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本日も大豆日和(2)育てる楽しみ 2023.05.15

大豆栽培デビュー

15年前に木更津で田畑を借りて、最初に蒔いたのが大豆でした。
学生時代、枝豆が大豆になることを初めて知り、味噌も豆腐も手作りできるらしいと聞いてから、自分で育てた大豆で味噌と豆腐を作るのが夢だったのです。
地元の在来大豆がおいしいらしいと噂に聞いていて、地元の農家さんから一握り分けていただきました。「7月1~10日の間に蒔け」との教えを忠実に守り、15年蒔き続けています。
初めて蒔いた年のこと。日曜日に畑で大豆を蒔き、翌週土曜日にわくわく様子を見に行ったところ、マッチ棒のような状態の緑色の軸だけ残っていました。芽生え直後の子葉はハトやカラスの大好物との事・・・。葉の部分を全部鳥に食べられ、茎の部分だけ直立していたのでした。取っておいた残り少ない大豆を蒔き直し、鳥に食べられないようカバーをして、釣り糸を張り巡らせました。

枝豆のような子葉の間から、天使の羽のような本葉が顔を出しているところ

翌週駆け付けた畑で芽生えていた大豆たちの、美しい事!!先週まで黄土色の真ん丸の乾燥大豆たちが、たった1週間で、エメラルドグリーンのつややかなかわいらしい子葉となって、斜めに傾きながらぐんぐん頭をもたげて、天使の羽のように葉を広げていました。こんな美しい芽生えを、たくさんの人と共有したい!!大豆愛が私の中で湧き上がってきた瞬間でした。

その後、本葉が出て、かわいらしい花が咲き、枝豆でも味わい、大豆を手に入れた喜びから、私のライフワークが始まりました。

素敵な花言葉

紫色の花。品種によって白色花もあります

そして数年前、大豆の花言葉を知りました。
「無限の可能性/必ず訪れる幸せ」
この大豆たちは醤油にも、きな粉にも、豆腐にもなる可能性を秘めている。そしてどんな形になったとしても、必ず幸せはおとずれる。

人生そのもののように思えます。生まれ落ちた瞬間、人は無限の可能性を秘めている。そしてどんな人生を歩んだとしても、必ず幸せはおとずれる。
私の味噌づくり・豆腐作り講座の際は、この大豆の花言葉を必ずお伝えするようにしています。

大豆を栽培することで、秋には極上の枝豆/冬には大豆が手に入る上に、芽生え・展葉(葉が出てくるところ)・開花・結実を楽しむ事が出来ます。食べる楽しみと育てる楽しみを満喫中です。

 

吹留純子(ひいどめじゅんこ)

2018年よりJEEFに勤務。1993年に参加した清里ミーティング学生ボランティアをきっかけに、環境教育業界へ。神奈川県川崎市に住みながら2007年より千葉県木更津市に田畑を借りて、地元在来大豆を育て続ける。豆腐マイスター・味噌ソムリエ・発酵食品ソムリエを取得し、大豆愛と糀愛を伝道するのがライフワーク。

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