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機関誌「地球のこども」

環境教育のものさし第2回 行動観察を用いた評価の実例

文:中村和彦(東京大学空間情報科学研究センター)

前回のコラムでは、環境教育の評価を行うにあたり、「何のために行うのか」「結果を誰に見せたいのか」「どのようにプログラム改善に活かしたいのか」といったことを明らかにするのが良いとされました。
これは全くもって正しいことではありますが、しかしまた同時に、なかなか難しいことでもあります。

ウェアラブルカメラを活用した行動記録

プログラムは同じでも、人はそれぞれ受け取る内容は様々です。その中には実践者が想定していないモノも含まれるかもしれません。

こうした個々の多種多様な反応を記録する方法として、最近私が取り組んでいるウェアラブルカメラを活用した方法をご紹介します。

 

 

写真は、5名の中学生(写真のA~E)と1名の自然観察ガイド(写真のT)に、ウェアラブルカメラを頭部に装着してもらった例で、森林に対する人間の影響についてガイドが説明している場面です。

生徒A、C、Dの3名は説明対象の森林に視線を向けていますが、生徒Eは少し下方を向いています。また、生徒Bはカメラに視線が向いていますが、この前後を音声も合わせて確認すると、美的な写真撮影にこだわり数分にわたってカメラを操作し続けていました。

映像記録は証拠かつコミュニケーションツール

プログラム中の個々の反応を映像で記録することは、個々の学びを探る手がかりとなります。そしてそれは、実践者が自らのプログラムを振り返り、評価の目的を明確化することに役立つでしょう。

さらに、これを実践者だけで背負い込むことなく、前回のコラムのように研究者と協働する際にも、過去の映像記録を共に参照することで、コミュニケーションがより円滑になるでしょう。

最近はスマホなどでも非常に高品質の映像が手軽に撮れますので、是非、みなさんの実践を映像記録してみてください。それが、評価への着実な一歩となります。

nakamura

中村 和彦(なかむら かずひこ)

1984年生まれ、長野県千曲市出身、千葉県流山市在住。博士(環境学)、気象予報士。東京大学空間情報科学研究センター特任研究員、日本環境教育学会理事・事務局長・「環境教育プログラムの評価研究会」共同代表。専門はフェノロジー(生物季節)に関する教材開発。

2018年7、8月号

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