バングラデシュ・スンダルバンスの里山保全アクションプラン創出とそのモデルケース構築事業

 2016年10月から2年間の予定で、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(事務局:地球環境戦略研究機関<IGES>)の支援を受けながら、現地パートナー団体のバングラデシュ環境開発協会(BEDS)と協働で、バングラデシュのスンダルバンス(ユネスコ世界自然遺産とラムサール条約に登録)周辺の里海を保全する活動がスタートしました。

 スンダルバンスと対岸を接する農村部には、320万人程暮らしていると言われています。同地域周辺は大小62の河川が入り混じっています。その多くは海水と淡水の混ざった汽水域を形成し、ウナギ、ナマズ、コイ、エイ、カツオ、エビ、カニ等の300~400種類にもおよぶ魚介類が生息する豊かな漁場です。また、同地域の人たちは、これまでマングローブ林の恩恵を受けながら暮らしてきました。マングローブ果実は擦り傷等を癒すことや、赤痢等に効く等、地域の伝統的な薬として、また、塩漬け(ピクルス)等の食料としての役割を果たしてきました。

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 豊かな漁場や非木材林産物を生みだすマングローブは地域住民の生活や産業に不可欠である一方、同地域の沿岸部流域周辺では人為的な伐採や植林が十分に行われていないため、マングローブは減少傾向にあります。また、同地域の里海保全に関わるガイドラインが十分でないことや、同地域を支援する機関・団体同士の歩調がとれておらず、お互いの支援内容について十分に認識していないこが課題として挙げられます。

 そのため、本事業では、スンダルバンスの象徴であるマングローブ林の持続的な利用やその里海保全を図りながら、その地域性や固有性を大切にし、地域住民の経済的側面と自然環境の両立を目指した下記活動を展開していきます。

(1)   スンダルバンスで活動している関係団体や地域住民(漁師)による協働管理型の里海保全ガイドライン、アクションプランの作成や相互ネットワークの構築。

(2)   スンダルバンス沿岸流域を守るためのマングローブ植林(5000本)・環境教育の実施。

(3)   漁師100世帯を対象とし、伝統的なマングローブエビの乾燥加工技術(KHOTI)の習得やその販売による生計向上。

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事業担当: 国際事業部 佐藤 秀樹

バングラデシュ・スンダルバンス地域周辺での里海保全にご興味・関心がありましたら、ご連絡下さい。