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本日も大豆日和(5)自家製味噌づくりのススメ 2023.08.15

自家製味噌の作り方

味噌の原料は、大豆と糀と塩です。この三つがあれば、自分で味噌を作る事が出来ます。

味噌仕込みの工程は

1.乾燥大豆を一晩水に浸し、親指と小指でつぶせるくらいの柔らかさになるまでゆでる

2.大豆をつぶし、塩と糀と混ぜて容器に詰める

その後発酵させれば出来上がります。大きい鍋や保存容器などの道具を準備する必要はありますが、工程はシンプルです。

15年前、初めて大豆を木更津の畑で栽培し、3kg位の乾燥自家製大豆を手に入れた私は、ちょっと呆然としました。味噌を作ってみたい!と思い大豆を栽培しましたが、実際に一人で味噌を作ったことはなく友人宅でワイワイ作ったことが一度あるだけだったのです。おそるおそる糀をインターネットで注文し、道具をそろえ、初めての味噌作りに挑戦してみました。

まず、水に浸した大豆をゆでました。硬さを確かめるために一粒食べてみたところ、なんと甘い!なんておいしい!!本当に驚きました。水でゆでただけなのに、今まで味わったことのない甘みとうまみに心から感動したのです。千葉の在来大豆のおいしさを知った私は、「大豆って?!」と調べ始めました。品種がたくさんあること、在来大豆が日本各地に推定300種類以上あること、豆腐に向いてたり、浸し豆に向いてたり、味噌に向いてたり、いろんな性質の大豆があること。驚きの連続でした。大豆の奥深さを知り味噌についても学びたくなり、味噌ソムリエの資格を取り、味噌作り講座をスタートしました。

味噌の効能と自家製味噌の良いところ

「味噌は医者いらず」と古くからいわれるように、健康に良い食べ物です。腸内環境を整える/胃がん予防/美肌効果/老化抑制効果/メンタルを整える効果などがあるといわれています。自分で作れば、大豆・糀・塩、それぞれ好みのものを選ぶ事ができ、量を調整することで甘みやうまみを自分好みのものにする事ができます。発酵させる期間でも味が大きく変わりますので、お好みの材料を探して、好きな割合で、お好みの自家製味噌作りに挑戦してみてください。

味噌玉のススメ

味噌仕込みは寒い時期に仕込むほうがおいしくできる、と言われており、私は11月~3月までに仕込むようにしています。それ以外の時期に講座の依頼を頂いた時にはインスタント味噌汁の元・「味噌玉」作りの講座を開催しています。乾燥具材を混ぜ込み、丸めて周りに好きな具材をまぶして完成です。(写真はあられ/きなこ/ゆかり/小エビ)チョコトリュフのような見た目に仕上がります。冷凍庫で1か月は保存でき、お椀にお湯で溶いてすぐにお味噌汁を飲むことができます。防災食として・お湯が使える場所ならお弁当のおかずの片隅に・お湯をポットで持参してお花見やピクニックに。気軽にお味噌汁が味わえる味噌玉作りもおススメします。

吹留純子(ひいどめじゅんこ)

2018年よりJEEFに勤務。1993年に参加した清里ミーティング学生ボランティアをきっかけに、環境教育業界へ。神奈川県川崎市に住みながら2007年より千葉県木更津市に田畑を借りて、地元在来大豆を育て続ける。豆腐マイスター・味噌ソムリエ・発酵食品ソムリエを取得し、大豆愛と糀愛を伝道するのがライフワーク。

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