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自然学校のスキル紹介〜今や必須となった装備【道具編】 2024.02.15

これまで自然学校の職員として必須でトピックとして上げやすいものをアップしておりましたが、最後は「必須装備」について紹介します。この必須装備は、私が自然学校に勤め始めた頃からみて、15年間で大きく変わったと感じるものがあります。それは、かつてはなかったものだったり、必須装備だと認識されていなかったようなものです。ここでは、「今や必須となった装備【道具編】」と題して紹介します。

 

1、水辺の活動で活用される「ライフジャケット」

まず一つ目に紹介するのが、「ライフジャケット」です。水辺での活動において、今や必須装備となりました。15年前は、つけていない団体もあったように思います。そのもっと前は、使用していない団体がほとんどであったと思います。必須装備になったという理由はいくつもあると思いますが、道具の進化が特に顕著な理由と思います。水辺で遊ぶためのライフジャケットが開発され、ライフジャケットの形も大きく変わりました。顔を出して呼吸するためのライフジャケット(命を守るためのもの)から、顔を水につけて浮き身をするためのPFD(水辺で遊ぶためのもの・パーソナルフローティングデバイスの略)に変わりました。水辺で安全な活動をするためには、ライフジャケットは必須装備となります。詳しく知りたい方は、ライフジャケット着用を推進している「子どもたちにライジャケを!」という団体のHPをチェックしてみてください。

 

2、スキーや登山で活用される「ヘルメット」

次に、「ヘルメット」です。令和5年4月からは、自転車に乗るときもヘルメットをつけることが努力義務になりました。これと同じように、スキーや登山においても、安全志向の流れを受けてヘルメットをかぶることが推奨されています。15年前はスキーの時はニット帽、登山の時は帽子を被って活動するのが一般的でした。しかしながら、スキー場に行くとほとんどの人がヘルメットを被っています。登山に行っても、岩場の山では多くの方がヘルメットを被っています。15年前との違いは、安全志向の高まりを感じています。また、ヘルメットをかぶることが一般的になってきているようにも思います。デザインも、おしゃれなものも出てきています。この流れは、さらに高まると思いますし、今後ヘルメットをしていない方がおかしい、という時代も来ると感じています。

3、時代の象徴スマホの台頭による「モバイルバッテリー」

最後に紹介するのが、「モバイルバッテリー」です。これは、スマートフォンが出てきてから一気に普及しました。日本では2009年にスマホの販売が始まり、2010年代にiphoneが販売されてから、今ではほとんどの人がスマホユーザーとなっています。それに伴い、自然学校職員としてもモバイルバッテリーは必須装備になりました。スマホの充電の持ちも飛躍的に改善しましたが、使用年数が長くなると1日使ったら充電が切れてしまうこともあります。私は、普段活動をするときは2つのモバイルバッテリーを持参しています。現地で情報をキャッチアップするとき、参加者の様子を写真や動画で収めるとき、そして有事のとき、今やスマホは必ず活動中に使用をするため、充電用のモバイルバッテリーも必須となりました。

以上、装備品として様変わりしたと感じる道具について、紹介をしました。次号では、「必須になった装備【アプリ編】」と題してご紹介します。

小澤 潤平(アポロ)

株式会社ノッツ プロデューサー。走林社中共同代表。HAMON編集長。「プレミアムな自然体験」を提供するTokyo Adventure Clubを2022年より発足。2024年3月に子ども向けにヒマラヤトレッキングツアーを計画中。

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