事務局日誌 Blog

2022年度CSOラーニング制度が修了しました! 2023.04.03

2022年度のCSOラーニング制度も今年1月末をもって修了となりました。

CSOラーニング生として、尾鷲さんと嶋田さんに8か月間インターンをしてもらいましたが、イベントスタッフとして参加者の方と交流してもらったり、時には研修会の準備として事務作業を手伝ってもらったり…様々な角度からJEEFを知ってもらえたことで、彼女たちの中では様々な刺激があったようです。

活動終了後の2月にはその集大成として、イベント「〜自然好き集まれ〜みんなと自然に出かけよう!」を企画・実施してもらいました。

企画会議では、彼女たちの自然や環境に対する思いをどのようにイベントの中で表現していくかという点で苦戦する場面も見られましたが、決して諦めることなく一生懸命考えてミーティングを重ねるひたむきな姿勢が素晴らしいイベント実施に繋がりました。

実際に彼女たちからのイベント報告を以下に紹介させていただきます!(^^)!

 

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こんにちは!CSOラーニング生の尾鷲と嶋田です。

2月25日(土)に、新宿御苑にてイベント「―自然好き集まれ―みんなと自然に出かけよう!」を実施しました!

本イベントは、CSOラーニング生として8ヶ月間JEEFでインターン活動を行った集大成として、ゼロからイベントを企画し、運営までを経験させていただきました。

ここでは、昨年の9月頃からおよそ半年間かけて行った、①イベントの企画、②当日の様子、そして③全体の振り返りについて紹介させていただきたいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

①イベントの企画

自然が好きで、普段から海や山で自然に触れている私たちの経験

「自然が好きでもアウトドアスポーツを一人でするにはハードルが高い」

「今まで自然に関心がなかった友達を誘ったら、意外とハマってくれた」

より、もっと親しみやすい自然好きのコミュニティがあったらいいな!という想いをもとに、以下3点を本イベントの目的に設定しました。

 ▶︎ イベントで出会った仲間との継続的なコミュニティ

 ▶︎ 参加者の方の「やっぱり自然っていいな」の気づき

 ▶︎ 参加者・主催者共に 新たなコミュニティづくりの経験

 

イベントのプログラムをデザインする段階では、

プログラムの内容だけでなく、対象の設定からアクセス面や運営のしやすさを考慮した開催場所の選定、適切な時間の設定等、JEEFの職員の方からいただいたフィードバックやご意見をもとに、再考を繰り返しました。

また、参加者の交流促進のために、事前にLINEグループで自己紹介を行うなど、さまざまな工夫を凝らしました。

 

②当日の様子

【第1部  新宿御苑】

第1部は、新宿御苑でアイスブレイクと自然散策を行いました。

 

参加者は初めましての方が多かったので、少しでも緊張が和らぐように、ブルーシートに円になって座り、自己紹介をしました。

 

 

その後、アイスブレイクでは私たちがオリジナルで考えた『写真でビンゴ!』を行いました。

このゲームは、2チームに分かれて行い、事前に用意した8枚の写真に写る新宿御苑内の特徴的な自然や風景を探して写真を撮影し、点数を競います。

ただ写真を撮るのではなく、チームメンバー全員の顔が映ること、イイ写が撮れると加点ありなど、いくつか条件を設けることで、ゲームを楽しみながら自然な会話が生まれるよう工夫しました。

参加者からも、「お題の写真と同じ風景を探すのが面白かった」「歩きながらだといろんな人と話しやすい」「自然とアイスブレイクができた」とご好評をいただき、体を動かすことで自然と交流ができたのではないかと思います。

 

続いて、イベントのメインにあたる自然散策を新宿御苑内の『母と子の森』で行いました。

『母と子の森』は、人の手が適度に加わったいわゆる『里山』の景観が維持されている場所で、子ども向けの環境教育の場としても利用されています。

ここでは、3チームに分かれて林内を自由に散策し、興味を持った自然を見つけてきてもらい、みんなで共有しました。

一つ目のチームが見つけた、ぷくぷく樹液が湧き出る木に対して、「これはナラ枯れでキクイムシが穿入した穴から樹液が漏れているのではないか?」という意見が出たり、

二つ目のチームが見つけた、美味しそうな実をつける草の名前をみんなで検索したり、

三つ目のチームが見つけた、切り株の中に積もるふかふかの土や葉っぱをみんなで触ったり、

興味の対象は各チームで異なり、みんなで感想や知識を共有していたら、あっという間に時間が過ぎました!

