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本日も大豆日和(4)豆腐とおからサラダ作り 2023.07.15

小学3年生と、家庭科室で、豆腐とおからサラダを作る!

2013年、3年生担任の先生から「育てた大豆で、子ども達自身が豆腐を作って食べることはできますか?」というオファーを頂きました。最初によぎったのは安全管理でした。家庭科室で調理実習をするのは小学5年生からです。小学3年生はまだ家庭科室での授業を体験したことがありません。とはいえ、家庭科室の各テーブルに大人が1人以上ついていればできるのでは?と考えました。各クラス6名以上の保護者ボランティアを募り、火の回りの配慮、作業の順番の交通整理、洗い物などをお願いすることにしました。

保護者に豆腐作りに関わっていただくことによって、各家庭のレパートリーに「豆腐&おからサラダ」が加わると良いなぁという裏目的も設定できました。

2022年まで9年続いた豆腐作り授業。年によってはボランティア数が足りずPTAや卒業した先輩方、豆腐マイスター仲間などに声をかけた事もありました。コロナ禍で直前に実習中止となり煎り豆を食べたり、先生がデモンストレーション式で作ったものを食べた年もあります。豆腐が苦手な子が「一口だけ」と食べてみたら美味しくて他の子の分も欲しがったり、下校中の子が「昨日うちでも豆腐を作ってみたよ!」と声をかけてくれたりしました。たくさんの方のサポートがあって成り立った、素敵な授業でした。

豆腐とおからサラダの作り方

一晩水につけた大豆をミキサーで砕き、火にかけて、布で絞ると豆乳とおからが出来上がります。

豆乳を鍋に戻し、加熱した後にがりを打ってざるで水を切ればざる豆腐の完成です。出来立てのおからはそのまま食べてもおいしいのですが、マヨネーズと人参やキュウリを混ぜて、ポテトサラダのおからバージョン「おからサラダ」にして、一緒に頂きます。マヨネーズが苦手な方用に醤油や味噌、白だしなどお好みの味付けでふりかけ風に仕上げることもできます。

豆腐と同量くらいのボリュームのおからができることを体で感じることができます。豆腐を作る際に出るおからは多くが産業廃棄物で捨てられていること、最近は「乾燥おからパウダー」が販売されていることも伝えます。
できたてのざる豆腐は少しあたたかく、大豆の甘みをしっかり感じます。大豆の種類によって、味も舌触りも大きく違うのです。豆腐といえば冷たくてお醤油をかけて食べるもの、と思っている方が多いので、「ちょっとあったかいお豆腐は甘く感じるね。お醤油をかけずに一口食べてみて」と声掛けしています。
手作り豆腐とおからサラダのおいしさを、たくさんの方に味わっていただきたいです。

 

吹留純子(ひいどめじゅんこ)

2018年よりJEEFに勤務。1993年に参加した清里ミーティング学生ボランティアをきっかけに、環境教育業界へ。神奈川県川崎市に住みながら2007年より千葉県木更津市に田畑を借りて、地元在来大豆を育て続ける。豆腐マイスター・味噌ソムリエ・発酵食品ソムリエを取得し、大豆愛と糀愛を伝道するのがライフワーク。

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