加藤真子
武蔵野大学 1年

 「口で伝えても、相手には何も残してあげることは出来ない。」一見、教育について当たり前の様な事を講座の実際のプログラム作りと参加者の親子から気づかせてもらった自分が居た。無知だった私にとってその事実は一番の衝撃だった。

 環境に関わる仕事に就きたいという思いで自分を動かし、この講座に参加できて、今も根底にあるのは自分の環境へ向かう始まりであった先生との様な、人に環境に又そこから見える自分自身の生活について見つめるきっかけを与えられる人になりたいという思いだ。今回の講座で、プログラムデザインと言う今までやった事のない先回りして道を作る過程を体験した。その中で、一緒に作りあげた様々な思いを持った同じ学生達と口論や葛藤が出来たことから、初めて人と人との関係を考えながら自然と人との関係をも見つめる事が出来た。どのように人にアプローチしていくべきかの核の部分を学んだ。

 実際に自分自身もアクティビティの数々を体験させてもらい、自然をまるで自分の隣に居る友達のように何気なく付き合うレンジャーの姿を間近に見て、本当に自然と長く付き合うという事は、自然を親友のように一番大事に思いながらも相手の生き方を尊重し、側に居て良さを探してあげられる確かな距離の基に関わることなのかなと感じた。

 清里の森で過ごした7日間で私が見てきた自然の姿は、何よりも森の静寂の持つ秘めた生命力だったと思う。ただただ大きな存在として感じていた自然の実に細かい部分、それは遊び心や不思議さそしてもろさ、そこに居る人々や動物達に与えるゆるやかな木々の流れがあった。帰ってから早速大学に近い公園へ清里の森に寝転がった時と同じようにシートを持って出掛けた、又家の庭にある細い木や花を手に取るように見てみた。これからは通り過ぎる自然から、通りで出会った自然として心に留めていきたい。そして、教育と言う定義を考えることより、人を見つめ個人の持つ視点と同じアングルに立ち、その人の見つめる自然を共有し合える様な余裕の持てる人になりたい。感じた視点が遠くても、全ては根底で繋がっている感情だから、そこから私の見せたい自然も伝えていけるはず。伝えるという事、教えるという事の難しさを深く感じたのも収穫、もう一度自分らしい伝え方を目指して経験を積んでいきたい。まずは身近な友達から外へ連れ出して行こう。将来今回訪れたような場所でレンジャーと成れたら素晴らしいと思う。目標は環境教育の現場に入れる事だ。今は少ない知識を膨らませなければいけない。又、私はそれに加え外に出られない病院の人々にも身近な自然が共に生きている力を与えてくれていることに気づかせてあげられないかと考える。この時期に、夏とは違った穏やかな生命力を感じていい刺激になった。



古賀 いずみ
北海道教育大学 釧路校 4年

 「小学校の先生として子どもたちに自然に触れる機会をできるだけたくさん提供したい」これはこの講座に参加する前から抱いていた思いであり、そしてこのような形で環境教育というものに関わっていこうと考えていた。そして、この講座を終えた今もこの思いは変わらない。いや、今回の講座を通して、私が理想とする柔らかい自然への関わり方が存在していることを知ることができ、より一層この思いは高まったような気がする。

 しかし、様々な分野で積極的に活動している仲間の存在を知り、そしてその仲間と言葉を交わしたり、インタープリターの可能性について考えみんなで議論したり、若林千賀子さんからお話をしていただいたりする中で、環境教育というものが実に幅広く様々な切り口からアプローチできることを改めて実感し、子どもたちに提供できるものとして自然体験以外にもたくさん存在していることに気づいた。

 例えば、給食の時間に、他の生き物への感謝の気持ちを込めての‘いただきます‘という言葉を大切にすることであったり、毎朝の健康確認の時間に‘はい、元気です‘と言えることって素晴らしいなぁと子どもたち自身が感じられるようなお話をしてみることだったり、帰りの会の時間に、‘お友達のいいところをみつけたよ!‘というテーマのもと子どもたちが発言できる時間を設けることだったり・・・本当にちょこっとしたところを大事にそして大きく膨らますことができたらなぁと思う。そして、このようなことを通じて、自分はいろいろな生き物や人間がいる中の一人なんだなぁ・・・というようなことを子どもたち自身がぼんやりでもいいから感じることができればと思う。

 こういう大きな夢を私は持っているが、子どもたちに向かう前に、まず自分自身を見直すことから始めなければと思う。常日頃、周りの人のことを思って行動できているだろうか?独り善がりな考えに走ってはいないだろうか?また、日常生活の中で改善できる点はないだろうか?例えば、コンビニはなるべく利用せず手作りの食事ができているだろうか?電気の無駄遣いはしてないだろうか?カップのアイスクリームを買うときスプーンは要りませんと言えているだろうか?などなど。さらに、自分がどの分野から環境教育にアプローチするとしても、新聞やその他のメディアを頻繁に見聞きするようにし、今、わが国そして世界がどのような状態にあるのか、どのような問題が起こっているのか情報を取り入れ、幅広い視野を持つように心がけたい。そして、それらの一つ一つを自分のこととして考える習慣を養っていきたい。

 今回の講座の中でもよく聞かれたように、何事も行動に移すことが大切である。今までここで述べてきたことすべてをすぐに実行できるとは言えないが、一つ一つ着実に実現していければと思う。そしてもし余裕があれば、私の周りの人々にもこのような行いを広めていければ・・・と思う。


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