ブータン王国ポブジカにおける地域に根ざした持続可能な観光の開発プロジェクト

 現地のNGOであるブータン王立自然保護協会(以下、RSPN)と協働し、2011年5月からオグロヅルの渡来地として有名なポブジカで地域住民主体の観光開発と自然環境保全を目指した活動を推進しています。具体的には、ホームステイの充実、地元の自然・文化を解説できるローカルガイドの育成、お土産品開発を支援すると共に、将来自立して地元の人たちが中心となって観光客の誘致やプロモーションを行えるような、人材育成を行っています。

ブータンについて

中国とインドに挟まれているヒマラヤの小国ブータンは、国民総幸福量(GNH)を用いたユニークな政策でも知られています。
ブータンでは、GNHに基づいた環境保全政策が浸透しており、国土の60%以上を森林として保護することが法律で定められている他、50%以上が国立公園などの保護区として指定されています。

ブータンの観光が抱える問題

こうして守られている豊かな自然は、ブータンの重要な観光資源にもなっています。しかし、一泊最低250ドル(ピークシーズン)という公定料金には、旅行会社の手数料の他、ガイド料、ドライバーを含めた車両代、宿泊料、食事代が含まれているものの、都市部の旅行会社以外観光による恩恵を得ることができない仕組みになっています。

今後のプロジェクトの展開

本プロジェクトをモデルケースに、ブータン国内の重要な野生生物の生息環境周辺において、地域に根ざした観光振興を促進する事業を行うことは、ブータンのGNH政策に準じた自然環境の保全と伝統文化の維持につながるとして、ブータン政府観光局にも期待されています。ポブジカでの事業は2014年10月末で終了しましたが、住民主体の観光の仕組みをブータン国内で定着させるべく、2015年から西部のハで新たな事業を開始します。

プロジェクト概要

事業名 ブータン王国ポブジカにおける地域に根ざした持続可能な観光の開発プロジェクト
実施国 ブータン王国
対象地域 ブータン王国ウォンディ・ポダン県ポブジカ地域
実施期間 2011年5月~2014年10月(3年6ヵ月)
カウンターパート機関 王立自然保護協会(Royal Society for Protection of Nature)
事業形態 JICA草の根パートナー型事業