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自然学校のスキル紹介〜今や必須となった装備「アプリ編」 2024.03.15

はじめに

本号は、「今や必須となった装備」の「アプリ編」をご紹介したいと思います。ほとんどの方がスマートフォンを使い、アプリを使いこなすようになってきました。15年前には、アプリを使いこなして活動に活かす、こう言ったことは少なかったように思います。しかし、現在は補助的な使い方として、多くの方がアプリを使って活動をしているように感じます。ここでは、「使いこなしたいアプリ2選」「その他、おすすめアプリ」と題してお伝えしたいと思います。

使いこなしたいアプリ2選~「お天気アプリ」

皆さんのスマホの中にも、標準装備されているであろうアプリでもあります。天気予報は、私たちの生活にとって必要な情報となっています。それは活動についても同じで、天気が良いのか悪いのか、風の状況、気温、湿度、などなど多くの情報を持っていた方が活用することができます。天気予報は、平均すると全国で83%の的中率となっていて、参考情報としては精度の高いものになってきています。もちろん、天気図を読めたり、観天望気(雲の動きなどから天気を読む)ができれば良いのですが、天気予報をもとに判断をすることも理にかなっています。私はいつも、3つの天気アプリから総合して判断をしています。「weathernews」、「yahoo天気」「tenki.jp」です。いずれも信頼度の高いアプリで、「weathernews」は2022年の的中率1位、「yahoo天気」は利用・認知度1位となっています。その中でも「tenki.jp」は登山天気という登山に特化したサービスもしています。私は山岳地帯など都市部以外での活動もあるので、利用するアプリが変わってきます。情報を集めるときに、複数のアプリから情報収集することをおすすめします。

使いこなしたいアプリ2選~「地図アプリ」

地図アプリは、皆さんも普段使いしているのではないでしょうか?その中でも、特に優れているのが「Googleマップ」です。私が重宝している理由は、地図の見やすさもさることながら、標高や地形もビジュアルとしてわかりやすい表記となっているためです。また、地図情報を共有したいときもリンクを取得することができて、情報共有の点でもとても優れています。中でもマッピング機能が便利です。気になる場所や行きたい場所などをマップに保存することができ、「行きたいところマップ」をまとめることができるようになります。

その他おすすめアプリ~「登山地図アプリ」

最後は、私が山で仕事をするとき特に重宝をするアプリです。それが、「登山地図アプリ」です。有名なのが、「YAMAP」や「ヤマレコ」といったアプリです。いずれのアプリも優秀で、電波がない状況でもGPS機能で自分がどこにいるのか把握をすることができます。私はその中でも、「ヤマレコ」の「みんなの足跡」という機能を参考にしています。人が歩いた軌跡(GPSの追跡データ)が示されていて、とても便利です。活動の中で、オントレイルという登山道を歩くプログラムもありますが、オフトレイルというバリエーションルートを歩くこともしばしばあります。そういったとき、ルート開発の下見のときに確認用として使うことがあります。

情報を使いこなす

ここでは3つのアプリを紹介しました。15年前にはなかった文化ではありますが、今や当たり前になっています。リアルタイムの天気を知ることができたり、GPS情報のおかげで道に迷わずに済んだり。かつてはスキルが必要だったけど、今はそのスキルをアプリが代替をしてくれて、よりアウトドアでの活動が身近になったと感じます。しかし、アプリに頼りすぎることでスキルが不足し、事故などを起こしてしまっては元も子もありません。

私たち指導者は、自分のスキルと現代のアプリなどの有益な情報を、バランスよく得て質の高い活動を実施することが求められています。

小澤 潤平(アポロ)

株式会社ノッツ プロデューサー。走林社中共同代表。HAMON編集長。「プレミアムな自然体験」を提供するTokyo Adventure Clubを2022年より発足。2024年3月に子ども向けにヒマラヤトレッキングツアーを計画中。

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