「バングラデシュ・ジョショール県の零細ヤシ砂糖生産者と花卉農家の6次産業化を通じた生計向上プロジェクト」の第3年次の視察に行ってまいりましたのでご報告いたします。
前編はこちら。
環境教育
環境教育を実施している10校のうちの1校の小学校を訪問させていただき、授業を見学しました。
理科の授業で「環境汚染」について学ぶ授業があり、大塚さん主導のもと、ワークシートを使って環境のために取り組んでいることを「バングラデシュ」「日本」「両国」の観点から考えて生徒が発表しました。
▼授業風景


▼こどもたちが積極的に挙手している姿が印象的でした。訪問させていただいた学校はもともと女子校であったことから、女子生徒の割合が高かったです。敷地内には学校菜園(ナスなど)が作られていました🍆🌳


組合員とのワークショップ
ヤシ砂糖農家の協同組合の執行メンバー6名と今後の課題等を踏まえたワークショップを行いました。
まず付箋を用いて、活動分野とそれに関連する業務を洗い出し、「現在できているもの」と「できていないもの」について色分けしました。できていないものに関しては、今後の対応策を考え、意見交換しました。
【WSの結果、出された今後取り組むべき点】
- 連絡する (コミュニケーションを通して政府機関等との関係を強化する)
- 優秀な会計士に相談する
- 配当金を手配する
- 顧客リストを作成する
- 熟練生産者を育成する
- 会計を整理するため会議を開く
- 代替収入源を確保する(対応アイディア:お米を保存して価格が高いときに販売する


スタッフ研修
冒頭でアイスブレイク(参加者間の緊張を和らげるためのミニゲーム)を担当させていただき、リズム拍手やジェスチャーゲームなどを行いました!国や宗教・文化によってどこまで受け入れられるのか難しいところもありましたが、みなさん楽しんでくれてとてもいい経験になりました。
▼FOXゲーム!

▼リズムゲーム

その後スタッフ研修で、「信頼関係を築くカード/壊すカード」を使用したワークショップ を行いました。
今回はリーダーシップ醸成のためのワークショップということで、どの行いが信頼を築く上で重要なのかグループごとに分類して3枚選び、選んだ理由を発表してもらいました。また組織全体で重要なカードも3つ選び、大切にしたいことをスタッフ間で共有してもらいました。
このワークショップは、各組織で大切にしていきたいことが共通認識として職員間で共有できる、とてもいい取組だなと感じたので、他の事業でも取り入れてみたいです!


JICA-NGOデスク訪問
ジョショールを後にし、首都ダッカへ。
移動時に見える田園風景は、日本の田舎を彷彿させ、とても素敵な景色でした🍃
(※バングラデシュはお米を主食としていて、国民一人あたりの年間米消費量は世界一のようです!🌾)
▼首都ダッカ(上空から)

▼ジョショールエリアは緑が多くて癒しでした。

ダッカ在住のNGO-JICA Japan Desk/ ekmattra共同代表の渡辺 大樹氏へ訪問させていただきました。
JEEF の活動紹介とともに、バングラデシュ国内での日本企業とNGOの連携事例や企業のCSR動向について伺いました!今後も情報交換をさせていただく予定です。

おわりに
今回、初めてバングラデシュに渡航させていただき、プロジェクトの最終年度の様子を見させていただきましたが、組合員のみなさんの実行力の高さや細分化された業務など、組織としてしっかりと根をかざして取り組まれている様子を感じることができ、大変勉強になりました。
BEDSスタッフのみなさんも、一人ひとりが「どうしたら目の前の課題を解決できるか」を真剣に考えて動いていて、その姿がとても印象的でした。
プロジェクト終了まで残り半年もありませんが、このまま間違いなく成功に向かって進んでいると強く感じています。
残り少ない期間ですが、引き続き最後まで走り抜けてまいります。
おまけ(ダッカ動物園)
ダッカにある動物園に行ってきました。お目当てはベンガルタイガー🐯

堂々たる姿はもう圧巻でした!!!
ここの動物園はゾウ、サイ、カバ、キリンなど多様な種類の動物が飼育されていて、鳥類も絶滅危惧種に指定されている種が展示されていたりと、とても見ごたえのある動物園でした。その中でベンガル・タイガーはこの動物園の目玉としてとても人気の動物です🐯

ただ、展示がTHE 日本の昭和スタイルのような檻の中に動物がいるだけ、という状況であったので、いろいろと思うことがありました。
国として発展していく中で、環境や動物への配慮も大切にしながら、今後さらに前向きな取り組みが進んでいくことを心から願っています。
▼ゾウ舎前の堀。ごみがたくさん。水も淀んでいる・・・・

▼アジアゾウ。かわいい。

▼園内にはたくさんのかわいいごみ箱が!これはごみを入れたくなる心理が動く・・


おまけ(リキシャ)
バングラデシュの足、リキシャ!リキシャは日本の人力車が語源だとか。
親日国のバングラデシュ、とっても好きになりました。アバールデカホベ!(また会いましょう)


引き続きバングラデシュの事業レポート、バングラデシュの魅力をみなさまに発信してまいります!
文責:原田真梨子(事業部・官公庁事業グループ)