 

【第2部  ワークショップ】

第2部は、新宿御苑の近くにある喫茶室ルノアールの会議室をお借りして、ワークショップを行いました。

ワークショップでは、事前に参加者から集めた身近な自然の写真と、新宿御苑で見つけたお気に入りの自然の写真を共有しました。

 

身近な自然については、

都心の近くに住む人は近所の河川敷の風景や野菜を、

郊外に住む人は大学に隣接する緑地、田んぼや畑、日本の滝100選に登録されている滝などさまざまで、

「バックグラウンドが違うので他の地域の自然について聞けて楽しかったし、発見もあった」という声も挙がり、よりお互いを知るきっかけができたのではないかと思います。

新宿御苑で見つけたお気に入りの自然については、

「形」に着目して、ブタの鼻みたいな木やハート型の石、

「色」に着目して、白や赤、黄色やピンクのいろんな色の花や葉っぱ、

枝先の小さな蕾から1本の木、全体の景色のように多様なスケール感、

見る人によっていろんな自然の見え方があることに気づかされました。

 

ワークショップは時間やスペースが限られていて、少し窮屈な場面もありましたが、

「他の人の感想を聞くことはあまりないので、いろいろな感想が聞けて楽しかった」

「模造紙を作り上げたという達成感があり、楽しかった」という参加者の声からも、楽しんでいただけたのではないかと思います。

最後に、イベント全体を通して感じた『身近な自然への新たな気づき』を振り返っていただき、『今後どのように自然と関わっていきたいか』を発表しました。

 

自然散策やワークショップを通していろんな意見を聞きインプットをした上で、

想いの変化や今後について考える個人ワークを通してアウトプットすることで、

新たな気づきを見つけることができたのではないでしょうか。

 

③全体の振り返り

イベントを通してさまざまな意見を聞くことで、自然への想いを共有できる場が大切であることを実感しました。

また、自然の写真を撮影してきれいだな、面白いなと、ひとりで考えをめぐらすことも大切ですが、面白いと思った時にそれを共有する誰かがいると何倍も楽しくなるなと思いました。

なぜその写真を撮影したのかを周りの人と話し合うことで、様々な自然の味方、考え方を知ることができ、自分が今までどのように自然の見ていたかを振り返るきっかけにもなりました。

 

イベントに参加してくださった8名の方、そしてイベントを企画から運営まで支えてくださったJEEF職員の皆さまに感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

 

【嶋田】

9月ごろから尾鷲と2人で話し合ってきた企画が、2月にようやくイベントとしてかたちになりました。企画の段階からイベントの直前まで職員の皆さんにフィードバックを沢山いただいたおかげです。イベント当日では進行表通りにいかないことがあったのが課題ではありますが、臨機応変に対応することの大切さや参加者の視点に立つことの大切さを学びました。社会人になってもこれら学んだことを活かしていきたいです。

 

【尾鷲】

半年近く掛けて企画から運営まで行ったのは初めてだったので、非常に貴重な経験をさせていただきました。初めの数ヶ月は、企画をしては修正の日々で心が折れそうになる時もありましたが、その積み重ねがあったからこそ、充実したイベントを実施することができたのではないかと思います。目的に挙げた3つの項目は、今でも私(たち?)が大切にしている想いでもあるので、今回出会った仲間を含め、今後もいろんな場面で発揮できるよう努めていきたいと思います。

 

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