事務局日誌 Blog

東京シニア自然大学(専科)里山を歩く~町田市相原町~ 2014.12.24

東京シニア自然大学・専科の野外講座にて、町田市相原町を参加者のみなさまと歩いてきました。

テーマは「相原の里山と歴史を訪ねる」です。当日は 晴天に恵まれて、とても気持ちのいい気候でした。

相原駅IMGP3494

ケヤキの葉5 3497

開始までの待ち時間、ケヤキの葉がクルクル舞っていました。
すかさず参加者の方が「ケヤキは風を利用して種を飛ばすんだよ」という話をされておりました。参加者のシニア自然大学・専科のみなさまには自然がとても豊かに見えているようです。

講師 新

 

本日の講師は、一般社団法人町田市観光コンベション協会所属のガイドをされている、吉森実さん(写真左)と問仁田修さん(写真右)です。

町を歩き始めると、町や自然の解説をしながらいろいろな資料を見せて頂き、とても分かり易く学ぶことができました。

講師の解説を聞く皆さん2

普段なら通り過ぎてしまいそうな場所も、講師のお二方の解説により、歴史や自然を学ぶ貴重な時間となりました。

参加者のみなさまは学ぶ意欲が高く、熱心に解説を聞いておられ、質問も活発に出ていました。

里山を解説 新

写真は里山にある「御殿峠古窯郡跡と工人の道」の説明をされているところです。
このあたりは瓦や須恵器を焼いた、平安時代としては最大級といわれる200基以上の窯跡が確認されたそうです。
「私たちが歩いた道は、古代の工人たちが窯へ向かった通勤の道であり、製品を持ち出した道」
そう知ると、とてもロマンを感じ感動しました。
里山の解説や、「里山を守る会」の説明もして頂きました。「里山を守る会」の方々も丁度、農作業や山の手入れをされているところで、里山暮らしの一端を見学することができました。

三角点の話からひろがる世界 新

また、標高の基準になるという三角点の説明から、経度の基準点のある場所についてなど、話の内容はどんどん広がっていきました。
東日本大震災で基準点が数十センチもずれた話や、アナログ時計があれば方角がわかる方法など、ガイドの吉森さんの引き出しの多さに参加者のみなさまは感心しておりました。

ほうばのじゅうたんを歩く

ホオノキの葉(ほうば)のじゅうたんを歩く様子お楽しみは「アイス工房ラッテ」の地元酪農家のしぼりたて牛乳100%手作りジェラートです。
私のおススメは、地元町田の醤油を使ったアイス!(みたらしのような味で絶品です)

お楽しみのソフトクリーム2

コゲラ、ヤマガラ、メジロ、シジュウカラなどの鳥たちにも沢山出会えました。
シニア自然大学・本科で一年間学び、今年度は専科と自主活動「NEXT」で学ばれている参加者のみなさま。
時折出会う鳥たちにも興味深々で、自慢のカメラで撮影しておりました。他にも「エノキの用途の多様さや街道に植えられてきた背景」「オギとススキの見分け方」など、植物や自然についても沢山学ばせて頂きました。

風よけ

相原の家には、昔からある生垣(カシの防風林)の景観が残されています。きれいな形に手入れがされた生垣もあり、みなさま驚いていました。

このほかにも古民家風のお宅を見つけ、その場で見せて頂けることになったり、見つけた植物や自然について話が盛り上がったりと野外講座ならではの発見と学びがあり、参加者のみなさまも満足されていたようです。東京シニア自然大学・専科の年内の活動はこの活動を持って終了致しました。

講師のみなさま、参加者のみなさま、誠にありがとうございました。

 

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