誰ひとり取り残さない環境教育を目指して

離島の中学生に環境教育を 〜 利島(東京諸島)

 

 すべての子どもに目が行き届いていて、子どもたちも皆、礼儀正しく朗らかで、人懐っこい。理想的とも思える学校教育の現場にお邪魔してきました。

 東京・竹芝桟橋から132.7km。大島の南27kmに浮かぶ、周囲約8km・人口約300人ほどの小さな島、利島(としま)。その小さな島にある、全校生徒36名(教職員29名)の 利島村立利島小中学校 から、課題追究学習を実施していくうえでのキッカケとして環境教育をやってもらえないかとの依頼を受け、12月18日(水)に中学3年生(3名在籍)を対象に「総合的な学習の時間:50分」をいただいて授業を実施してきました。

 授業では、直近のCOP25やノーベル化学賞に関する話題、クイズを交えながら、KP法を使って前半25分くらいを地球温暖化(対策)について対話し、後半の20分は「SDGs」への取り組みが地球温暖化を始め複雑に絡み合う様々な社会課題の解決への1つのアプローチであるということをお話しました。17のテーマから自分の人生で大切にしていきたいと思えるテーマを6つくらい選んでもらい、それらを自分ごとに捉えるワークもしてみました。

 利島小中学校では、「SDGs」については先生方で勉強会をしている段階で、授業にはまだ展開されていないとのことでした。今回の総合的な学習の時間を機に、中学3年生主導で校内の小中学生たちがSDGsを通して行動変容のステージを自ら進めていくことを期待しています!

 島には高校がなく、彼らは高校進学の段階で必然的に島を出ることになります。今は意識できなくても、おそらく、島を出て初めて自然の恵みの尊さや利島での暮らしの素晴らしさをを心の底から実感していくのかなと想像します。人と地球、利島の未来のために行動できる人に成長していかれることと期待が膨らみます。

 コンビニやカフェなどもなく、観光地化されていない、のどかな暮らしが残る利島。もう一度訪れたい場所の1つになりました。   (担当:清水)

 

【出張時の学校の様子】
 私の授業では、喋ることに一所懸命で写真を一枚も撮っていません。授業の前後に撮った学校の様子だけ紹介します。

  〔利島小中学校〕    〔学校の裏庭から見える海〕〔椿の段々畑が至るところに〕

  

 

 

 

 


今週は課題追究学習で盛りだくさんのようです。

 オリ・パラ教育関連で、
   車いすテニスナショナルチーム監督・中澤吉裕さま
   プロ車いすテニスプレーヤー・眞田卓さま
 利島村社会福祉協議会から、桑村健司さま

 

到着してすぐ、「給食です。小学3年生の子どもたちと一緒にどうぞ!」と言われるままに・・・

栄養士の先生でしょうか。各教室を順に回って、今日の献立、作り方などご説明いただきました。明日葉のコロッケ、とても美味しかったです。

 

中学3年生 ・・・ この子たちに環境教育の授業をやりました。

写真は化学の授業の様子。受験対策学習です。難しい・・・
この3人、相当優秀のようです!

 

 

小学1年生の授業をこっそり覗き見。

 

 

 

小学生たちは、学校の授業が終わると通称「学童保育」と呼ばれる放課後児童クラブで、宿題や補習をしに体育館2階のミーティングルームに集まるようです。もちろん自主参加ですが、続々と集まってきました。

 

 

 

 

 

【今回のアクセス】

12月17日(火)22:00 竹芝桟橋出港(東海汽船・さるびあ丸)

 

 

 

12月18日(水)06:00 大島・岡田港着岸
 ※ 到着15分前に「本日は波が高く、荒れているので、利島への入港はありません。」のアナウンスが・・・。 慌てて下船し、バスで「愛らんどセンター御神火温泉」で時間をつぶした後、大島空港へ
 11:50 大島空港発(東邦航空)ヘリコプターで利島へ
 12:00 利島ヘリポート到着

12月19日(木)12:50 利島港出港(東海汽船・さるびあ丸)
 14:10 大島・岡田港着岸
 14:20 大島・岡田港出港(東海汽船・ジェット船セブンアイランド)
 16:30 竹芝桟橋到着

 


ご覧の通り、断崖絶壁で砂浜はなく、周囲約8kmの小さな島。冬は天候が不安定で波も高く、この日はもしかしたらヘリコプターもフェリーも欠便になる可能性がありました。(内心、そうなることを期待していました・・・ そうなれば、島から出る手段はありません!)
わずか2日間の滞在でしたが、魅力のたっぷり詰まった面白い島です。
島が20万本の椿で一面真っ赤に染まる頃、もうすぐ? また来たい!