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「塩もみキュウリ」で手軽においしく食べこなす 2021.07.13

夏といえば思い出すのは、幼い頃母の田舎で収穫した美味しい夏野菜の数々。
朝は6時前から祖母の背中を追いかけて畑へ向かい、朝露でキラキラ輝いている野菜の中から、朝食に食べる分の野菜を収穫し、台所へ運びました。採れたての野菜の美味しさは格別ですが、大きくなりすぎたきゅうりだけは、食卓に上がるとガッカリ。それは大概加熱してあったからです。キュウリはキュッと冷えてみずみずしいパリっとしているという想定を一気に裏切り温かい料理、加えてウリの匂いが強く出て、箸が進まないものでした。

収穫時期を半日も過ぎたキュウリは、皮も硬くなりタネも大きく食べにくいもの。ですから程よい大きさのキュウリを見逃さず収穫することも、大事な仕事なのだと子どもながらに思いました。そのきゅうりが旬を迎えていますね。スーパーでも露地物が出回りますから今が食べ時です。

おいしいキュウリは、そのままで食べるのが一番ですが、もし残ればすぐにつくりおきにしておくのがオススメです。一番簡単なのはこの塩もみキュウリ。シンプルにしておくことでバリエーション豊かに展開できます。


<塩もみキュウリ>

キュウリはよく洗い板ずりしたら塩を流して、薄切りにします。(縦半分にしてから薄切りにしてもいいですよ。)
3本につき小さじ1弱の塩をまぶしてしばらくたって水が出たら、水を絞ります。
盛夏の頃は、これに酢かレモンを小さじ1~まぶしておくと良いでしょう。これを冷蔵保存します。

「塩もみキュウリ」は浅漬けのような状態ですので、みょうが・大葉を刻んで混ぜれば立派なお漬物です。
これになすや細切昆布、生姜を加え醤油を少々入れて混ぜれば山形の郷土料理だしの完成です。冷たい味噌汁にキュウリ、豆腐と薬味を入れれば冷汁です。
わかめと合わせて酢の物、ささみと梅干しと合わせて和え物も好相性です。

<キュウリのナムル>

韓国風にキュウリのナムルにするのもオススメです。
塩もみキュウリにごま油とごまをまぶし、ポン酢で味付けしたツナとキムチ一緒にご飯に乗せれば夏の簡単ビビンパの完成です。ごま油の香りが食欲をそそります。

<付け合わせ>

パンやお肉の付け合せにはヨーグルトと合わせるのがおいしいですよ。
ぎゅっと絞ったキュウリに、水切りヨーグルト、マヨネーズ、フレンチマスタード(おおよそ10:2:1ぐらいの割合)で和えます。これにあれば刻んだディルをたっぷり加えるのが好きです。
牛肉やラム肉のソテーにボイルした鶏肉、豚肉などと一緒に食べるとよいでしょう。
パンなら薄めにカリッとトーストした上に、これをたっぷりのせて・生ハムがあれば最高。どうしたってワインが飲みたくなっちゃいます。

蓮池 陽子(はすいけ ようこ)

アウトドアで料理、山菜など自ら採取をする中で、おいしい物の背景には豊かな自然が存在すると開眼。現在は「食の物語を紡ぐ」をテーマにケータリング・料理教室、フードコーディネート、メニュー開発、執筆をしている。
※調理師免許所有

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