事務局日誌 Blog

【バングラデシュ】4月出張報告 2026.05.14

2023年5月にスタートした「バングラデシュ・ジョショール県の零細ヤシ砂糖生産者と花卉農家の6次産業化を通じた生計向上プロジェクト」が2026年4月30日でついに完了しました。
今回は3年間の成果確認のため出張してきましたのでご報告します。

①組合メンバーの声

組合メンバーのお宅を訪問し、活動の成果と今後の展望についてお伺いしました。

ディパさん(手工芸グループ)

“自分も収入を得られるようになり、夫と話し合う機会が増えました。”
“収入でヤギを買ったり、トイレを作り始めたりすることができました。
時間はかかるかもしれませんが、生活環境を自分の力で良くしていきたいです。”

ジェスミンさん(花グループ)

“花グループには女性メンバーが3 名しかませんが、自分たちも男性たちみたいに自分の力を発揮したいと思い、協同組合への参加を決めました。
“夫も活動を応援してくれており、収入でミシンを買って、副業として縫製業も行えるようになりました。”

②コテージ&食堂の完成

協同組合事務所の敷地内に、宿泊用コテージ4棟と食堂が完成しました。
電力はすべて太陽光で賄われており、停電の多いバングラデシュにおいても快適に過ごすことができます。

旅行会社とのパッケージツアー作りも始まっており、これからアグロツーリズムのプログラムを通してたくさんの方にこの地域の魅力を体感していただくのが楽しみです。

③3年間の総括

数値に表れないストーリーや教訓を抽出するために、スタッフ全員で振り返りのセッションを行いました。

 

「“自分が一番良い商品をつくれる”という自負がある生産者たちの間に良い関係をつくり、ひとつのチームとしてまとめあげていくことが一番の課題だった」とスタッフのひとりが語ってくれました。

どんなに資材や研修を投入しても受け手側の体制が整わないことにはその成果は十分に発揮できません。
組織として活動するのは初めて、ミーティングもやったことがなかったという村の人々が3年間でチームワークとリーダーシップを育んでいく姿を見ることができたのは、日頃からの現地スタッフの丁寧な関係づくりがあったからだと改めて実感しました。

④日本大使館訪問

在バングラデシュ日本大使館を訪問させていただき、3年間の成果報告とこれまでのご支援の御礼をお伝えする機会を頂戴しました。
齋田特命全権大使からは現地訪問にも関心を寄せていただきました。

まとめ

プロジェクト開始当初はなぜこのプロジェクトが始まったのか、目的は何なのかしっかりと理解できていませんでした。でも、今は自分で説明することができます。

組合メンバーのひとりが話してくれたこの言葉は、「ただ参加しているだけ、受益しているだけ」ではない、住民主体のプロジェクトになっている証拠だと感じました。

プロジェクトとしては一区切りとなりますが、これからは協同組合メンバーが中心となって地域全体を良くしていってくれることと思います。
JEEFでは引き続き組合メンバーのチャレンジを応援・サポートしていきます。

(環境教育を実施している小学校のこどもたち。日本のことに興味津々でたくさん質問してくれました!)

*本事業は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」の支援を受けて実施しています。

文責:大塚美香(事業部 海外事業グループ)

 

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