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【レポート】美瑛こどもキャンプを開催しました! 2025.11.25

9月27日(土)~28日(日)に、北海道・大雪山国立公園で「秋の大自然を満喫!美瑛こどもキャンプ」を開催しました!
北海道・旭川市や近郊に住む子どもたちに自然の中で元気にのびのび過ごしてもらいたいと、公益社団法人日本環境教育フォーラム(JEEF)とNPO法人大雪山自然学校がこどもキャンプを企画しました。

今回は20組の小学生のこどもたちが参加しました🌳
1泊2日のキャンプの様子をお伝えします🥳!

初日はバスで、今回のキャンプ地となる「国立大雪青少年交流の家」へ向かいます🚐

バス内でスタッフの自己紹介や、その日の夜にキャンプファイヤーで歌う予定の「キャンプだホイ」、「幸せなら手をたたこう」を練習していたら、あっという間に目的地に。

いいお天気!キャンプに行ってきま~す!

国立大雪青少年交流の家」へ到着後、さっそく交流の家のスタッフから施設を利用するにあたってのレクチャーを受けます。その後、NPO法人大雪山自然学校の荒井さんからこれからの予定や注意事項を受け、ちゅーさんこと杉崎さんによる、場を和ませるための「アイスブレイク」が始まります。

 

まずはこの施設のルールを学びます。

 

ちゅーさんによるアイスブレイク⛄❄

アイスブレイクによって緊張も少しずつほぐれ、だんだんと打ち解けはじめたこどもたち。
そのまま思い思いにかくれんぼやボール遊びをして一気に仲良くなります。

スタッフ「コウタ」に乗る子も。お兄さんの背中は大きくて頼もしいね。

思いっきり遊んで、おなかが空いてきたのでお昼ごはんへ。
ごはんを食べてエネルギーをチャージしたら、いよいよ森へ冒険にでかけます♪🌳

こどもたちの仲良くなるスピードには毎回驚かされます。
途中で不思議な形の木をみっけ。思わず登り始めるこどもたち。

 

途中でトトロが持っていそうな大きな葉っぱもみっけ🍃

 

アスレチックは大人気♪おとなもはしゃぐ。
その後スタッフ原田はひたすらアスレチックを揺らす側に徹してへろへろに。
いい笑顔☺
アスレチックでごろーん。
遊び疲れたらお菓子タイムを挟んだり😋😋
アスレチックと同じくらい人気なツリーハウス🏠みんな登ったり降りたりをひたすら繰り返します。
頂上へ!!!ラストがきつい。
ここで食べるお菓子は格別なのです。
この子は一体何をしているのでしょう…?なんとマツの樹液を探しています。
また違う森の楽しみ方を教わり、森に対する見方も少し変わったかも…

森で全力で遊んだあとは、今日の夜に行うキャンプ・ファイヤーでの出し物を各グループで決めていきます。

それぞれのグループを見守る形で各スタッフがついていましたが、最初のアイディア出し出しを少し手伝ったあとは、こども達の「これしたら面白いんじゃない?」「これやろうよ!」といった意見がたくさん飛び交い、その豊富な想像力にすっかり脱帽してしまいました。いやぁ~夜が楽しみ☺

キャンプファイヤーでの出し物の練習をしに外へ。
準備を終えたら軽く自由時間。集中して本を読む子も。

夜ごはんを食べ終え、いよいよ今日のメインイベント「キャンプファイヤー🔥」
外に出るとこんな素敵な景色が…!🌌🌌
スタッフ原田の脳内では、「遠き山に日は落ちて」が自動再生され始めました。

空気が澄んでいてとてもきれいでした。

夕日が落ち、あっという間に夜に。
真っ暗闇の森の中をとおり抜け、キャンプファイヤーの会場地へ向かいます。
会場に着く頃には、空には満点の星空が輝いていました🌠🌠

灯りがなく、空気も澄んでいた分、とても神秘的な景色でした。
いよいよ寒くなってきたので、おまじないを唱えて大雪山の火の神を呼びます。

♪ワーカンダーデイヅウ ワーカンディア ツートンヘー
♪エラッタエラ エラッタエラ………

 

何回かおまじないを唱えると火の神のお出まし👼👏

火の神登場🔥🔥🔥貫禄がありますね!

火の神から「友情」の火の子、「勇気」の火の子、「自由」の火の子、「希望」の火の子のトーチにそれぞれ火が灯されます。

火を伝授。


あたたかい。暗くて寒い思いをした分、火のありがたみが身に沁みます。
「燃えろよ燃えろ」を火を囲みながらみんなで歌い、炎が燃え上がるのを楽しみます。

 

さてここからはお待ちかねの各グループによる催しものが始まります♪
ダンスにポケモンバトルに寸劇に…それぞれの個性が溢れ出た発表となりました!

