事務局日誌

バングラデシュ里山農業保全活動(第2年次)の活動成果報告!

2019年7月より開始した「バングラデシュ・シュンドルボン地域におけるコミュニティベース型シードバンクの設立を通じた里山農業保全活動(資金源: 三井住友信託銀行株式会社(公益信託地球環境日本基金助成))」の2年次までの活動が終了しました。

今回は、2年次の活動成果について報告します。

第2年次は、カウンターパートや協力団体との連携を図りながら、在来作物品種の栽培・保存・利用や環境保全型農業の拡大を目指すための本格実施へ向けた取り組みを行い、ほぼ計画通りに進めることができました。主な成果は、下記の通りです。

・在来品種の栽培・保存・利用に関する一連の流れや堆肥生産を通じた環境保全型農業技術を500名の農業者へ拡大することで、事業の効果を広範囲に展開することができた。研修に参加した500名の農業者のうち、273人がそれぞれの農場にて在来作物品種の栽培に取り組んだ。

   

・54種類の在来種保存・栽培、それを活用した料理本の開発を通じ、地域固有の在来品種を本格的に保存・利用していくための基盤強化およびそのプロセスがより明確にすることができた。

・ローカル市場における在来作物のマーケディングを開拓することで、在来作物の意義や受益者の生計向上につなげることができた。対象世帯の月平均の現金収入は、事業開始前の7,000タカ(約9,000円)から7,700タカ(約10,000円)に増加した。

・次世代を担う小学生136人に、地域固有の価値としての在来種の重要性をポスター等で伝えることで、その知識を向上させることができた。

 

受益者40世帯や273名の農業者は、自分の農場で在来品種を栽培して自家消費を行ったことや、市場での販売も進めて対象世帯の生計向上に寄与したことは、本事業の大きな成果の一つと言えます。今後は、在来作物の市場や料理を通じた認知度の向上や、いかに付加価値をつけて販売することができるのか、そして、その販路拡大をより一層進めていきます。

2021年6月からスタートしている第3年次の活動内容については、下記のウエブサイトより紹介しています。

3年次の事業概要(1~2年次の内容含む)

ウエブサイト: https://www.jeef.or.jp/activities/bangladeshseedbank/

 

文責: 江戸川大学 社会学部 現代社会学科 専任講師/日本環境教育フォーラム 客員上席研究員 佐藤 秀樹