1月31日(土)〜2月1日(日)、ひとり親家庭の親子が、ほっとできる時間を過ごしながら、冬の自然をたっぷり味わう、1泊2日のイベントを開催しました。
舞台は、海と森に囲まれた自然ゆたかな南房総・大房岬。
大房岬自然の家の案内のもと、東京・神奈川から10組23名の参加者が集いました。
おだやかな冬の自然を満喫!
晴れやかな空の下、おだやかな風とあたたかい冬の陽ざしに包まれたスタートでした。
到着後、バスを降りて空を見上げると、優雅に円を描いて飛ぶトビの姿が!
さらに、普段はなかなか見られないノスリまで現れ、南房総の自然がわたしたちをお出迎えしてくれました。
オリエンテーションと昼食を終えて、さっそく自然の中に出かけていきます!

大房岬自然公園ガイドウォーク
今回のプログラムでは、親と子がそれぞれに「自分の楽しいをつくる」ことを目指して活動しました。
公園内のガイドウォークでは大人チーム、子どもチームに分かれて進みました。
まずはゆたかな木々に囲まれた森を抜け、展望台にのぼって公園内の自然を俯瞰しました。
澄んだ空気で、東京のビル群までくっきり見ることができました。

子どもチームは、都会ではなかなか出会えないゆたかな自然に大興奮です。
お気に入りの枝をみつけてにっこり!

大人チームはガイドを受けながらゆったりと自然の中を歩きました。
マテバシイの木が茂る森で深呼吸をしたり、海辺では爽やかに香る葉っぱのにおいを楽しみました。

小川をたどると池に到着し、親子が合流しました。
すると、ある子が池の中にサンショウウオのタマゴを発見!
透明なタマゴはどこにあるのかわかりにくく、みんなで協力して、なかなか見つけられない人にも在りかを教え合いました。

ビーチコーミングで浜辺の宝探し
森を抜けると、砂浜にたどり着きました。
ここでは様々な色や大きさの貝殻を拾って集める「ビーチコーミング」をおこないました。
同じ色の貝だけを集めたり、この地域の名物の「タカラガイ」を探したり…足元をじーっと見つめながら浜辺を歩き、自分のお気に入りの”宝物”を集めました。



砂浜には貝がらだけでなく、面白い形の流木や、陶器のかけらなど、様々なものが流れ着きます。
こちらは、シーグラスのなかでも珍しい「青色」を見つけた時の一枚!

このように楽しいビーチコーミングですが、環境汚染の一端にもふれました。
見つかったのは、黒い土のようなものに流木やプラスチックごみがくっついた塊。
実はこれは、船から漏れ出たオイルが海を漂い、色々なものを吸着して固まったものだそうです。
ベタベタしていて、ツンとするオイルの匂いを感じました。
こういったごみは、このまま残しておいても自然には還りません。
このように、自然豊かな海にも人間が出してしまったごみが流れ着いている現状に出会いました。

海で集めた”宝物”でクラフト体験
海から戻ってからは、拾った貝がらやシーグラスを使ったクラフト体験をしました。
貝がらを貼ってつくる「フォトフレーム」や、貝がらが風に揺られて音を奏でる「ウィンドチャイム」など、思い思いの作品を作りました。

どんな順番で貝がらを並べようかと考えながら、大人も子どもも集中して作業を進めました。
お隣の人と貝がらを交換したり、森で拾ったまつぼっくりやどんぐりも使って、自由に作品をつくりました。


完成した作品はこちら!



自分のことは自分でやる、子どもたちのはじめてチャレンジ!
今回は宿泊部屋が親と子で別々。はじめてひとりで寝る子もいました。
また、食事の配膳やベッドメイクなども「自分のことは自分でやる」ことにチャレンジ!
食事ではチームで協力して、子どもたちが全員分の食事を配膳してくれました。

こうして子ども同士で過ごす時間中、大人たちはゆったりお話タイム!
「普段は仕事でも家でもやることに追われているので、こんなにゆったりした時間は久しぶり」と、保護者だけでリラックスする時間を過ごしました。
冬の夜空を眺める
夜にもまだまだプログラムは続きます。まずは施設に併設されたプラネタリウムへ!
季節によって移り変わる星空や、星座について学びました。
その後は屋上から本物の星を観察しました。

夜の海で磯観察
この日は満月。夜8時頃の磯では、月の引力で海面が大きく引く「大潮」の影響で、普段は海中に沈む場所が陸となり、たくさんの生きものと出会うことが出来ました。
はじめはスタッフの紹介で、ウニ、カニ、イワシの稚魚など様々な生きものを手に取って観察しました。


はじめてナマコを手に取ると…どろっとした液体が出てきてびっくり!
身を守るために「内蔵」を吐き出すナマコですが、なんと半年~1年で元の体に戻るそうです。
わたしたち人間とは大きく違う、生きものの不思議に出会った瞬間でした。

さらに、滑りやすい岩の上を果敢に歩いて、自分の手でもカニやハゼなどの生きものを捕まえました。
普段は海の底にある魚たちの住みかに、みんな夢中です!

夜遅くまで盛りだくさんのプログラムで、1日目は幕を閉じました。
野外でほかほか昼食づくり
2日目は野外調理にチャレンジ!せいろでジャンボシュウマイをつくりました。
火おこしチームは、ごはん、シュウマイ、スープを蒸すために5つものかまどに火を起こしました。
よく燃える枝を集めて、火が大きくなるように新聞紙や枝を段階的にいれていきます。

その間、調理チームは蒸し野菜をひたすらカット!
子どもたちは慣れない包丁を慎重に使って、たくさんの野菜を切りました。
大人たちはさすがのスピード!あっという間に大量の野菜がカットできました。

シュウマイは、こぶし大のタネに小さく切った皮をまぶしてつくりました。

こちらのふたりは、スープの味付けにチャレンジ!
全員分のスープなので責任重大。ちょうど良い塩加減になるように調整していきます。

いよいよ完成!シュウマイもごはんもスープも、すべて大成功でした。
あたたかい陽気の中、みんなでおいしくいただきました。


保護者からの感想
こんな声がありました:
- 自分でキャンプをやりたくても、用具をそろえたり子連れで遠出したりはハードルが高いので、プロの方がいてくれて安心感がありました。
- 子どもの自立と成長にびっくり!あんなに甘えん坊な子がママがいなくても周りの先生やお友だちと過ごせたことに大きな成長を感じました。
- 中学生以上が対象のイベントが少ないので、兄弟で参加できてよかったです。子どもたちにとって忘れられない素敵な思い出になったと思います。
森でも海でも、体験が盛りだくさんの2日間。子どもにとっても、親にとっても、はじめての経験がたくさんできた時間となりました。
今回をきっかけに、これからも親子での自然体験の機会が増えることを願っています。
※日本環境教育フォーラムは、東京マラソン財団チャリティ RUN with HEART の寄付先団体です。本事業は、寄付先事業として実施いたしました。
RUN with HEART 公式ウェブサイト
文責:東村ほのか(自主・企業グループ)
