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生ごみが世界を変える?!生ごみ資源化100%への道(2) 2021.05.14

私はいわゆる「半農都会人™️」として仕事しながら夕方と週末は農業をしています。
野菜やお花を育てるときに、出どころ(材料)がわかっている堆肥って安心して使えますよね。
「自分で堆肥から作ったんだもの、できた野菜は美味しいに決まってる」とご近所や会社のメンバーにお裾分けしています。味はなかなかの好評をいただき、余ったお野菜は近所のパン屋さんや道の駅に出荷する事もあります。

生ごみを「コンポスト」するってハードルを感じるかもしれませんが、意外と簡単で、ゴミ出しするよりも楽しめます。使い方は、生ごみを入れて混ぜるだけ。コンポスト1つに数ヶ月間入れ続けることができ、毎日入れなくても生ごみが少なくてもOKです。意外にも「生ごみを捨てる罪悪感から解放された」という方が多く、環境意識の高い現代人の中には生ごみの処理をなんとかしたい!と考えている方は多いようです。

コンポストの中で生ごみを分解している生き物がいます。それが「微生物」です。微生物は肉眼で見えることはありませんが、私たちの体の中や身近にたくさんいます。
ダンボールコンポストとLFCコンポストでは、厳選された基材を採用しており、生ごみを入れると自然発生した微生物が元気に働く環境が整っているのです。生ごみが入るとわ~っ!と喜んで分解してくれます。なんだかコンポストを置いているだけなのに、ペットを飼っているような気持ちにさえなります。(完全なる堆肥オタクですね。)

私は幼少期からコンポストに取り組んでいるので生ごみが「ゴミ」だという認識は全くありませんでした。小学校の家庭科の授業でも生ごみは当然コンポストに入れるのだと思っていた矢先に、先生から「生ごみはゴミ箱へ捨ましょう」という指示を受けたことは衝撃でした。どこの施設でもコンポストが置いてあるといいのになぁと幼いながらに考えた記憶があります。

生ごみをコンポストに入れるだけで、栄養が地域の中で周り、心も体も健康になります。循環の範囲は「半径2km」。この理由は次回お話ししたいと思います。

タイラ 光(たいら ひかり)

1996年生まれ。コンポスト歴約20年。NPO法人循環生活研究所に所属し、LFC事業・環境教育・自立支援の企画運営を担当。循環生活研究所とローカルフードサイクリング(株)のコンポストアドバイザー。

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