事務局日誌

バングラデシュ農畜林水産業の6次産業化プロジェクト(第2年次)進捗報告!

本事業は、外務省日本NGO連携無償資金協力の資金源により、2020年2月からスタートしました。2021年2月からは第2年次事業のステージにはいっていますが、依然として新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続いており、日本人スタッフはバングラデシュへの渡航ができていない状況です。そのため、日本側・現地のスタッフ、協力機関や受益者265世帯の農村生産者とオンラインツールを活用しながら事業を進めています。現場レベルでは、現地政府の方針、ルールの順守や感染対策を徹底しながら事業を実施しています。

本事業では、同地域の主要産業である農畜林水産業の6次産業化を図り、その基盤整備、組織化、能力開発、商品・加工技術の開発と市場での販売、エコ・グリーンツーリズムの施設整備・実施等を通じて受益者265世帯の生計向上を図ることを目的とし、3年間の予定で実施しています。今回は、第2年次事業の2021年2月~7月までの半年の主な活動成果について報告します。

 

1. Sundarbans Workers Cooperative Society (協同組合)の組織運営・基盤の強化

 

 
 

 

2. 適切な生産技術の習得や商品開発・サービスを行うための技能向上と商品の販売

 

3. シュンドルボン沿岸流域を中心とした住民参加型の植林と環境教育の実施

今後の第2年次事業(2021年8月~2022年2月)の活動としては、「クルナ市に開発した商品を販売するためのグリーンショップの設置(1箇所)と販売戦略計画の策定」や「ネットショッピングのためのウエブサイトの開設」等を通じて、協力機関、市場関係者や消費者等と連携・協働しながら直接受益者(265世帯)の生計向上をより確かなものにしていくための組織・施設基盤を最大限に活かした運用を推し進めていきます。また、コロナウイルスの感染状況にもよりますが、現地政府の方針、ルールを守り感染対策を徹底しながら、地域主体の滞在型エコ・グリーンツーリズムに関する事業を本格的に進めていきます。

 

本事業の活動計画紹介ページ

https://jeef.or.jp/activities/sundarbansactivity1/

 

第1年次事業の活動成果紹介ページ

https://www.jeef.or.jp/blog/bangladeshprogress2/

 

文責

佐藤 秀樹(日本環境教育フォーラム客員上席研究員/江戸川大学 社会学部 講師)