を費やすことは、その人の命を削っていることです。

世界で作る食料の3分の1を捨てている

世界では、年に40億トン近くの食料が作られています。そのうち約3分の1に当たる13億トンを捨てています(FAO発表による)。たくさんのエネルギーや命を集結して作られた食べ物の、3分の1が捨てられているのです。

そんなことなら最初から作らなければよかったのではないでしょうか。働く人はラクになり、エネルギーは無駄にならずに済みます。無駄になった食べ物をゴミとして埋める、あるいは燃やして捨てることで、環境への負荷は膨大になります。

今のままの生活の仕方を世界中で続けていくと、地球は1個では足りません。2個か3個必要です。とはいえ、それは無理な話。だったら、私たちにできることは一つ。「十分に食べられるものは食べきること」。

世界中の人が2030年までに達成するゴールSDGs(持続可能な開発目標)

こんなに食べ物を捨てていて、世界はどうなるのでしょう。2015年9月、国連サミットは「SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)」を採択しました。2030年までに世界の人々が達成すべき17のゴール(目標)と169のターゲットが書かれています。食品ロスについては12番目のゴールに「半減(半分に減らす)」が掲げられています。

すでに多くの国や企業がSDGsを自国の、自社の目標に取り入れ始めています。書籍『ハチドリのひとしずく』(辻信一監修、光文社)にあるように、「私にできること」をしていけば、たとえ「ハチドリのひとしずく」であっても大きな力になるはずです。

井出 留美(いで るみ)

食品ロス問題専門家。博士(栄養学)。食品企業広報室長などを経て(株)office3.11設立。『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(幻冬舎新書)は3刷。食品ロス問題を全国的に注目されるレベルまで引き上げたとして第二回食生活ジャーナリスト大賞「食文化部門」受賞。

イラスト:高松敬委子

2018年7、8月号

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