いま小学校で流行っているのはナルトダンスのようで、2グループがダンスを披露してくれました♪

みんなの動きが俊敏で、カメラが追い付かない…🐢

4チームの発表が終わり、みんなどこかほっとした様子。身体も動かしたことで、暖かくなってきました。

最後に、「マイムマイム」を踊ってキャンプファイヤーを締めくくります。
とてもいい1日の締めくくりとなりました。

 

2日目―朝はラジオ体操から始まります。

国立大雪青少年交流の家」に宿泊している他の団体さんも全員一緒にラジオ体操。スポーツ少年・少女のお兄さん、お姉さんに負けじと全力で体を動かします。この日は外でのラジオ体操が今年度最後とのことで、貴重な秋晴れの中でのラジオ体操でした。

宿泊しているみんなで一斉にラジオ体操🎽おいしい空気をたくさん吸って、今日も一日頑張ろう!

ラジオ体操後は、昨日やったキャンプファイヤーの場所がどんな場所だったのか探検へ!
明るいと全然印象も違う。

トンボもたくさんみっけ👓

さて、おなかも空いてきたので朝食へ!みんないい表情✌

 


朝食後、荷物をまとめて森のクラフトづくり!🌳
材料は、北海道にしか生息しないエゾシカの角🦌これを輪切りにしたものをペンダントにしていきます。

荒井さんによるエゾシカのありがたいお話🦌
根元には毛が残っていて、シカの存在がリアルに感じられます。

最近はクマの被害が多くよくニュースにもなっていますが、シカも同じように増えています。

シカが増えてしまうと…なにが起きると思いますか??木の皮や若い木がシカによって食べられてしまうと、森が育たなくなります。森が育たないと、土砂災害などのリスクも増えてしまいますね。

また、農作物を食べてしまうので、私たち人間の食べるものがなくなってしまいます。
これらのことを防ぐために、猟師さんが生態系のバランスを考えてシカを駆除するのです。

この際に角をそのまま捨ててしまうのは、せっかくいただいた命に申し訳ない。
自然や動物を身近に感じるためにも工芸品という形で「いのちの環を循環」させているのです。

この穴は血管の跡なのだとか!勉強になる!

こどもたちはこの穴のにおいを嗅いでしきりに臭い臭い!と連呼していました。確かに臭かった…!

臭さをとろうと夢中でやすりをかける子どもたち。

 

満足いくまでやすりがけをしたら、おとなの力を借りて穴をあけます。

穴あけタイム


できたー!世界にひとつだけのエゾシカアクセサリー!👏👏👏

満足げな表情☺
紐の色にもこだわりを見せるこどもたち。

クラフトづくりを終え、あっという間に帰りの時間に近づいてきました。
最後にふりかえり・まとめの時間。
少人数グループに分かれて、「あんなことしたね」「こんなこと楽しかったね」と、2日間で印象に残ったことを絵や文章で共有していきます。

 

 

2日間の様子が、うまく絵で表されていますね☺

最後に全員で「はい、チーズ!」✌!!

1泊2日の美瑛・こどもキャンプ、みんな笑顔で楽しく終えることができました🎉🎉🎉

保護者からの声

・平日は放課後デイ、支援学級なので、話すお友達が限られています。
キャンプで新しい友達や、前一緒で自分のことを覚えていてくれた大人の先生がいてとても嬉しかったようです。

・お友達を作ることができたことが自信に繋がり、また、学校の人間関係が全てではないと視野を広げることができたと思います。

・キャンプに参加させて頂くのは数回目なのですが、荷造りから片付けまで、殆どを自分たちでできていました。回を重ねるごとに頼もしくなっているなと感じています。

・自分の意見をいつもよりはっきり言えるようになりました。また、あまり話したことの無い人とも話そうと努力するようになりました。

・自然への関心が高くなった気がします。そして、自分とは合わないと感じる子でも、少し違いを受け入れられるようになったのかな?と感じました。


今回のキャンプを通して、みんながまたひとつ成長していくところを見られて微笑ましい気持ちになり、またこどもたちの柔軟性やみんなとすぐに打ち解けてしまうスピードに驚かされました。

1泊2日のキャンプも楽しいことばかりじゃない。慣れない環境、はじめましてのおともだちやたくさんの大人たち…不安な気持ちとたくさん闘いながら、乗り越えた2日間でした。

このキャンプをとおして、自然に触れる喜びを感じ、また他のお友達と遊ぶ中で、自分の得意分野を発揮させたり、逆に苦手なものはお友達に頼ったり一緒に助け合ったりと、自分から主体的に動く力が身に着いた2日間でした。

そして今回もこどもたちがそれぞれの個性や特徴を発揮できるように、すてきなプログラムを考えてくださったNPO法人大雪山自然学校のスタッフのみなさん、ありがとうございました!

スタッフのみなさんやボランティアスタッフさんたちのこどもたちの関わり方をみて、私自身も大変勉強になりました。本当にありがとうございました。

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日本環境教育フォーラムは、東京マラソン財団チャリティ RUN with HEARTの寄付先団体です。本事業は、寄付先事業として実施いたしました。JEEFでは「誰ひとり取り残さない環境教育・自然体験」を目指し、日常生活を営む上で困難や課題、心配を抱える子ども・大人に、自然体験や癒しの機会を提供しています。

東京マラソン財団チャリティ RUN with HEART公式ウェブサイト
https://www.runwithheart.jp/

 

 

文責:原田真梨子(事業部・官公庁事業グループ)

 

 

 

 

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