9月19日~21日、次世代ネイチャースクール in 琵琶湖を開催しました!今回は、2日目の様子をお届けします。
▼1日目の様子はこちら
森の中を探検、わくわくの発見!
2日目も、元気いっぱいにスタート!この日は森林公園くつきの森で活動をしました。
午前中は、くつきの森をよく知るガイドさんの案内で、森の中のガイドツアーへ行きました。生きものと、わたしたちと、暮らしを支える水。そのつながりを、今度は森の中でたどっていきました。

森の中に入っていくと、アカハライモリがたくさん暮らす池、色鮮やかなキノコたち、雪だるまのような形の巣をつくる蛾の幼虫など……次々と出会いがありました。




足元に広がる落ち葉も、大切な学びの入り口です。
「毎年たくさんの葉が落ちるのに、森が落ち葉で埋まらないのは、どうしてだと思う?」ガイドさんの問いかけに、
「土になるから」「分解されてるから?」と答える子どもたち。
「そう。じつは、落ち葉が分解されるのにも、たくさんの生きものが関わっているんだよ」

そこには、落ち葉を食べて細かくする小さな動物や、さらに分解する菌類・細菌などの働きがあります。
キノコをつくる菌類の中にも、落ち葉や枯れ木を分解するものがいます。こうして落ち葉に含まれていた養分が土に還り、再び植物の成長に使われていきます。
落ち葉が土に還ることにも、森の木が育つことにも、さまざまな生きものが関わっている。
そして、その営みには、水も欠かせません。森の中には、ところどころ、地面から水がしみ出している様子を見ることもできました。

道中では、カエルやトカゲ、たくさんの虫たちにも出会いました。
普段から生きものに親しんでいる子は、「こういうところにいるんだよ」と探し、あまり触ったことがない子も、友だちが捕まえた生きものに触れてみる、小さなチャレンジ。
「カエル、触ってみる?」
「こうやってつかまえるといいんだよ」
「水にたまに入れてあげようよ」
生きもののことを気にかけながら、触り方を教え合う。そんなやりとりがあちこちで生まれていました。
ガイドツアーの後には、水の循環についてのお話も聞きました。

雨として降った水は、森の地面にしみ込み、やがて川へと流れていきます。
この地域を流れる安曇川(あどがわ)の水も、琵琶湖へ、そして瀬田川・宇治川・淀川を通って海へ。その水は、流域で暮らす人々の生活も支えています。一方で、蒸発して雲となり、また雨になって地上へ戻ってくる水もあります。
「ループしてるんだ!」
水がめぐっていることに気づき、子どもたちから声が上がりました。
森の中の水も、昨日訪れた琵琶湖も、私たちが毎日使う水もつながっている。
目の前の森から、もっと広い水のつながりへと目を向ける時間になりました。
いっぽんの木から、何を感じる?

お昼ごはんの後は、「いっぽんの木」というプログラムを行いました。
グループごとに「この木と仲良くなりたい」と思う一本を選び、「形」「大きさ(高さ)」「音」といった観点で、木を見つめていきました。
木はどんな姿をしているだろう?幹のにおいや葉っぱのにおいは?大きさは、どうやったら測ることができる?
森にはたくさんの木がありますが、一本の木の前に立ち止まって過ごすことは、意外と少ないかもしれません。よく見ると、形も色も手触りも、それぞれ違うことに気づいていきました。

「なんでこの木、曲がっているんだろう?」
「風で折れたのかな?」
そして、自分たちのチームの木をよく観察したあとには、「その木は、何を語っているだろう?」と考えてみます。
「台風で折れちゃったから、隣の木に愚痴を聞いてもらっているのかも」
「あっちの木が弟だよ。で、あっちはお父さん」
「栗の木だから、見た目はトゲトゲしてるけど、中身はやさしいのかも」
それぞれの木が過ごしてきた時間に思いを馳せて、子どもたちは物語を紡いでいきます。
最後には、グループごとに、自分たちの木が語っていることを紹介し合いました。絵で表現するチームも、演劇で表現するチームもありました。
自然から感じたことを、体や言葉を通して表現してみるのも、自然とつながる大切な体験です。


自然が引き出す、子どもたちの好奇心と探究心
続いては、「自然のおべんとう」づくりを行いました。
自然のものは、色とりどり、おもしろい質感や形のものがたくさん!森の中で見つけた自然のものを集めて、おべんとうに見立てて箱におさめていきます。
すすきの穂を使ったパスタのお弁当に、こだわりの綺麗な木の実を集めて作った、彩り豊かなお弁当。子どもたちの感性や、想像力のゆたかさがかがやく、ユニークな作品が出来上がりましたよ!


そして一日の最後は、お楽しみの川遊び。
川の中で生きものを探したり、冷たい水にはしゃいだり。
「川はちょっと怖い……けど、みんな楽しそう。頑張ってみようかな」と、勇気を出して入っていく姿も。



ある子は、河原で石をコンコンとたたいていました。「何をしているの?」と尋ねてみると…
「この石、音が高い!」
「こっちは低い!」
音階をつくれる石を集めているのでした!
広いフィールドの中から、思い思いに気になるものを見つけて、自分で試して、友だちと発見を共有する。
ときには勇気を出してチャレンジしたり、自分のペースを大事にする時間があったり。
自然の中で遊ぶ時間には、そんな小さな挑戦や発見の扉がたくさんあります。好奇心をめいっぱい使いながら、自然とじっくりつながる一日になりました。
地域のことをもっと知り、未来へつなげる
一日の最後には、葛川地域共創ネットワークの森さんから、地域の文化や活動についてお話を聞きました。
この地域を通る「鯖街道」は、かつて若狭から京都へ、鯖などを運んだ道。地域に伝わる食文化やお祭り、田植えなどの活動についても教えていただきました。

森や川でたっぷり遊んだ後に聞く、そこで暮らす人たちのお話。
自然の中での体験に、地域の暮らしや文化を重ねて知る機会になりました。
今回参加した子どもたちも、いつかこの地域をまた訪れたり、自分の暮らす場所で活動に参加したりする「次世代」になっていくことでしょう。
(文責:木村佳葉)
