第1回 こんにちは!
- 2013/07/26
- カテゴリー:鈴木みきの山便り

はじめまして! 今回からこの連載を担当します、イラストレーターの鈴木みきです。おもに山登りの楽しさや魅力を伝えるマンガ本を描いたり、登山専門誌に寄稿することをお仕事としています。と聞くと、さぞかしバリバリ登山をしているように思われるかもしれませんが、登山歴は13年ほどで登るよりも眺めている時間の方が長かったかもしれません。もともとはインドア派で運動神経が確実に鋭くないので、バリバリやりたい気持ちはあっても危ないのが分かるのです。運動できない人は「遠慮」が身についています。ちゃんと己を過信せず(できず?)自制心をもって登山とお付き合いしてきました。(遠慮するから上達も遅いんですよね…)さらに東京生まれの千葉のベッドタウン育ちで東京出戻り。生粋の関東平野っ子の私でしたが、山との出会いを機にスキー場や山小屋で働きはじめ、にわか山間部っ子になりました。3年前には単身、四方八方を山に囲まれた山梨県北杜市に引っ越して、住民票も山の子(…もう40歳ですが)になってしまいました。
小さいころは気持ち悪くて裸足にもなれず、外で遊ぶことすらしませんでした。都会で遭遇する虫といえば蟻か蝿か蚊か蛾か蜘蛛くらいなものでしたが、どんな小さな虫でも家に入ってきたら発狂号泣していました。思春期には太陽を敵かのように逃げてまわり、日焼けしないようにしている姿はアラブの女性のようでした。青春期にはレコードや古着に夢中でお金がなく、不味そうな鶏ガラのようでした。そんな私が太陽の下で山を登り始めたのですから、親族は一同に腰を抜かしました。
今では虫を見ればおそるおそる近寄って凝視し、敵意がなさそうであればひっくり返しています。体もすこぶる健康で風邪もひきません。ただ靴下だけは寒がりで滅多に脱げません。しかしこれは昔とは違う理由なので目を瞑るとしても、こんな自分革命が起こるとは人生って分からないものですね。
多くの子供がするようなことをあまりしなかったおかげで、私は今とても山の生活を楽しんでいます。いろんなことが新鮮で知らないことだらけ!「赤ちゃん返り」…とは違いますが、「リバイバル小5」みたいな感じでしょうか?今回は自己紹介で終わってしまいますが、これから身近な自然のこと、山のこと、動物や虫のこと、40歳の小学生目線で綴っていこうと思います。自然界への素朴な疑問も多いのでみなさんにいろいろ教えていただきたいな! よろしくお願いします。
2013年7、8月号
カテゴリー
- worldexpress (13)
- 事業レポート (79)
- GEMS (2)
- JICA草の根技術協力事業 ブータン王国ハにおける地域に根ざした持続可能な観光開発と人材育成プロジェクト (6)
- JICA草の根技術協力事業 ブータン王国ポブジカにおける地域に根ざした持続可能な観光の開発 (6)
- NEC森の人づくり講座 (2)
- SAVE JAPANプロジェクト (1)
- インドネシア (6)
- カンボジアにおけるオオヅル及び生息地の保全に関する環境教育・普及啓発事業 (1)
- きのこたけのこ里山学校 (2)
- ハイフォン市都市環境整備にかかる環境教育・普及啓発プロジェクト (3)
- バングラデシュ国における事業 (18)
- 企業の人材育成事業 (1)
- 市民の市民のための環境公開講座 (4)
- 日本の環境を守る 若武者育成塾 (7)
- 東京シニア自然大学 専科 (2)
- 東京シニア自然大学 本科 (1)
- 清里ミーティング (3)
- 王子の森自然学校 (2)
- 人が育つ場づくり (5)
- 国際事業コラム (24)
- 地域の課題解決あの人に聞きました! (8)
- 寒さを楽しむ。温もりを感じる。 (1)
- 小さなサスティナブルのカケラ (4)
- 投稿 (4)
- 次世代のホープ達 (3)
- 清里ミーティング30thコラム (1)
- 特集 (131)
- 「伝える」ちから (3)
- 「未来を豊かに」を仕事にする (5)
- 「食」をとおしていのちをつたえる (3)
- 2020年までにチェックしたい9つのサスティナブル・トピック (3)
- esdユネスコ世界会議を終えて (4)
- JEEF25周年 私を形づくっている自然の原体験 (3)
- SDGs×教育 (3)
- アクティブラーニングってなに? (3)
- あなたの買い物が社会を変える (3)
- いま泊まりたい“学べる宿” (3)
- クリスマスの景色が変わる?生き物の変化と気候変動を知る。 (3)
- さあ! 2枚目の名刺をもとう (3)
- サイエンスと環境教育 (1)
- シニアからの環境教育 (2)
- どうする? サスティナブルな洗濯 (3)
- メディアを使った間接コミュニケーション (3)
- もうすぐ春がやってくる! 写真で伝えるセンス・オブ・ワンダー (1)
- 人と環境をつなぐ「花」のおはなし (3)
- 人気アウトドアメーカーは どんな環境の取り組みをしているの? (2)
- 今、子どもに向けたワークショップが熱い! (2)
- 今年こそ、エコツアーに行こう! (6)
- 今年こそ資格をとろう!自然体験型環境教育の資格・認定 (1)
- 地域を動かす移住者たち (3)
- 変わる!プラスチックの使い方 (3)
- 外であそぼう! (4)
- 夫婦で森に生きる (3)
- 子どもたちの自立を育むコミュニケーション (3)
- 学校で有効な環境教育的教育手法 (3)
- 市区町村の都市型環境教育のとりくみ「水」「森」「施設」 (3)
- 日中韓の環境教育の今 (3)
- 日本ならではのSDGsって? (4)
- 海の環境問題と環境教育 (3)
- 清里ミーティング30th (5)
- 環境教育✖️フェス (4)
- 環境教育って効果があるの? (2)
- 環境教育施設としての動物園・水族館 (3)
- 自然を感じる服 (3)
- 自然学校でラーケーション&ワーケーションしよう! (1)
- 自然学校の今 (7)
- 遊ぶ、学ぶ、サステナブる。 (1)
- 里山イニシアチブ 野生動物と向き合う (1)
- 食とエネルギー (3)
- 食べ物を育てる×教育 (2)
- 食品ロスから環境を考える (3)
- 理事コラム (11)
- 環境教育のものさし (7)
- 考えるっておもしろいかも!? (31)
- 超大 狩猟免許をとる! (3)
- 鈴木みきの山便り (5)