JEEF理事のイマコレ!今注目していることは「身近な自然としての身体」
- 2019/08/23
- カテゴリー:理事コラム

文:河原塚 達樹((公財)日本レクリエーション協会)

身近な自然としての身体です。
身体を意識しにくい現代社会
みなさん、自分の身体を意識する時はありますか? どんな時に意識しますか? 肩が凝る、腰が痛い、腹痛だ、身体がだるい、などほとんどの方が、不調な時に意識するのではないでしょうか。
高度な文明社会を築いた私たちは、一層快適・便利を求め、IoTやAIなどさらに高度化し、時空や身体の制約を軽々と超えた生き方が可能となっています。こうした毎日は、自分が身体を持っていることを忘れさせるのです。
快適・便利な生活を求めるのは人が人であることの必然でもあります。これを逆に戻すことは個人の志向としてはありますが、人類全体では不可能でしょう。
加齢による衰えの原因とは
そうした中で、私たちのだれもが否応なく身体を意識せざるを得ないのが加齢という現象です。加齢にともなう衰えは実感的にもよくわかることです。
しかし、その衰えは何に起因しているのか、あまり知られていないように思います。非常に単純に言えば、現代の加齢による衰えの大きな要因は身体を使わないことから進むのです。
快適・便利な生活で身体を動かさないと筋肉が衰えるだけでなく硬直化し、間接の可動域も狭まります。その結果、動きが鈍くなる、動くと痛くなる、動けないという状態に陥っていきます。
動かないことでますます筋肉は減少し、体温も食欲も下がり、活動量はさらに減り、1日室内で座ったまま過ごすことになります。
こうした状態により、認知機能も衰えてきます。これを日本老年医学会ではフレイル・虚弱と定義し、フレイルに陥らないことが高齢期の元気を維持するために不可欠であるとしています。
身体は活動の源
実は、身体は私たちが日々を元気で過ごすための基礎なのです。最も身近な自然である自分の身体にもっと注目する。そして楽しく身体を動かしながら、すべての活動の源である身体の元気を維持していくこと。これが私の今、注目していることです。

高齢期、野外で仲間と楽しめるクッブというスポーツもある
2019年7、8月号
- JEEF理事のイマコレ!今注目していることは「身近な自然としての身体」
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