
「東京ネイチャーアカデミー」今期の講座の様子を紹介しています。次期の受講をご検討の方はぜひご参照ください。(最新の講座の様子は一番下にあります)
4月1日AM 「開校式/自己紹介ワークショップ」
ファシリテーター:川嶋 直 氏 (公社)日本環境教育フォーラム主席研究員/前理事長
「東京ネイチャーアカデミー2025」(TNA2025)は、27名の受講生とともに4月1日に開校しました! 主催者JEEFの活動紹介、TNA2025のカリキュラムの説明の後、川嶋さんのファシリテーターのもとKP法(紙芝居プレゼンテーション)を用いて、自己紹介ワークショップを開催。今期は山登りを趣味とする方が多く、他にも「自然観察が好き」「野鳥について覚えたい」「体を動かしたい」「友達を作りたい」等、皆様の思いを楽しく分かちあうひと時でした。来年3月までの1年間の講座に、ワクワク・ドキドキ期待に胸を膨らませる開校式となりました。
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4月1日PM 講義「自然体験と環境教育」
講師:阿部 治 (公財)日本環境教育フォーラム理事長/立教大学名誉教授
開校式の後は主催者の理事長による講座でした。なぜ環境教育に取り組むのか、自然と人間の関わりについて、なぜ自然体験が子供にとって大切なのか、長年の実践と研究に基づいた講師の話に興味深く耳を傾けていました。「今まで環境教育について考えたことがなかったけれど、人の成長に自然体験が欠かせないことが良く理解できました」といった声が寄せられました。

4月10日AM・PM フィールドワーク「はけの道小金井から野川公園を歩く」
講師:川上典子 氏 NACS-J自然観察指導員東京連絡会(NACOT)代表
この日は東京ネイチャーアカデミーの真骨頂ともいえるフィールドワークの第1弾。多摩川の支流「野川」沿いに広がる「国分寺崖線」を歩いて、今でも雑木林が広がり各所で水が湧く豊かな環境の中で、様々な動植物を観察しました。春本番の陽光の下、武蔵小金井駅から武蔵野公園を通って野川公園まで、春の草花や雑木林の芽吹き、動き始めた虫たちなど、たくさんの春の一コマと出会えました。
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4月22日AM 座学と運動「自分の体という『自然』を知っておこう」
講師:河原塚 達樹 氏 (一社)日本クッブ協会 代表理事
自分にとって、もっとも身近な自然は「自分の体」。本講座は野外活動が多いのが特徴ですが、今後様々な野外プログラムを体験する前に、自分の体について知っておこうという趣旨で、自分の身体能力を試すいくつかの体操やゲームにチャレンジ。シニアライフを楽しく豊かに過すための体づくりや健康管理について、興味深いお話を伺いました。
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4月22日PM 講義「山の歩き方入門」
講師:山口 章 氏 日本アウトドアジャーナリスト協会 常務理事/「山と渓谷」元編集長
新緑が萌え出すゴールデンウィークを前に、山の歩き方の基本として、登山計画の立て方、服装や靴や道具、地図の見方、歩き方の基本などについて、ベテラン山岳ガイドの講師から学びました。連休明けの最初の講座では、みんなで新緑の高尾山の登山に挑戦します!

5月13日 フィールドワーク「高尾山登山」
講師:山口 章 氏 日本アウトドアジャーナリスト協会 常務理事/「山と渓谷」元編集長
この日は本講座の春の目玉講座の「高尾山登山」。前回の座学「山の歩き方入門」で学んだことを元に服装や装備を整えて、新緑&深緑の森の登山道を受講生みんなで登り切りました。山頂で昼食を頂いた後ビジターセンターでは、冷温帯と暖温帯の境界にある高尾山の自然の特徴についてレクチャーを受けました。富士山は見られませんでしたが、下山道ではブナとイヌブナを観察したりムササビの食痕を見つけたり、ちょっとレアなギンリョウソウにも出会えたり、春の高尾山を堪能する登山となりました。
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5月22日 座学「日本人と動物・家禽や家畜とのつきあい」
講師:小宮 輝之 氏 (公財)日本鳥類保護連盟 代表理事
上野動物園園長を務められた小宮輝之先生を初めて講師としてお迎えして「日本人と動物の関り」について、一日じっくりとお話を伺いました。旧石器時代から現代に至るまでを4つのパートに分けて、それぞれの時代に日本にいた野生動物やペットや家畜のことなど、人とかかわりのある動物について多種多様な視点から非常に興味深いお話を頂きました。講座のふりかえりのために、さっそく書店や図書館に駆け込んで小宮先生の著作をご覧になられた受講生も少なからずいらっしゃった様でした。

5月28日 座学&野外講座「都立公園の自然の魅力と六義園ガイドツアー」
講師:照井進介 氏 公益財団法人 東京都公園協会 (元六義園センター長)
東京都が管理する公園について、どこにどの様な公園があって、どんな役割を担っているのか。その管理はどうなっているのかなど、自然観察に適した公園を中心にご紹介いただき、生物多様性や絶滅危惧種の保全に取り組む東京都と公園協会の活動についてもお話を伺いました。午後は六義園に出掛けて樹木の観察を楽しみながら、公園の歴史や管理について学びました。
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6月6日 座学&野外講座「植物入門・公園で学ぶ植物」
講師:片山舒康 氏 東京学芸大学名誉教授/生物教育研究所所長
春は野外で次々に開花する草花の観察を楽しみましたが、この日は公園で見られる樹木についての講座。午前は生物における植物の位置付け、樹形・葉の付き方・樹皮の感触で見分ける方法を座学で学んだあと、午後は「都立林試の森公園」に出かけて、森の階層構造.森の外と森の中の違いについて実際に目で見て、午前の座学で学んだことを元に木の見分けにも挑戦しました。
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6月17日AM 「自然保護の歴史と、移り変わってきた目的・目標」
講師:横山隆一 氏 (公財)日本自然保護協会 参与/NPO法人 奥利根自然センター 理事長
日本における自然環境の保護保全に関する歴史と事例をレビューする講座でした。現在の自然保護の目標は「生物多様性を守る」こと。自然界に階層を持って存在する生態系・生物種・種の中に生じた遺伝子の多様性を守ることにより、自然界の持続性とその中で生きる私たちヒトという種の生存と生活をも守ろうとするものですが、これらのことが何をきっかけにどのようにして生じてきたかについて、現代の日本人の暮し方とどう係わるかを近代の歴史をたどりながら世界の動きと共に紹介して頂きました。

6月17日PM 「気象入門」天気を知って備える力を身につけよう!
講師:伊藤みゆき 氏 気象予報士/NHKラジオ第1・FM「今日のニュース(土日祝)」気象キャスター
私たちが毎日を安心安全に暮らすためには、様々な気象情報を見聞きして正しく理解して行動することが大切です。NHKラジオで気象キャスターを務める気象予報士の伊藤みゆきさんを講師に迎えて、天気予報の見方、テレビとラジオの天気予報の違い、最近耳にするJPCZや線状降水帯など気象用語の意味や様々な気象現象についてわかりやすく解説して頂きました。気象庁のサイトでは「キキクル」など様々な情報が発信されているので、気象情報を予め知ることで難を逃れる確率が近年格段に上がっていることなどを伺いました。
