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2021/02/15

協力隊時代のお話:ある日のこと

みなさん、こんにちは。
JEEF・海外事業グループの山口泰昌(ひろまさ)です。

このコラムでは、私の青年海外協力隊時代のお話を紹介しています。
第1回では、認知であるセチュラのよいところやごみ問題について、ご紹介しました。第2回目の今回は、着任して3ヶ月目に起こったある出来事についてお話します。

それは、2017年2月のことでした。
私は「環境教育」を行う隊員として、2016年10月に現地の役場に派遣されたのですが、すぐに学校巡回のような活動をできる体制ではなく、教育委員会や学校と調整しなければいけませんでした。そしてさらにタイミングが悪いことに、12月から学校等の教育機関が長期のお休みに入ってしまい、やることがあまりないような状態でした。

そのため、その時期は夏休み明けに学校を巡回できるように、授業の準備をしていました。

ある日同僚から「夏休み中の子どもたちが役場に来るから、日本のことや環境に関する授業をしてみない?」と打診を受けました。私はすぐに快諾し、準備を開始しました。

そして迎えた子どもたちの訪問当日。
20名くらいの子どもたちが訪問してくれました。私は、日本文化や日本の景色を初めに紹介しました。反応は上々。子どもたちも楽しそうでした。
その後、環境のことを教え、「環境のために、身の回りの小さいことから始めようね。ゴミを道に捨てたりしないでね」と言い、子どもたちも「わかりました!」と答えてくれ、授業を終えました。

「我ながら、うまく授業ができたな、しめしめ」と思いながら、後片付けをしていたのですが、ふと帰り支度をしている子どもたちに目をやると衝撃の光景が。

なんと、子どもたちは食べたお菓子の袋をその場にポイポイ捨てていたのです。

私は一瞬意味がわかりませんでした。

「あれ、さっきゴミはポイ捨てしないって言わなかったっけ?あれ?」
呆然としている間に、子どもたちは帰宅。

なんとも言えない虚無感と無力感に襲われつつ、子どもたちが捨てていったゴミを拾いました。

この出来事のおかげで、「ポイ捨てが常態化しているということがどういうことか」、「それを変えようとするのがどんなに困難か」、ということを思い知らされました。

しかし、同時にこの出来事のおかげで、その後の私の活動の方向性が決まりました。それはまた次の機会にお話します。

海外事業グループ  山口泰昌