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【レポート】大人のプチ遠足~花とジビエとサステナビリティ~を開催しました! 2025.11.10

2025年9月23日、心地よい秋晴れの空の下、大人のプチ遠足~花とジビエのサステナビリティ~を開催しました!

現代のストレス社会や都会の喧騒の中で働く大人が、日常を離れて身近な自然を感じ、深呼吸し、暮らしのヒントを見つけることをテーマにしたイベントです。
自然や環境問題に興味はあるけれど、「何から始めたらいいんだろう?」と考えている参加者が集まり、地球にも自分にも優しい暮らしのヒントを見つけるべく、大人だけのゆったりした遠足を楽しみました。

※日本環境教育フォーラムは、東京マラソン財団チャリティ RUN with HEARTの寄付先団体です。本事業は、寄付先事業として実施いたしました。
RUN with HEART公式ウェブサイト

里山でお花摘み&ブーケづくり

まず伺ったのは、川崎市麻生区にあるオーガニックフラワーファーム、吉垣花園さん。里山まるごとを使って、お花の無農薬・無化学肥料栽培を行っています。ここでは、里山を歩きながらお花摘み体験!元気にのびのびとした美しいお花たちと出会いました❁

最初に、山の中腹で育てられていた、コスモス、アメジストセージ、ヤマゴボウから好きな2本を選びます。

同じ種類のお花でも、形や色が少しずつ違うお花たち。
「どれにしよう♪」と迷いながらも楽しそうに選んでいるみなさん。

山の麓の方まで歩いていくと、そこにはソルゴが!
ソルゴは緑肥効果もある植物で、土を豊かにしてくれるそうです。お花や農園の解説を聞きながら、好きな一本を選んでいきました。
身長よりも高いソルゴを見上げ、参加者のみなさんはわくわくした様子でした。

最後に、吉垣さんが事前に摘んでくださっていた花からも数本選び、今まで摘んだお花と組み合わせて、ブーケを束ねていきます。

高さを出してみたり、同じ色でまとめてみたり。人によりブーケを組むときの視点が違って面白かったです。
「この組み合わせ、かわいい!」「お花を組むのって、意外と難しいな」という声が聞こえました。

 

お花選びからブーケづくりまで自分の手で行った、個性的なブーケが出来上がりました!

ブーケづくりの後は、吉垣さんにお話を伺いました。

吉垣花園さんは約100年の歴史がありますが、無農薬・無化学肥料栽培をはじめたのは10年前。生産者にも消費者にも優しく安全な花卉をつくるためです。最初のころは虫に食われ、ほとんど出荷できなかったそうですが、試行錯誤を繰り返し、現在では多種多様なお花の栽培に成功しています。

緑肥を使用することで生み出すのは、トラクターでは耕せない土深くまで肥沃で、微生物が多様なこだわりの土壌。そして、参加者の皆さんを虜にしたヤギも、雑草を食べ、糞をして、自然の循環を生み出します。

質問タイムでは、「お花の作り方を変えたことで変わったことは何?」など、様々な質問に時間いっぱいまで答えてくださいました。オーガニックの農法にしてから、お花の軸の部分が腐りにくくなったり、花園で見ることのできる生物が増えたりしているそうです。

お話し後、バタフライピーのお茶をみんなでいただきました!

午前のプログラムを通して、ただ自然豊かな場所に行くだけでなく、お話を聞き、身体を動かし、自分の目で見たものや感じたものをほかの参加者と共有しました。オーガニックのお花の魅力や、里山の風景の美しさを深く感じることができました。

地元野菜とジビエを味わうBBQ

午後は、黒川少年野外活動センターさんに移動し、NPO法人国際自然大学校のみなさんと、地元野菜とジビエを使ったBBQです。

まず炭の置き方、野菜や肉の焼き方を教わります。
「炭火でも、食材を置く位置で火力を変えられるって、初めて知った!」「ピーマンって種ごと食べられるの?!」
レクチャーをもとに、グループに分かれ、自分たちでもチャレンジ!

チームに分かれた共同作業では、食を通して、わいわいがやがやおしゃべりタイム!
素材の味を感じてみたり、パンと一緒に食べてみたり、それぞれが楽しんでいました。

 

そして、午後の主役のジビエです!
イノシシとシカのウィンナーソーセージをいただきました!ウィンナーは焼くのにコツがいるそうで、講師の先生方が焼いてくださいました。

 

参加の皆さんは、「ジビエを食べたのは初めてだけど、意外と臭みもなくて美味しい!」「シカとイノシシで味が違う」とジビエを味わい、楽しんでいました!

 

ふりかえりの時間

最後に参加の皆さんとゆったりと、今日の感想や、これから自分と環境のためにやりたいことをおしゃべりしました。

「無農薬花園を初めて知った。お花屋さんに行くことはあるけれど、お花畑に足を運ぶという発想がなかった。持ち帰れるところまでがセットなのが楽しい」
「自然を感じるだけでなく、知恵や経験のある方からのお話が興味深く、エネルギーをもらった」
「なかなかできない体験でよい休日を過ごせた。思ったよりも充実していた」
「自分の興味に一歩踏み出してみて、満足した時間を過ごせた」

と、一日を通して、素敵な笑顔が増えていました。

 

今後できることとしては、

「まずは身近なところから、ごみをコンパクトにしてみる」
「自分の生活の中でも考え続けることが大切!」
「電気をこまめに消したり、少し外を歩いてみる」

など、身近に始めやすいことがあがっていました。これからの生活の中で、散歩をするときの視点が少し変わったり、環境問題への新たな視点が持てるようになったりする体験だったのではないでしょうか。

日々の忙しない生活の中でも、自然に触れるひとときがあると、少しだけ身の回りの環境のことに目を向けるきっかけになると感じました。私も自然が好きなので、友人や家族と自然の中に出かけていき、自然の良さを一緒に共有しながら、環境や自然に関心を持つことを広めていきたい、と感じたプチ遠足でした。

 

文責:菊地晴香(CSOラーニング生)

 

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