機関誌「地球のこども」

「自然から学ぶ」ことについて もう一度向き合う

zenkoku

【事業名】自然から学ぶ場と人の全国フォーラム
【実施期間】2017年2月24日~25日
【実施地】国立オリンピック記念青少年総合センター
【主催】JEEF
【資金提供】平成28年度子どもゆめ基金助成活動
【協力団体】自然から学ぶ場と人の全国フォーラム実行委員会

文:垂水 恵美子(事業部コーディネーター)

自然を学びの場として活動する人たちが、全国から集まりました。 「自然から学ぶこと」を改めて問い直し、自分たちの未来を描く、熱い熱い2日間。その当日の様子をレポートします。

パイオニア、今を語る

「環境教育」という言葉もまだ普及していなかった時代を切り拓いてきた世代から、環境を学びはじめたばかりの学生まで、多様な世代が集結し、議論を交わしました。これまで自然学校や自然体験活動が積み上げてきたものを、どのような形で社会に役立てられるのか。フォーラムでは、名だたる自然学校の創設者たちから次の世代への期待と、次世代を担う年代のパワーが常にうずまいていました。

たとえば、川嶋直、高木晴光氏、佐々木豊志氏、山口久臣氏、高野孝子氏、佐藤初雄氏の6名のパイオニアが一堂に会したオープニングセッション! この6名が、今一番語りたいことをそれぞれ語りました。ご自身のこれまでをふりかえる話、今の活動、そしてこれからの展望。「しまいかた」という言葉で表現しつつも、その中身

「どうやって未来につなげていくか」ということでした。

また、分科会や全体でのディスカッションでは、次世代たちが語る「これから」のビジョンや想いがあちこちでぶつかり合い、議論が白熱! さすが自然を学びの場としている人たちの集まりです。どの意見も実体験や課題意識から生まれ出ていることが感じられました。

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自分の「後継」をつくりたいのではない

この2日間を通して感じたのは、先駆者として環境教育業界を駆け抜けてきたパイオニアたちが、次の世代にバトンを渡そうとしていること。繰り返し話していたのは、自分のやってきたことをそのまま受け継ぐのではなく、それを踏み台にしてその人なりのやり方をつくりだす人材を育てていくことでした。

次世代たちが新しいムーブメントを起こすべく、試行錯誤する姿がこの2日間で多くみられました。参加者それぞれが「自然から学ぶこと」についてもう一度向き合い、未来に向けたキーワードをつかんだ様子です。そのキーワードを胸に、これから自然体験という手法を通して、環境教育はどんな進化を遂げていくのか、楽しみでなりません。

文:垂水 恵美子(事業部コーディネーター)

2017年5、6月号

地球のこども201705

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