
「オンライン生きものクラブ」って?
「オンライン生きものクラブ」は、認定NPOシャイン・オン・キッズさんとのコラボで開催する、重い病気と闘う子どもときょうだいが、自宅から気軽に参加できる生きもの講座です。
※日本環境教育フォーラムは、東京マラソン財団チャリティ RUN with HEARTの寄付先団体です。本事業は、寄付金事業として実施いたします。
東京マラソン財団チャリティ RUN with HEART公式ウェブサイト
第2回のテーマは「ヤコウガイ」
7月に開催した第2回では、沖縄県で活動するしかたに自然案内の鹿谷法一さん・麻夕さんを講師に迎えて、1時間のオンライン講座を実施しました。

磨くとピカピカに!?ヤコウガイのひみつ
今回のテーマはヤコウガイ。でも、ヤコウガイってどんな種類の貝なの?
まずはクイズを通してヤコウガイについて楽しく学びました。
ヤコウガイが暮らすのは、沖縄や東南アジアのあつい海。サンゴ礁の外側の海で、水深4~20mほどのところに生息しています。

「ヤコウガイ」という名前の由来は、もともとは奄美や沖縄の方言で「屋久島」を指す言葉から来ているそう。漢字の「夜光貝」はあとから付けられた当て字なんだとか。
講師の法一さんが持つ大きな貝が実際のヤコウガイです。写真では分からなかったけれど、意外と大きい!

そして、貝殻が虹色に光るひみつについても学びました。
実は貝殻そのものに色がついているのではなく、表面に特徴があったのです!


手元にあるかけらをよく見ると、中心には固い層の色が少し残っていて、きれいなエメラルドグリーン色をしていました。白い部分がこれから磨く「真珠層」です。

いよいよ磨き作業スタート!
今回子どもたちに送ったのは「夜光貝ピカピカ磨き体験セット」!
貝を磨いて、自分だけのお守りペンダントを作ります。
実はキットで送った貝のかけらは、今回のために一つの貝から切り出したものだそう。元々同じ貝だったものが、みんなの手に渡っているなんて、なんだかロマンを感じます!
オンライン生きものクラブでは、遠く離れた場所にいる子どもたち同士がこうしてつながりを感じる工夫を色々なところに散りばめています。

まずは目の粗い順にサンドペーパーでこすって磨いていきます。
はじめはシャッシャッと微かな音が聞こえますが、磨いていくうちに音は聞こえなくなり…表面が滑らかになったなと思ったら、次のサンドペーパーへと移ります。
磨き方に正解はありません!
1つのサンドペーパーでじっくり、ゆっくり、長~く磨く子もいれば、さくさくっと次の工程に移り、気が付くと「わたしいま2周目を始めたところ!」という子もいました。
一人ひとりがこだわりを発揮して、それぞれのペースで自分なりの完成を目指します。
世界に一つだけのペンダント
磨き終えたら、自分の手で磨いた愛情いっぱいの貝をペンダントにしていきます。
ヒモに貝のかけらを通して、貝と同じエメラルドグリーンのビーズで留めたら完成です。
「夏休みのあいだは毎日身につけよう!」「カバンに付けるだけなら学校にも持って行けるかな?」と、完成を間近にしてみんなワクワクしていました。

Q&Aタイムで広がる探究心
最後には、講師のおふたりへの質問タイムを設けました。
「沖縄の海には他にどんな生きものがいますか?」「ヤコウガイはどんな味がしますか?」「ヤコウガイのほかに光る貝はありますか?」といった質問がどんどん出てきました。
おうちでのクラフトを通して、沖縄の海や生きものに関心を広げた時間になりました。

次回は9月に実施予定です。どんな生きものに出会えるのか、お楽しみに!
文責:東村 ほのか