機関誌「地球のこども」

バングラデシュ国内での天然蜂蜜商品の販売促進を目指して

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【事業名】バングラデシュ国スンダルバンスの沿岸流域保全を通じた零細蜂蜜収集人の生計向上プロジェクト
【実施期間】2016年2月3日~2017年2月2日
【実施地】バングラデシュ・クルナ管区 スンダルバンス
【資金提供】外務省 国際協力局 民間援助連携室(日本NGO連携無償資金協力支援事業)
【協力団体】バングラデシュ環境開発協会(BEDS)等

文:佐藤秀樹(国際事業部チーフコンサルタント)

本事業では、「天然蜂蜜収集人協同組合」の結成(政府公認・登録)、「協同組合のマネジメント研修」や「適正な蜂蜜収集や商品開発を図るための技能向上研修」の開催、「植林活動(マングローブ等)」を通じて、環境林業省森林局、経済産業省管轄小規模家内工業協力機構の専門家やバングラデシュ環境開発協会(ローカルNGO)等の協力を得ながら、地域の蜂蜜産業を発展させていたくための組織づくりと能力強化を図ることができました。今回は、成果とこれからの目標について報告します。

2016年2月3日より、外務省の支援を受けて開始されたバングラデシュのスンダルバンス(ユネスコ世界自然遺産登録)と対岸に接する5つの農村で暮らす天然蜂蜜収集人50世帯の生計向上事業(1年目)の活動が終了しました。

これまでの具体的な活動成果としては、蜂蜜攪拌機開発等による5%の蜂蜜収集量の増加、蜂蜜の瓶詰商品の開発や、ハンドメイドの蜂蜜入りのローソク、石鹸、キャンディー、ケーキ等の試作品がつくられました。蜂蜜の瓶詰商品はバングラデシュ政府の品質管理検査機関の検査が通り、同国内市場で販売するための許可を得ることができました。

また、スンダルバンスの天然蜂蜜の概要がわかるよう、ギフトカードを作成しました。2017年1月6日~12日には現地のシャムナガール郡で蜂蜜商品の紹介と販売試行のための青空市を開催しました。この地域では、今回のような蜂蜜製品がはじめて開発されたこともあり、住民からの評判は大変良かったです。

ギフトカード

ギフトカード

 

地元で行われた青空市

地元で行われた青空市

 

第2年次(2017年2月3日~2018年2月2日)ではこれまでの成果を活かし、天然蜂蜜収集人協同組合、行政、NGO等の専門家、蜂蜜産業に関わる仲介業者や旅行会社、食料品店、ローカル市場の関係者を巻込むことで、天然蜂蜜やその商品の販売を持続的に進めるためのネットワークを形成していきます。

また、技能向上による蜂蜜採取量の安定的な収集や品質の確保、および新商品の開発やマーケティングによる蜂蜜ビジネスモデルの構築により、同地域の蜂蜜産業の発展を目指します。そして、国連が定めた「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の持続可能な開発目標(SDGs)17項目の中で、「目標1: 貧困をなくそう」等の達成へ貢献していきます。

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文責: 佐藤秀樹(国際事業部チーフコンサルタント)

2017年5、6月号

地球のこども201705

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