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生ごみが世界を変える?!生ごみ資源化100%への道(1) 2021.04.14

初めまして、じゅんなまけん(循環生活研究所の愛称)のタイラ光です。都会人のコンポスト生活を支え、電話やLINE相談の対応が日課と1日のほとんどをコンポストと一緒に過ごしている私ですが、ほんとにほんとに楽しいんです。ここでは、コンポストの隠された魅力をお伝えしていきます。

みなさんは普段、生ごみをどうしていますか?日本では9割が焼却処分され、最近では細かくして排水に流すディスポーザーも拡大しています。生ごみには野菜のくず、肉や魚の骨、食べ残しやコーヒーがらなどがありますが、まだ栄養が多く含まれています。

こんな栄養たっぷりの生ごみを捨てているなんてもったいない!ごみ出しの際に「重たい!」と感じたことがあるかと思います。生ごみに含まれる水分量はなんと約80〜90%。焼却場へ持っていくと火にお水をかけている状態になるので、燃料がより多く必要となります。野菜が生産される→消費される→外された生ごみ(栄養)は捨てられる。この一方通行になっている栄養廃棄システムに「コンポスト」というツールを取り入れることで、食べる→堆肥化する→野菜を生産する…と持続可能な栄養循環システムへと変わります。

コンポストをわかりやすくいうと、生ごみをはじめとする有機物を資源に変える容器のこと、堆肥の総称です。堆肥というとなんとなく”田舎でするもの”というイメージが強いかもしれませんが、私の専門はベランダでできる都市型コンポストの「ダンボールコンポスト」と「LFCコンポスト」です。

なぜ、今コンポストなのか?他の環境問題はたくさんあるのに…いえいえ、コンポストはごみや環境問題を解決し、生ごみは世界を救うのです。そして、一人でも多くの方が取り組むことでソーシャルインパクトはさらに大きくなっていきます。

なによりもコンポストがある生活はとても快適です。生ごみが台所から消え、嫌なにおいがなくなり、堆肥になり、野菜(栄養)となって戻ってくる。こんな素敵な循環をつくる都市型コンポストの魅力のお話はまだまだ続きます。

 

タイラ 光(たいら ひかり)

1996年生まれ。コンポスト歴約20年。NPO法人循環生活研究所に所属し、LFC事業・環境教育・自立支援の企画運営を担当。循環生活研究所とローカルフードサイクリング(株)のコンポストアドバイザー。

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