2026年7月30日(木)、8月3日(月)、9月6日(日)の3日間、福岡県北九州市の学童に通う小学生を対象に、海辺の生き物ワークショップ&はじめての磯遊びを開催しました。
本イベントの目的は、夏休み中に自然体験をする機会が少ない子どもたち向けて、海に触れる機会をつくること。室内でのワークショップを2回(参加者計61名)、海での磯遊びを1回(参加者19名)、特定非営利活動法人BeWithさんと連携して実施しました。
またスタッフとして大学生やシニアの方にも関わってもらい、自然体験を通した多世代交流の場として、賑やかな笑顔溢れる時間が生まれました。
(実施団体:海あそび舎)
海の生き物について学ぼう
1回目の室内ワークショップは、小学1〜3年生向けに「海の大型ジグソーパズル」、小学4年生〜6年生向けに「生き物のお話と食物連鎖カードゲーム」を行いました。

海の大型ジグソーパズルは「海そうの海」「サンゴの海」「干潟の海」の3種類。「今から日本のいろんな海を旅するよ〜!!」のかけ声に、ワクワクした表情でいっぱいの1〜3年生。
スタートの合図とともに、大きなピースに描かれた生き物の絵を見て、声をかけあいながら1枚の大きなパズルを完成させました。

完成したパズルを見ながら、どんな場所にどんな生き物がいるのか、福岡の海と他県の海の違いなどを話し、子どもたちからもたくさんの質問が飛び交いました。

4〜6年生には「食う・食われるの関係」が描かれたカードを配り、絵の繋がりを探してグループ分けをしていきます。
「これって生き物?」「えっウミガメが食べられている…」じっくりカードを見るうちに、生き物同士の関係に気付く子どもたち。

スライドで写真も見せながら、カードに描かれた「食う・食われるの関係」について詳しく説明しました。
「プランクトンって何?」「プランクトンはどうやって成長するの?」
最初はサメやウツボなど大型の生き物に興味を持っていた子たちが、少しずつ目に見えない生き物の存在を気にかけるようになっていきました。

太陽の光を利用して成長するプランクトン。それらが海の生き物や、海産物を食べるわたしたちを支えてくれている。食物連鎖を通して海とわたしたちの繋がりにも気づく時間でした。
※海の大型ジグソーパズルや食物連鎖カードゲームは、海洋学習教材サイトLAB to CLASSより無料で閲覧・ダウンロードでき、どなたでも使うことができます。
マイクロプラスチックについて学ぼう
2回目の室内ワークショップは、マイクロプラスチック調査を実施!海岸の小石や流木、砂の中から、小さな違和感(プラスチック片)を探します。
もしここに海水が流れてきたらどうなる?と、水槽に水をいれて実験もしました。

前回学んだ食物連鎖の話を思い出しながら、マイクロプラスチックによる海の生き物への影響や、そもそもの原因を考える子どもたち。ふと身の回りにある物を見てみると、あれもこれもプラスチック製品…!
プラスチックが全て悪いわけではなく、物の使い方や選び方が大切だと話しました。そして子どもたちは、学校や家で何をすればゴミが減らせるだろう?と考え意見を出し合いました。

最後には自分でみつけたマイクロプラスチックや、貝がらなどを小さなボトルに詰めて、キーホルダー作り。作品を持ち帰ることで、学んだことを思い出したり、家族や友達と海について話す機会が生まれますように。
芦屋の海で学ぶ磯観察&ビーチクリーン
3回目は、待ちに待った海での活動です!ところがお天気はあいにくの雨…
ということで、まずは雨の日だからこそ出会いやすい生き物「アカテガニ」を探すことに。

海がすぐ目の前にある森を訪れ、山肌をよく見てみると、赤いカニが穴からたくさん出てきています。子どもたちは大興奮!

ふだんは森に住んでいるけど、卵は海で生むアカテガニ。晴天の日はあまり姿を見かけないので、雨ならではの特別な出会いになりました。森から海までのつながりも感じられたかな?

雨がやんだので、いよいよ磯遊びです!
岩場の安全な歩き方、生き物たちにストレスを与えない観察方法を伝えたあとは、家族みんなで生き物探し。大学生やシニアスタッフの方もそれぞれの家族につき、和気あいあいと観察を楽しみました。

磯遊びの後はビーチクリーン。海をたっぷり楽しんだからこそ、海への恩返しです。生き物たちが暮らしやすい海になりますようにと、みんなの思いがひとつになる時間でした。

所感
室内ワークショップで学童に訪れた際、「夏休みなのにどこにも行っていない!」と話す子どもたちがたくさんいました。猛暑の夏には、近場での外遊びすらできない子どもたちも大勢います。今回は室内ワークショップを2回開催したことで、海の生き物や環境について学び、自然の面白さに触れる機会を届けることができました。
海で活動した際には、保護者の方が「たった1回の体験でも、子どもにとっては一生残る思い出になる」と伝えてくださいました。生き物を探す、見る、触れる。波風や潮の香りを感じる。親やスタッフと笑い合う。そんなひとつひとつの出来事が、色鮮やかな記憶として子どもたちの心に残ってくれたら嬉しいです。
今回の体験が、これからも自然に親しんだり、海を大切に思ったりする気持ちにつながっていくことを願っています。
参加者の声
- 今までプランクトンは「きもちわるい」と思っていたけど本当は大事な生き物だとはじめて知りました。
- いろんな生き物のすみかや特徴を知ることができて楽しかった。
- いつか海に行って今日知ったことをたしかめてみたいです。
- ゴミの中にもきれいなもの(シーグラス)があってびっくりした。
- いろんな形の貝とゴミでキーホルダーがつくれて楽しかった。また貝を観察してみたい。
- 雨で中止かなと思ったけど、臨機応変に自然を楽しむことができてよかった。
- はじめての生き物探しがとっても楽しかった。
- 子どもと同じくらい夢中になって大人も楽しむことができました。
- 赤いカニが森にたくさんいることにびっくりした。大きくて少しこわかった。
- また家族で海に遊びに行ってみたい。
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