東京で自然に学び、出会いを楽しみ、環境を考える大人の講座「東京ネイチャーアカデミー2026」が4月1日に開校しました。
第11期となる2026年度の各講座の様子を紹介します。
4月1日(水)AM 「開校式/自己紹介ワークショップ」
ファシリテーター:川嶋 直 氏 (公社)日本環境教育フォーラム主席研究員/前理事長
東京ネイチャーアカデミー2026(TNA2026)は、25名の受講生とともに4月1日に開校しました!
主催者JEEFの活動紹介、TNA2026のカリキュラムの説明の後、川嶋さんのファシリテーションのもとKP法(紙芝居プレゼンテーション)を用いながら、自己紹介ワークショップを開催。今期も「山登りが趣味です」「自然観察が好き」「植物について詳しくなりたい」「野鳥の鳴き声を覚えたい」「体を動かしたい」「友達を作りたい」等、皆様の講座参加への思いを楽しく分かちあうひと時となりました。来年3月までの1年間の講座に、ワクワク・ドキドキ期待に胸を膨らませる開校式となりました。
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4月1日(水)PM 講義「自然体験と環境教育」
講師:阿部 治 (公財)日本環境教育フォーラム理事長/立教大学名誉教授
開校式の後は主催者の理事長による講座でした。なぜ環境教育に取り組むのか、自然と人間の関わりについて、なぜ自然体験が子供にとって大切なのか、長年の実践と研究に基づいた講師の話に興味深く耳を傾けていました。「今まで環境教育について考えたことがなかったけれど、人の成長に自然体験が欠かせないことが理解できました」といった声が寄せられました。

4月9日(木)フィールドワーク「はけの道小金井から野川公園を歩く」
講師:川上典子 氏 NACS-J自然観察指導員東京連絡会(NACOT)代表
この日は東京ネイチャーアカデミーの真骨頂ともいえるフィールドワークの第1弾。多摩川の支流「野川」沿いに広がる「国分寺崖線」を歩いて、今でも雑木林が広がり各所で水が湧く豊かな環境の中で、春の草花の様子を中心に様々な動植物を観察できました。ウグイスやシジュウカラやメジロのさえずりをバックミュージックに、草地の地面からひょっこりと顔を出したフデリンドウの花や、黄色い絨毯を敷き詰めた様なヤマブキソウの群落など、たくさんの春の一コマと出会える一日になりました。
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4月21日(火)AM 講義と運動「自分の体という「自然」を知っておこう」
講師:河原塚達樹 氏 (一社)日本クッブ協会 代表理事
本講座では野外活動が多いのが特徴ですが、連休が明けてフィールドワークが多くなる前に、受講生ご自身の体の状態と、健康を維持するためにはどの様なことに普段から心がけたら良いのかについて、講義と軽い運動を体験しながら学びました。ふだんから体を動かしている方が多いためか、なかなか良好な測定結果でしたが、それに満足せずに健康維持に引き続き努めましょう。ということで、連休明けの高尾山登山が待ち遠しくなりました。
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4月21日(火)PM 講義「山の歩き方入門」
講師:山口章 氏 日本アウトドアジャーナリスト協会 常務理事/「山と渓谷」元編集長
連休明けの野外講座「高尾山登山」の前に、登山計画の立て方、山のお天気の見方、交通情報、登山ルート、服装や装備、山の歩き方について、幅広く学ぶ講座となりました。実際に山に履いていく靴を持ってこられた受講生には、履き方や紐の絞め方を教えて頂きました。また歩きやすいズボン、汗をかいてもすぐに乾くシャツ、ザックの選び方と背負い方についても、実際に機材を使って詳しく学びました。これで次回の高尾山登山への準備も整うことでしょう。
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5月12日(火) 野外講座「高尾山登山」
講師:山口章 氏 日本アウトドアジャーナリスト協会 常務理事/「山と渓谷」元編集長
連休明け最初の講座では、新緑が輝く春の高尾山の登山に挑戦しました。前回の講座「山の歩き方入門」で学んだことを元に服装や靴などを整えて、ゆっくり小股で急がず焦らず、沿道の植物の花を観察したり野鳥の声にも耳を傾けながら、山頂まで2時間かけて登り切りました。山頂のビジターセンターでは高尾山の四季の生き物たちの様子や、いま見られるオトシブミの揺籃についてレンジャーから説明して頂きました。実際に高尾山の南側と北側を歩いてみて、高尾山が暖温帯と冷温帯の境界線上にあることを樹木の違いなどから実際に見て学ぶこともできました。何はともあれ、受講生みんなで爽やかな汗をかきながら登った高尾山登山は、きっと本講座の印象深い思い出になることでしょう。
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5月22日(金) 都立公園の自然の魅力と六義園ガイドツアー
講師:照井 進介 氏 (公財)東京都公園協会/都立神代植物公園 園長(六義園 元センター長)
