清里ミーティング

テーマとゲスト

これからの日本型環境教育の提案~2030ネイチャーポジティブ~

清里ミーティングで「日本型環境教育」が最初に提案されてから30年以上、私たちは生物多様性や自然環境の保全活動等に取り組んできました。しかし生物多様性が前例のない早さで減少する状況は、むしろ加速しつつあります。一方で、2022年に生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されたことを受けて、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させ、回復軌道に乗せる新たな世界目標「ネイチャーポジティブ(自然再興)」を達成するために、多様なセクターがそれに向けて動き出しています。それぞれが取り組むことはもちろんですが、行政、企業、NPO/NGO、教育・研究機関等のパートナーシップによって、より大きな変革が期待されます。
今回の清里ミーティングでは、ネイチャーポジティブの考え方を知るとともに、多様なセクターとのシナジーによってより大きな展開を起こすヒントをともに探ります。

全体会1:人々が生き、自然を守る「ネイチャーポジティブ」が目指す世界

環境省自然環境局長・生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)準備事務局長・国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)会長などを務め、生物多様性の保全に関する取組を全国に広げることに貢献した渡辺さんからは、生物多様性にまつわる世界の動きと日本の現状、ネイチャーポジティブ(自然再興)の概要についてお話いただきます。
それを踏まえ、人がちゃんと手を加えることで生物の多様性を守る取組を富士山麓で行い、小さなトライ&エラーを繰り返しながら小さな自然再生の事例を増やし、得られたノウハウを社会に還元するホールアース自然学校の事例を松尾さんに紹介いただきます。
概要と事例の情報を得て、自分の立場で何ができそうか、参加者同士でもディスカッションします。

ゲスト
渡辺綱男さん(一般財団法人自然環境研究センター上級研究員)
松尾章史さん(NPO法人ホールアース自然学校)

全体会2:連携が生むシナジー 自然資本を活用する

生物多様性や自然資本、地方創生などをテーマに東北大学教授と日経ESGシニアエディターを務める藤田さんから、生物多様性の世界潮流や企業の取組について情報提供をいただきます。
それを踏まえ、環境コンサルや環境教育NPO、研究者と多様な立場で環境教育やESDに携わり、国際的な視点からの比較分析や効果的な手法の開発を行っている奇二さんに、企業とNPO/NGOのコラボレーションに必要な視点や要素についてお話いただきます。
大きな転換期を迎える生物多様性の取組で変革を起こすには、パートナーシップがより重要となります。多様なステークホルダーである参加者ひとり一人がそれぞれの立場で、生物多様性の主流化を目指す環境教育の具体的なアプローチ方法を一緒に考えましょう。

ゲスト
藤田香さん(東北大学教授、日経ESGシニアエディター)
奇二正彦さん(立教大学准教授)

JEEF企画ワークショップ(予定)

安西英明さん(公益財団法人日本野鳥の会 参与)
「知っておきたい生物多様性の基礎、基本」

西村仁志さん(広島修道大学人間環境学部 教授)
辻英之さん(特定非営利活動法人グリーンウッド自然体験教育センター 代表理事)
「生物多様性×自然学校~OECMの活用」

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