事務局日誌 Blog

研修「足元の自然を活かした体験プログラムから学ぼう!」に参加しました 2023.10.06

皆さん、こんにちは。インターンのクイです。

10月1日(土)に、教職員等環境教育・学習推進リーダー養成研修に初めて参加させていただきました。今回の研修会のテーマは「足元の自然を活かした体験プログラムから学ぼう!〜指導者に求められる心構えや工夫〜」です。実施された場所は、福島県の磐梯山や猪苗代湖がある、自然に囲まれた国立磐梯青少年交流の家でした。(実施者:NPO法人ホールアース研究所 福島事務所)そのため、都市に長く住んでいる私にとって、しばらく新鮮な空気を吸い、緑が溢れる景色を見ることができて、気分がさっぱりする場所でした。

お互いを知る時間

当日、私を含む参加者は、皆さんは異なる年齢、出身地、職業の方々でしたが、環境問題と自然に対する関心を持って集まりました。それでも、初対面の人たちだったため、最初は少し緊張していました。しかし、幸いなことに、オリエンテーションの後、アイスブレイク活動が行われ、緊張感が和らいだようでした。アイスブレイクのゲームの中では、「セブン・イレブン」というゲームが一番好きでした。参加者はペアになり、最初にお互いの名前を紹介し、それから指を使って、自分が好きな指の数を出します。二人の指の合計が7か11になると、ミッションは成功です。その後、相手と握手し、次の人と新しいペアを組みます。7と11がなかなか出せないペアや、初めての出番で成功したペアが笑いを誘い、非常に楽しく盛り上がりました。

これらのゲームは運動と、他の人と声を出し合う必要があるため、コミュニケーションと身体的接触を通じて、徐々に信頼関係を築き、共通点を見つけ、お互いを理解する機会を提供しました。アイスブレイク活動の振り返りでは、指導者が参加者に前後の気分の変化について尋ねたところ、ほとんどの人が「緊張感から安心感に変わった」「皆は私と同じような人間であり、心配は無用だ」といった感想を共有しました。皆で一緒にその変化の原因や意味について話し合い、多くの気づきを得ることができました。

その後、担当者はアイスブレイクの役割と必要な要素について説明しましたが、その中で「場づくりのコツ」として「安心・安全の場」や「愛のある場所」が印象に残りました。

「安心・安全の場」を作るための例として、当日の朝に雨が降っていたため、午後から始まる屋外の活動が実施できるかどうかを確認するために指導者が2回の下見に行ったことが挙げられます。安心・安全の場が整えられることで、参加者は何も心配せずに楽しむことができました。また、指導者が情熱をもって参加者に接することで、参加者が心を打ち明けやすくなります。これが「愛のある場所」の作り方です。これらのヒントを活用することで、快適な環境が整い、指導者と参加者、また参加者同士の関係を深めることができます。

身近な自然をつかった体験プログラム

午後には雨がやんで、参加者が最も楽しみにしていた自然体験プログラムを屋外で実施することができました。一緒に森の中へ進む途中で、早くも紅葉が色づいているのを見た瞬間、秋がもうすぐ訪れてくることに皆さんは感嘆しました。森の中で、鳥の歌声を聞いたり、山椒の葉を触ったり、手に残るその香りを嗅いだりしながら、五感を通じて自然をゆっくりと感じることができました。自然の中に身を置き、日常生活の疲れや悩みが少なくなり、その瞬間を自然と共有することを楽しむことができました。

体験の途中で、長寿で立派な木を見つけました。参加者は2つのチームに分かれ、異なる距離と角度からその木の特徴を一文で表現しました。その後、同じチームのメンバーがそれぞれの文を組み合わせ、文の順番を決め、タイトルをつけ、一つの詩を作成しました。皆さんは異なる価値観と視点を持っているため、各自が作った文も全く異なります。最初はそれを組み合わせるのが難しいと思いましたが、異なる視点を重ね合わせて、新しい詩を生み出すことができました。人々はそれぞれ個性を持っていますが、対話と協力を通じて一体となることができるという教訓を学びました。

また、植物と動物を観察し、その背後にある物語を教えていただきました。

たとえば、楓の種が風に乗りやすいための羽根を付ける形状や、枯れた木が土に変わって次の生命を支える循環について理解できました。楓の種から生き物の進化や枯れた木から生命のサイクルなど、周囲の自然には驚くほど深いメッセージが隠れていることに感銘を受けました。これまで目に見えるものにだけ注目していたため、多くのことを見落としていたことに気づきました。それゆえ、これからはどんな出来事でも見えない側面が存在することを意識し、よく観察し、考えてみたいと思っています。その見えない側面を発見する瞬間に、生活の奇跡と素晴らしさを感じることができ、自分の知識と思考がより深まるでしょう。担当者が実際の生き物を教材として使用していることは、非常に興味深く、わかりやすい方法で伝えられているため、参加者の心に強く残ったと思っています。

この研修会を通じて、アイスブレイクの役割と必要な要素、地域の特徴、そして自然からのメッセージを学びました。自然の体験のおかげで、さまざまな発見を得て、他の参加者とともに成長する機会となりました。自然の美しさに気付くことで、環境をより大切にし、保護する意欲が強まりました。本当に素晴らしく、役に立つ研修であったと感じており、今後のJEEFのプロジェクトへの参加を楽しみにしています。

レー・ティ・フオン・クイ(インターン研修生)

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