2026年3月14日(土)、横浜市における海洋プラスチック環境教育プログラムの一環として、「水上クリーンアップ at 大岡川」を行いました。
舞台は、横浜市内を流れ、最終的には横浜港から海へとつながる大岡川。横浜市に在住の大人10名、子ども6名にご参加いただき、SUPに乗って、川のごみを回収しました。
※このプログラムは、ジョンソン株式会社からの寄付金によって支援されています。
春風を感じながら、SUP体験!
今回ご協力いただいたのは、横浜で「毎日SUPできる環境づくり」をテーマに活動されている、横浜SUP倶楽部の皆さんです。スクールやイベントなど、SUPの楽しさを伝える活動に加えて、活動場所周辺の川や桟橋の美化活動にも継続的に取り組まれています。
天候にも恵まれ、春を感じる日差しのもと、まずは、安全なSUPの漕ぎ方のレクチャーからスタート!初心者の方も安心です。

パドルの使い方、SUPボードへの乗り方を学んだら、さっそく川の上へと漕ぎ出していきます。

「お天気が良くって気持ちいいですね!」
「がんばって、前向いて漕いでみよう!」
川の上から見る街は、いつもと違う新鮮な景色。みんなで声を掛け合いながら進んでいきました。
そして、普段よりも水面が近いので、写真では一見きれいに見える川でも、お菓子の袋やたばこの吸い殻、さまざまなごみが浮かんでいることにも気づきました。
ある参加者の方からは、「光が差すと、水が黄緑色に透けて見えるのって、どうして?」という質問も。
SUP倶楽部の方によると、「プランクトンの色です。このあたりは水がきれいで、生き物がいっぱいいますよ。魚とか、エイとかも。でも、よく見ると、水の底の方に沈んでしまったごみもあるんですけどね」とのことでした。

座って漕ぐことに慣れてきたら、今度はボードの上に立ちあがり、進んでいきました。
ちなみに、わたしたち全員がお揃いで来ている黄色いウェアは、「CLEAN UP!」と書かれているオリジナルのもの!
ただSUPに乗っているだけではなく、ごみを拾う活動であること、そして、こういった取り組みがあることを、街の人に知ってもらうためのものです。
とても目立つ色なので、川沿いを歩く方が足を止め、手を振ってくれたり、写真を撮ったりしている場面もありました。手を振ってくれた人には、「お掃除してまーす!」と、伝えましたよ!

一生懸命進んでいくとみなとみらい地区が見えてきて、折り返し地点に到着しました。帰り道では、川の上に漂うごみを拾うことにもチャレンジしていきました。
今回の活動場所は、横浜港のほど近く、「川から海へと流れていく玄関口」のエリアでした。川を漂うごみが海へ流れ出る前に拾うことで、川のごみが海洋プラスチックとなってしまう前に食い止めることができます。
どうして、川に落ちていたの?
SUP体験から陸に戻ってきたら、拾ったごみを見てみます。

この日見つかったのは、たばこの吸い殻や食べ物の容器など、日常の中で消費され、つい先ほど捨てられたような新しいごみばかり。
というのも、この日はとても風が強く、川に浮かぶごみはすぐに海へと流されてしまう状況でした。そのため、ごみの回収量は比較的少なく、そして、新しいものばかりが目についたのでした。
すでに流されてしまったごみの存在を考えると、見えないところで進んでいる問題の大きさも感じました。

そして、クリーンアップの後に私たちが必ず行うのは、「このごみは、どうして、川にごみとして流れてしまったのだろう」と考えることです。
たとえば、ビニール袋に包まれた、コンビニのお弁当のからの容器。
「誰かが川沿いで食べたのかな?」
「買ったはいいけど捨てる場所がなかったのかな」
ごみを一つ一つ見て、その背景にある人の行動を考えてみることで、私たちの日常生活と、海の環境のつながりを見つめなおしていきました。
以前クリーンアップに参加し、リピートして参加してくださっている方からは「以前参加してから、ただごみを拾うんじゃなくて、ごみが落ちている背景とか、そういうことを考えるようになったんです。そういうほうが、ごみ問題って身近に感じるんだなって思って」と伝えていただきました。
続けて、広がって、未来は変わる
大岡川はかつて、生活排水の流入やごみの不法投棄などにより、水質の悪化や、街の衛生面の課題などの課題を抱えていた時期もあるそうです。その後、行政によるインフラ整備や環境対策、市民による清掃活動や環境美化の取り組みが、長年続けられてきました。
その積み重ねによって、今では大岡川の水質は大きく改善し、様々な生き物が生息するきれいな川になり、私たちも安心してSUPを楽しめる川へと変化してきました。
「昔はこのあたりも、一面ごみ袋が落ちているような状況だったけど。いろんな人がクリーンアップに参加してくれて、コミュニティも生まれて、今はもうだいぶきれいになったけど、それでもごみがあるので。続けていきましょう!」
SUP倶楽部の方からは、そんなお話も伺いました。

一人一人のアクションが続き、積み重なり、より多くの方にこの取り組みが広がっていけば、確実に、変化は生まれます。
私たちが暮らす街や川が、きれいなものであるために。
そして、その先に続く海から、海洋プラスチックが無くなっていくように。
世界へとつながる港をもつ横浜から、これからも、活動を続けてまいります。
