児童養護施設の生活は、日常生活を維持することであり、屋外での自然体験の機会はあまり多く設けられていないことが現状にあります。
そこでサシバの里自然学校では、子どもたちへ里山での自然遊びの機会を提供し、里山の自然への理解を深めました。また、異年齢遊び・交流により、人間関係の増進をはかることも目的として自然体験プログラムを実施しました。
プログラムは2つの児童養護施設を対象にそれぞれ開催されました。
実施場所:サシバの里自然学校(栃木県市貝町)
実施団体:NPO法人オオタカ保護基金 サシバの里自然学校
光の子どもの家
2025年9月23日(日・祝)、埼玉県加須市にある社会福祉法人 児童養護施設 光の子どもの家の、子ども23名、施設スタッフ8名を対象に、サシバの里で野遊び学校を開催しました。
埼玉から園の乗用車に乗り合わせて、栃木県のサシバの里自然学校へ到着。築160年の古民家の前で自然学校の説明をしました。

里山での野遊び開始!
自然学校の里山の奥にある田んぼに着くと、子どもたちには、ここで暮らすサシバや餌場となる田んぼの説明をしました。
その後、田んぼにはどのような生きものがいるのか、自らの手で捕まえるため「生きもの探し」を開始しました。普段から図鑑や動画で生きものを見ている子どもたちも多かったようですが、本物を自分の手で捕まえることは初めての様子でした。

捕まえた生きものの紹介・解説
サシバの里自然学校の学生ボランティアスタッフや引率の職員の方も一緒になって小川、水路を網でガサガサして生きものを探しました。見つかった生きものを紹介・解説し、この里山の自然環境の豊かさについて実感してもらいました。

お昼は流しそうめん!
昼食は、流しそうめんを実施しました。異年齢(年中から中学生まで)であったため、高学年が低学年のサポートする姿が見られました。日常的に一緒に生活している彼らにとって、上級生が手を差し伸べることは、自然なこととして行なっているように感じました。
小さめな流しそうめんは経験があるようですが、大人数で長い台で流すのは初めての様子で、とても喜んでいました。
午後は、再び田んぼに戻り、生きもの探しや焚き火、秘密基地作りなどそれぞれが遊びを考えながら自由に遊ぶ時間としました。

氏家養徳園
2025年11月29日(土)、サシバの里自然学校から車で20分ほどの距離の栃木県さくら市にある、社会福祉法人 児童養護施設 氏家養徳園の、子ども19名、施設スタッフ9名を対象に、サシバの里で野遊び学校を開催しました。
古民家の前で自然学校の説明をしました。

田んぼでの生きもの探し
稲刈り後の秋の田んぼでの生きもの探しを開始。上記と同じように、サシバの生息環境や餌場の説明をしました。生きもの好きの子ども多く、必死に探す姿が見られました。その他にも、この場所で焚き火や穴掘り、秘密基地づくりなど、それぞれがしたい遊びをして過ごしました。

昼食を食べて、自由遊び
古民家に戻り、昼食のカレーを食べ、お昼休みには、古民家の周りで鬼ごっこや長縄をして遊びました。
そして、休憩後の午後も里山での自由遊びを実施しました。午前から引き続き、生き物探しや基地づくりなどを楽しんでいる子供達が多かったです。

本プログラムについて
この児童養護施設の受け入れは、昨年から実施しており、今年度で2年目となります。
各児童養護施設からは、「日常生活ではなかなかできない本物の自然を触れ合う機会」として大変好評をいただいています。児童擁護施設での生活は、安定的に日常生活を送っていくことが最優先のため、なかなか自然遊びを経験する機会を設けることができていないと聞いていいます。今後も、施設の子どもたちに自然遊びの魅力を発信できたらと考えています。
参加者の声
- おさかなとれたのが楽しかったです。ありがとう(小学生低学年)
- 私達へ自然についていろんなことをおしえてくれてありがとうございました。私は生き物が大好きなので、こんないい場所はなかなかないな、思いました。(小学生高学年)
- 子ども達と自然の中で貴重な体験をさせていただきありがとうございました。大きなヤゴ初めて見ました!(職員)
JEEFは、東京マラソン財団チャリティ RUN with HEART の寄付先団体です。本事業は、寄付先事業として実施いたしました。JEEFでは「誰ひとり取り残さない環境教育・自然体験」を目指し、日常生活を営む上で困難や課題、心配を抱える子ども・大人に、自然体験や癒しの機会を提供しています。
