事務局日誌 Blog

❄️雪の森と火のぬくもり。循環の屋久島ウィンターチャレンジキャンプ2025 2026.02.06

2025年12月28日(日)~29日(月)の2日間、屋久島の冬の自然に包まれながら、「屋久島ウィンターチャレンジキャンプ」を実施しました。

ひとり親家庭枠を含む子どもたちが集い、森・海・温泉・焚火・しおづくりなど、屋久島ならではのフィールドを行き来しながら、「自然の中で生きること」を体験する2日間となりました。

初めて出会う仲間、初めてのキャンプ生活、初めての火起こし。集合したときの子どもたちの表情には、少しの緊張と、それ以上のわくわくが入り混じっていました。まだ言葉を交わしていない同士がそっと距離をはかるような空気の中で、キャンプはゆっくりと始まりました。

主催:NPO法人HUB&LABO Yakushima

❄️1日目|森・海・温泉・アウトドアクッキング・循環を巡る1日

開会式・アイスブレイク

朝はスタッフミーティングからスタートし、安全確認と役割分担を行いました。

受付と開会式の後、体を動かすアイスブレイクを始めると、ぎこちなかった空気が少しずつほどけていきます。名前を呼び合い、笑い声が重なり、会場の空気がやわらいでいきました。

開会式の様子
体を動かしながら、少しずつ打ち解けていきました。

体育館でのテント設営

続いて体育館でのテント設営体験です。
「ここ持って!」「ポール入った!」
声を掛け合いながら、少しずつ形が立ち上がっていきます。最初は戸惑っていた子も、気づけば役割を見つけて動き始めていました。完成したテントを見上げる表情は、どこか誇らしげでした。

協力しながらテントを組み立てました。

テント完成!

雪の森を歩く

昼食後は源流の森へ向かいました。山へ入るにつれて空気は澄み、音が遠のいていきます。雪が静かに降る中、白くやわらかな雪を踏みしめながら進みました。足元から伝わる感触に、子どもたちは何度も立ち止まり、手に取っては空に投げて笑い合います。
「この水が海まで行くんだよね」「森って生きてるみたい」
そんな声が、森の静けさの中にやさしく溶けていきました。

雪を踏みしめながら、静かな森を歩きました。
拾った雪を見せてくれました。

1800年を生きるヤクスギとの出会い

森の奥では、長い年月を生きてきたヤクスギと出会いました。
「こんなに長く生きてる木があるんだ…」
見上げるまなざしには驚きと敬意が混ざっていました。人の命の循環をはるかに超えて生きる存在に触れながら、自分たちもまた大きな時間の流れの中に生きていることを感じているようでした。

ヤクスギにも霜が降りていました。
ヤクスギの前で集合写真!

流木集め

焚き火用の流木を拾い集めました。
集めた流木で遊ぶ子どもたち。流木でもテントを作ってしまいました!すごい!

海水採取

翌日の塩づくりに使う海水を汲みました。

心も体もあたたまった温泉

夕方は尾之間温泉へ向かいました。冷えた体を湯に沈めると、思わず声がこぼれます。
「熱い〜!でも気持ちいい!」
最初は恐る恐る入っていた子どもたちも、やがて肩までしっかり浸かり、笑い声が広がりました。湯けむりの中、ほっとほどけた表情が並び、心も体もじんわりとあたたまる時間となりました。

夕食作り

夜はアウトドアクッキングに挑戦しました。火起こしではなかなか火がつかず苦戦する場面もありましたが、あきらめずに風を送り続けます。やがて小さな火が立ち上がり、大きな歓声があがりました。火のぬくもりを囲みながら作ったカレーとごはんは、特別な夕食になりました。

火起こし体験!火が付いた瞬間、歓声が上がりました!
かまどでご飯を炊きました!
食材の準備も、みんなで協力しました!
みんなで作ったごはんの味は格別だったね!

夕食後は少し遊んだあと、疲れが出たのかあっという間に就寝しました。たくさん笑い、歩き、作った一日の充実が、そのまま眠りの深さにつながっているようでした。

たくさん遊んで、すぐに眠りにつきました。

❄️2日目|循環のしおづくりと振り返り

まだ空が白みはじめた早朝、スタッフの声かけで子どもたちはゆっくりと目を覚ましました。吐く息が白くのぼる冷たい空気の中で、朝の会とラジオ体操が始まります。

朝ごはん

朝食づくりでは、昨日よりも動きが軽やかでした。自然と役割が生まれ、声を掛け合う姿が見られました。

役割を分け合いながら、みんなで朝食を作りました。
朝ごはんを食べて、今日もがんばるぞ!

循環のしおづくり

その後は前日に採取した海水を使った「循環のしおづくり」。
「海がしおになるまで、こんなに時間がかかるんだ」
「森と海って、ほんとにつながってるんだね」
体験の中から生まれた気づきが、そのまま言葉になっていました。

海水からしおができる様子を見守りました。

お昼ご飯

昼食づくりでは、「循環のおむすびづくり」も行いました。山の水、森の火、海の塩を結び、循環をむすぶ体験となりました。

山の水・森の火・海を塩を「むすんだ」おむすび
おむすび美味しいね!

自由時間

午後は自分たちで考える自由時間。何をして遊ぶかをみんなで話し合いながら決め、大学生スタッフとも一緒に全力で体を動かして遊びました。

みんなで一緒に、遊びを考えます!
大学生スタッフと一緒に、元気いっぱい遊びました!

最後の振り返りでは、
「火がついたのがうれしかった」
「森のにおいが忘れられない」
「またここに来たい」
といった声が聞かれました。それぞれの心に、2日間の体験がしっかりと刻まれていることが伝わってきました。

やりきった表情の子どもたち

まとめ

初対面の参加者同士であっても、協力作業を重ねる中で自然と声を掛け合い、関係性が育まれていきました。

生活に直結する活動の中で、自ら役割を見つけて動く姿も増えていきました。そして森・海・食をめぐる体験を通して、自然の循環を体感として理解していく様子が見られました。

今後もこの体験を連続したプログラムとしてつなぎ、より多くの学びと気づきを育んでいきたいと思います!

JEEFは、東京マラソン財団チャリティ RUN with HEART の寄付先団体です。本事業は、寄付先事業として実施いたしました。JEEFでは「誰ひとり取り残さない環境教育・自然体験」を目指し、日常生活を営む上で困難や課題、心配を抱える子ども・大人に、自然体験や癒しの機会を提供しています。

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