事務局日誌

バングラデシュ生物多様性教材の完成と今後の活動展開!

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バングラデシュで唯一の世界自然遺産であり、ラムサール条約(同国での本条約湿地場所は、スンダルバンスとTanguar Haorの2箇所のみ)に登録され、世界最大のデルタ地帯とマングローブ林を形成するスンダルバンス(The Sundarbans)に生息するベンガルトラ、ヒョウ、イリエワニ等の野生動物や同地域の生物多様性を保全するため教材最終版が完成しました。

2013~2016年(現在)に渡りトヨタ環境活動助成プログラムによる支援を受け、同国の8管区にある小学82校の教員、次世代を担う子供(小学校3,4,5年生)やその父兄を対象としたバングラデシュ全国の公式な小学校で使用可能な教材の開発(読本3冊,すごろく・カードゲーム,ミニチュア,視覚教材DVD)や実証普及授業が行われました(生徒20,000人、教員400人、父兄40,000人)。

2017年1月から2年間に渡り、引き続きトヨタ環境活動助成プログラムの支援を受け、教育省のキーパーソン、国会議員や有識者による検討を行いながら政策レベルにおけるバングラデシュ全国の公式な小学校(バングラデシュ国統計2014: 小学108,537校の小学生(3,4,5年生)11,731,787人、教員482,884人)の生物多様性教育を普及させる方針を明確にし、開発された教材が学校で規則的に活用できる仕組みを構築することを目指します。

また、対象の小学82校を拠点としながら、学校やその周辺村落住民を巻込んだ市民レベルでの普及活動を継続・拡大し、生物多様性教育の意識向上を図ります。小学校の教員、生徒や父兄が各地域においてスンダルバンスの自然環境保全に関するテーマに加え、各学校やその周辺の地域性及び固有性を踏まえた生物多様性保全に関する教育の普及に指導者的役割を発揮できるよう、その普及啓発の技能を向上させます。さらに、政策と市民の両レベルにおける生物多様性保全のムーブメントを全国規模で引き起こすことにより、開発された教材がバングラデシュ全国の公式な小学校(3,4,5年生)で補助教材として認可され、導入へ向けた準備を行います。

そして、バングラデシュ政府の教育政策の中で言及されている「気候変動や自然災害の問題を解決していくための能力を身につける」ことや、国連が定めた「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中の一連の持続可能な開発目標(SDGs)17項目の達成へ貢献していきます。

文責: 国際事業部 佐藤 秀樹