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生ごみが世界を変える?!生ごみ資源化100%への道(最終回) 2021.09.15

九州最大の繁華街「天神」。ここにも私たちのローカルフードサイクリング(以下「LFC」)があります。都会にはビルがたくさん。自然とはかけ離れた空間のように感じますが、生ごみが豊富で人が大勢います。栄養循環させるには最高の場所ではないですか…!

天神LFCの最大の特徴は「企業参加」と「屋上菜園」。2021年9月1日現在ではアパレルショップ・報道機関・保育園・レストラン・ホテルなど15ヶ所に拠点があります。各拠点の屋上(場所によってはお店の前や中)にコンポストと菜園プランターを設置しています。会社や自宅から持ってきた生ごみをコンポストで堆肥にし、屋上で野菜を作り。できた野菜はスタッフのお持ち帰りや給食、ホテルの朝食などになります。

私はクルーとして各拠点に月2回ずつメンテナンスに行っているのですが、屋上菜園ってきらきらしています。都会で土に触れる場所って本当に貴重ですよね。農業なんかできると思っていなかったので、いつでもワクワクしながら拠点に向かっています。そして、会話をしないと進まないのがLFCの仕組み。コロナで人と接する機会がさらに減り、部屋に閉じこもる気持ちを振り払ってくれるようで、私はすごく好きです。「次は何の野菜を植えますか?」「暑いからお水ください…。」なんて雑談を交えながら企業のスタッフさんと一緒に運営していきます。

さて、これまで私が所属する「じゅんなま研」の事例紹介をしてきました。じゅんなま研は堆肥の専門団体で、堆肥やそれに関連する人・環境・生活を大切にしています。「見過ごせない環境問題へ立ち向かう」という言葉ではハードルを感じ、他人ごとのように感じるかもしれませんね。それでも、現実と向き合って、これまでの活動紹介が何かのヒントになれば嬉しいです。では、またお会いしましょう。

タイラ 光(たいら ひかり)

1996年生まれ。コンポスト歴約20年。NPO法人循環生活研究所に所属し、LFC事業・環境教育・自立支援の企画運営を担当。循環生活研究所とローカルフードサイクリング(株)のコンポストアドバイザー。

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