旬の果物が店頭に並び始めると、半歩先の季節を思い四季のある豊かさを感じます。
フレッシュで艶やかな果物を見るとつい手が伸びてしまい、家に連れて帰ってくるものの、食べきれずに残っていた果物があることもお恥ずかしながらしばしばです。
私は柑橘に目がないので2月から4月にかけては来る日も来る日も柑橘三昧なのですが、理由は明白でこのところ柑橘の種類が増えて、色々な柑橘を試したくなってしまうからなのです。
これまでよく見かけた伊予柑、夏みかん、八朔、ぽんかん、でこぽんに加え、不知火、せとか、きよみ、黄金柑などが出回るようになり、国産のブラッドオレンジを見かけるようになった時は売り場の前で「えっ!」と二度見してしまったほどでした。
果物は、そのまま食べるのが一番美味しいとおもいますが、少し残ったり、これ以上置いたりすると悪くなりそうな時は思い切って保存してしまうと、最後まで食べきれて気分も清々しいものです。
果物の保存食でパッと思いつくのはジャムですが、パンやヨーグルトを食べないご家庭ではなかなか消費できないと思いますし、加熱するのも一手間です。
そこでご紹介したいのはフルーツのビネガー漬け=フルーツビネガーです。
なんともおしゃれな響きですが、作り方はいたって簡単です。
<フルーツビネガー>
*材料
柑橘 適量
米酢 適量
*作り方
1.柑橘は皮の上から白皮まで剥いて、ザクザク切ります。(白皮は苦味が出るのでいれません)
2.清潔な瓶にいれてスプーンで軽くおしつけて、柑橘がかぶるぐらい米酢を注ぎます。
最近のフルーツは糖度が高いものが多いので、あえてお酢(酸)を加えることで料理に使いやすくなるというのがポイントです。
*活用法
できたフルーツビネガーは何に使えるかというと、
1)サラダドレッシング
フルーツビネガー、オリーブオイル、塩、こしょうで合わせてドレッシングに。
魚介とあわせてフルーツのサラダ、モッツァレラチーズとあわせてフルーツカプレーゼ。など、結構使い道があります。
市販のドレッシングには砂糖が結構入っていますし、その代用で果物の甘みを加えるイメージです。
3)肉のソース
肉をフルーツビネガー、塩、オリーブオイルなどで1時間以上マリネしておき、肉を取り出して表面を焼いたあと、マリネ液&水(ワイン)を加えて煮込む。お肉のソースに甘みづけにも果物を使います。
使用するフルーツは、柑橘の他にもキウイ、いちご、プラム、ぶどうなどが良いと思います。甘みと酸味があるフルーツならば大体OKです。何種類かブレンドしてみるのも楽しそうです。
ご家庭に残りそうな果物があれば、早速作ってみてくださいね。