本講座では野外講座のフィールドとして都立公園を利用しています。そこで、都立公園にはどんな公園があるのか、その役割や特徴、どの様な管理が行われているのかについて、都立公園の管理運絵を担っている東京都公園協会の照井氏を講師にお迎えしてお話を伺いました。午前は座学で多種多様な公園と様々な役割、防災を目的にした設備、絶滅危惧生物への取り組みなどについてのお話を伺った後、午後は実際に「特別名勝・六義園」に出かけて、その成り立ちや管理について日本庭園ならではの景観を眺めながら詳しく伺えるガイドツアーを楽しみました。最後は、全国的に知られる六義園名物のシダレザクラの前で記念撮影でした。
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6月2日(火) 植物入門「木を見て森も見る」
講師:片山 舒康 氏 東京学芸大学名誉教授/生物教育研究所所長
午前は座学で、植物とはどの様な生き物なのか、関東地方の森林の特徴、樹木の見分け方の基本について学びました。午後は都立林試の森公園に出かけて、実際に樹木を観察しながら「樹形」「葉の付き方や形」「樹皮の感触」から木の名前を調べる方法や、「森の階層構造」「森の外と森の中の違い」について深緑の森の中でじっくりと学んで、身近な公園や街路樹の木の種類を見分ける基本を習得しました。受講生からは「マント群落・ソデ群落について、実際に見て確認することが出来ました」「ヒノキとカヤの見分け方がわかりました」といった声が寄せられました。
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6月16日(火)AM 講義「気象入門」
講師:伊藤みゆき氏 気象予報士/NHKラジオ第1・FM「今日のニュース(土日祝)」気象キャスター
私たちの毎日の暮らしには、お天気に関する情報が欠かせません。この講座では「天気を知って備える力を身につけよう」というテーマで、NHKラジオで気象キャスターを務める気象予報士の伊藤さんからお話を伺いました。ラジオで天気予報を聴くコツとキーワード、天気を知ると体調管理・命を守る・豊かな心を育む・会話の幅が広がることや、天気予報の情報を防災に役立てる方法など、ふだんから天気予報の情報をよく見聞きすることが、日々を安全に過ごせることにつながり、日ごろから「自分自身で安全を確保する」ための「マイタイムライン」を考えておくことの大切さについて学ぶひと時となりました。
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6月16日(火)PM 講義「自然保護の歴史と、移り変わってきた目的・目標」
講師:横山隆一氏 (公財)日本自然保護協会参与/NPO法人 奥利根自然センター 理事長
日本における自然保護の歴史について、尾瀬の自然保護運動を例にしながら、法律、市民運動、世界の動きなどについて幅広く学べる講座でした。現在の自然保護の目標は、生物多様性を守ること。生態系・生物種・遺伝子の多様性を守ることで、自然界の持続性とその中で生きる私たちヒトという種の生存と生活をも守ろうとするもの。しかし一方では戦争や環境破壊など逆行する動きが相変わらず進んでいる中で、私たち人類は今後、何にどう取り組んでいけばよいのかを深刻に考えるひと時となりました。
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6月16日(火)AM 講義「気象入門」
6月23日(火) 野外活動と講義「変形菌入門」(都市の公園で楽しむ不思議な世界)
講師:髙野丈 氏 自然写真家/編集者/サイエンスコミュニケーター
変形菌はかつて南方熊楠氏が粘菌と呼んでいた生物で、動物でも植物でも菌類でもない、アメーバという生物。梅雨入りの季節には、近所の公園の樹林地でも、子孫繁栄のための変形菌の活動が見られ、その姿が非常に様々で美しいことが知られる様になりました。この日は変形菌の図鑑を書かれている髙野氏を講師にお招きして、本講座としては初めて「変形菌」をテーマに、見つけ方、見分け方、標本の作り方、不思議な生態について、午前は野外で実際に観察して午後は座学で丸一日「変形菌」についてじっくりと学びました。変形菌の興味深い姿と生態に、受講生は皆どっぷりとハマっていました。
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7月7日(火) 座学「動物園の歴史」
講師:小宮輝之氏 (公財)日本鳥類保護連盟 代表理事/上野動物園 元園長
長年動物園で飼育の現場に関わり、2004年から2011年まで上野動物園の園長を務められた小宮輝之氏を講師にお迎えして「動物園の歴史」という本講座初テーマでの午前午後の座学でした。日本と海外での動物園黎明期の歴史的な話題から始まり、「ズ―ストック計画」「域外保全と域内保全の連携」によるトキやコウノトリの復活への取り組みなど、講師の数々の興味深い体験談に、受講生一同熱心に耳を傾ける一日となり、動物園がますます身近に感じられる講座となりました。
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文責:京極 徹(自主・企業グループ)

















































