5月16日(土)に福島県南会津町で、NPO法人MTBT協議会さんのご協力のもと、人と自然がつながる新たな森づくりを学ぶスタディツアーを開催しました。
南会津町は、「木の町」として林業や木育に力を入れている自然豊かな町です。
しかし、少子高齢化の影響で里山の手入れがされず荒廃し、野生鳥獣害被害が拡大している現状がありました。
そのような状況を改善するため、里山の資源活性化および自然との共生を目指した森づくりが住民の手によって行われています。
今回は、福島県内だけでなく近隣県も含め、5歳から72歳の方まで18名の方にご参加いただきました。
森や林業のお話
今回のテーマは、南会津町にもともと自生していた「クロモジ」という木です。
高級爪楊枝やアロマオイル等の原料になる、リラックス効果の高い香りをもつ日本古来の香木です。
植林やまちづくりに取り組んでいる松澤さん(合同会社SCOP)に森の案内をしていただきました。

日本の山に多く植えられている杉は販売価格がとても安く、整備したり販売するために運び出したりするコストと見合わす、放置されている現状があるといった林業の課題についてもお話しいただきました。
クロモジの植林
はりゅう林業さんからレクチャーを受けた後は、思い思いの場所にクロモジの苗を大切に植えていきます。

植えた木には様々な端材からつくられたタグをつけました。
4~5年で成木になるとのことで、成長したクロモジに再会できるのが今から楽しみです。

植林後には、のこぎり体験もさせていただきました。
諦めず最後まで自分で切った木はすてきなお土産に。

アロマワークショップ
午後は、植林したクロモジがその後どのように活用されていくのかを知るため、アロマオイルを使ったワークショップを行いました。
ワークショップを担当していただいた一十八日(じゅうはちにち)さんは、今まで使用されてこなかった自然のものに新たな価値を生み出すことを目指し、精油などの商品をつくられています。

今回は、10種類のアロマオイルの中から香りを選んでアロマオイルスプレーをつくりました。

最後には代表して数名の方に香りをシェアしてもらい、みんなでオリジナルの香りを楽しみました。

参加者の声
- 林業の話はとても興味深かったです。 林業とアロマはまったく関係ないと思っていました。こんな深い関わりがあったのですね。 ますます南会津が好きになりました。
- 大好きなアロマオイルの生まれた森を訪れることができ、感動で胸いっぱいでした。
その森のエネルギーや森を管理し守っている林業の方々、それを精油にしたり、それを伝え広める方がいたり、循環しているのですね。
たくさんの良い想いが入った精油を大事に使わせていただきたいと思います。今回参加できてよかったです。
- 娘たちも自然の中で伸び伸び過ごせて、とても楽しかったようです。やはり自然の遊びに勝るものはないのだなと実感した一日でした。
- もともとアロマに興味がありましたが、木の香りも大好きで、1日いい香りに包まれて過ごすことができ幸せでした。クロモジの植林、森でのお弁当が大変印象的でした。
最後に
林業スタッフから、植える前にいつも「植えさせてもらってもいいですか」と心の中で苗に話しかけてから作業をしているというお話を伺いました。
私たちの生活にとって自然からの恵みはなくてはならないもの。
どのように自然を守り、次世代に繋げていくか、そのヒントを南会津町でもらうことができました。
*本事業は、 Shanti Travel Japan – Doki Doki Travel KKのご寄付により実施しました。
文責:大塚美香(事業部 海外事業グループ)
