事務局日誌 Blog

「オンライン生きものクラブ」がスタートしました! 2025.07.13

「オンライン生きものクラブ」って?

認定NPOシャイン・オン・キッズさんとのコラボで開催する、重い病気と闘う子どもときょうだいが、自宅から気軽に参加できる生きもの講座です。
毎回異なる生きものの専門家をお呼びして、お話を聴くだけでなく、その生きものにまつわるグッズを各家庭に送り、手触りやにおいなども楽しめる体験的な学びの機会を提供します。
定期的に同じメンバーが集まることで、同じ境遇の子どもたち同士がつながるサードプレイスづくりを目指しています。

※日本環境教育フォーラムは、東京マラソン財団チャリティ RUN with HEARTの寄付先団体です。本事業は、寄付金事業として実施いたします。
東京マラソン財団チャリティ RUN with HEART公式ウェブサイト

 

第1回のテーマは「ミツバチ」

5月に開催した第1回では、はちみつ屋さん・長島淳子さんを講師に迎えて、1時間のオンライン講座を実施しました。

まずはミツバチの生態についての紹介がありました。
「はたらきバチはオス・メスどっち?」
「はちみつってどうやって運ぶの?」
クイズを交えながら、予想と解説を繰り返し、楽しく学びました。
花の蜜を口に入れて運んでいるなんて!と、子どもたちは興味津々です。

 


わたしたちが普段食べているイチゴやメロンなどの多くの果物・野菜は、ミツバチのおかげで実ができています。はちみつだけでなく、身近な食材もミツバチに支えられていたことを知りました。

また、ミツバチの寿命は2~3カ月ほどですが、人などに針を刺すと、体の一部である針がなくなってしまい、ミツバチは死んでしまうんです!
もし身近にハチと出会っても、むやみに刺激して人を刺す状況をつくってはいけないと学びました。

 

生態を学んだあとには、体の構造にも目を向けます。
各家庭に送ったグッズの中には、ハチのペーパークラフトキットが入っています。
6本の足、2本の触覚、1本の針がハチの体のどこから生えているのか、ハチの写真やイラストを観察しながらペーパークラフトを作りました。

羽の模様にこだわったり、思い思いの顔を描いたりして、オリジナルのハチができました!

 

そして、講師の長島さんが実際にはちみつを採取する映像も見ました。
実はハチの巣はとっても頑丈で、へらでふたを取らないとはちみつが出てこないんです。
まだ幼虫が入っている部屋はふたを取らずに慎重に。そうすれば幼虫は守られます。

 

準備ができたら巣を機械にかけます。
すると、はちみつがとろっと出てきます。

 

こんな風に採取されたはちみつは、いったいどんな味がするのでしょうか?

今回送ったもう一つのグッズは、はちみつ!
最後にみんなで同時にはちみつを舐めてみました。

スプーンにすくって、ぱくり!

 

「味はどう?」と聞いてみると……何とも言えない間が空きました。かんたんに表現できない味に、子どもたちもじっくり味わっている様子。普段食べるはちみつと違って、なんだか複雑で、さわやかな甘さがします。

実は今回のはちみつは、菜の花や桜など、春の花のみつからできたもの。花の種類によっても味が変わるんだそうです。
味覚も使って、全身でハチについて学んだ時間になりました。

プログラムの最後には、講師の方から「養蜂家って泥棒みたいなものなの!」という言葉もありました。
こんな風に生きものの手を借りて、おいしい食材がわたしたちの食卓に届いているんですね。

「オンライン生きものクラブ」は、まだ始まったばかり。
これから1年間を通して、様々な生きものの不思議や秘密にせまっていきます!

 

 

文責:東村 ほのか

 

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