考えるっておもしろいかも!?第1回 感情と共に学ぶ
- 2013/12/27
- カテゴリー:考えるっておもしろいかも!?

「やる前に考えてたから、それが当たったときうれしかった!」 「うーん、僕は考えてたのが外れたからくやしかった…」
これは『浮く?それとも沈む?』(水に浮く物体と沈む物体を予想し、検証する)というアクティビティを体験した小学校低学年の子たちの感想です。実際に物体を水に入れる前に結果を予想したことで、嬉しさや悔しさといった感情が湧いたようでした。
予想をするということは、体験学習ではとても大切なことです。ただ体験するだけでは、子どもたちの中に生じる感情は限定的です。例えば、悔しいというような強い感情はなかなか湧いてこないでしょう。予想をしてから体験することで、より強い感情が生じ、体験はより鮮やかに心に刻まれます。
少し話は跳びますが、感情を伴った出来事はとても記憶に残りやすいと言われています。自分が小さい頃を思い出したとき、すぐに思い出せる記憶には強い感情が伴っていることが多いのではないでしょうか。これは脳の中の記憶を司る領域と感情を司る領域とが密接にかかわっているためと考えられています。
感情には学習を促すものと、妨げるものがあることが知られています。例えば、ポジティブな感情(楽しさ、喜び、遊びなど)は学習を促し、ネガティブな感情(恐怖、不安、苛立ちなど)は学習を妨げると言われています。しかし、一方で強すぎるポジティブな感情は学習を妨げ、緊張感や悔しさなど多少のネガティブな感情はむしろ学習を促すということもあります。
人間は感情の生き物です。大人でも子どもでもそれは同じです。脳には様々な刺激を整理し、学習をするのに最適な条件を保とうとする機能があります。感情が適度に動くような学習場面をつくることで、脳のバランスを保ち、子どもたちの学習を促すことができるのです。
GEMS(ジェムズ)は、カリフォルニア大学で開発された子ども対象の科学と数学の体験学習プログラムです。 大人が知識を教えるのではなく、子どもたち自身が実験を企画し、話し合いながら結論を導き出すようにアクティビティが構成されています。
ジャパンGEMSセンター
2014年1、2月号
- 自然体験型環境教育の資格・認定
- 考えるっておもしろいかも!?第1回 感情と共に学ぶ
- 出会い、つながり、その先へ
- 参加者が主役・参加者同士で作り上げる場
- 2013年の講座が修了しました
- 専門家と共にホームステイで確かめる研修成果
カテゴリー
- worldexpress (13)
- 事業レポート (79)
- GEMS (2)
- JICA草の根技術協力事業 ブータン王国ハにおける地域に根ざした持続可能な観光開発と人材育成プロジェクト (6)
- JICA草の根技術協力事業 ブータン王国ポブジカにおける地域に根ざした持続可能な観光の開発 (6)
- NEC森の人づくり講座 (2)
- SAVE JAPANプロジェクト (1)
- インドネシア (6)
- カンボジアにおけるオオヅル及び生息地の保全に関する環境教育・普及啓発事業 (1)
- きのこたけのこ里山学校 (2)
- ハイフォン市都市環境整備にかかる環境教育・普及啓発プロジェクト (3)
- バングラデシュ国における事業 (18)
- 企業の人材育成事業 (1)
- 市民の市民のための環境公開講座 (4)
- 日本の環境を守る 若武者育成塾 (7)
- 東京シニア自然大学 専科 (2)
- 東京シニア自然大学 本科 (1)
- 清里ミーティング (3)
- 王子の森自然学校 (2)
- 人が育つ場づくり (5)
- 国際事業コラム (24)
- 地域の課題解決あの人に聞きました! (8)
- 寒さを楽しむ。温もりを感じる。 (1)
- 小さなサスティナブルのカケラ (4)
- 投稿 (4)
- 次世代のホープ達 (3)
- 清里ミーティング30thコラム (1)
- 特集 (131)
- 「伝える」ちから (3)
- 「未来を豊かに」を仕事にする (5)
- 「食」をとおしていのちをつたえる (3)
- 2020年までにチェックしたい9つのサスティナブル・トピック (3)
- esdユネスコ世界会議を終えて (4)
- JEEF25周年 私を形づくっている自然の原体験 (3)
- SDGs×教育 (3)
- アクティブラーニングってなに? (3)
- あなたの買い物が社会を変える (3)
- いま泊まりたい“学べる宿” (3)
- クリスマスの景色が変わる?生き物の変化と気候変動を知る。 (3)
- さあ! 2枚目の名刺をもとう (3)
- サイエンスと環境教育 (1)
- シニアからの環境教育 (2)
- どうする? サスティナブルな洗濯 (3)
- メディアを使った間接コミュニケーション (3)
- もうすぐ春がやってくる! 写真で伝えるセンス・オブ・ワンダー (1)
- 人と環境をつなぐ「花」のおはなし (3)
- 人気アウトドアメーカーは どんな環境の取り組みをしているの? (2)
- 今、子どもに向けたワークショップが熱い! (2)
- 今年こそ、エコツアーに行こう! (6)
- 今年こそ資格をとろう!自然体験型環境教育の資格・認定 (1)
- 地域を動かす移住者たち (3)
- 変わる!プラスチックの使い方 (3)
- 外であそぼう! (4)
- 夫婦で森に生きる (3)
- 子どもたちの自立を育むコミュニケーション (3)
- 学校で有効な環境教育的教育手法 (3)
- 市区町村の都市型環境教育のとりくみ「水」「森」「施設」 (3)
- 日中韓の環境教育の今 (3)
- 日本ならではのSDGsって? (4)
- 海の環境問題と環境教育 (3)
- 清里ミーティング30th (5)
- 環境教育✖️フェス (4)
- 環境教育って効果があるの? (2)
- 環境教育施設としての動物園・水族館 (3)
- 自然を感じる服 (3)
- 自然学校でラーケーション&ワーケーションしよう! (1)
- 自然学校の今 (7)
- 遊ぶ、学ぶ、サステナブる。 (1)
- 里山イニシアチブ 野生動物と向き合う (1)
- 食とエネルギー (3)
- 食べ物を育てる×教育 (2)
- 食品ロスから環境を考える (3)
- 理事コラム (11)
- 環境教育のものさし (7)
- 考えるっておもしろいかも!? (31)
- 超大 狩猟免許をとる! (3)
- 鈴木みきの山便り (5)